悪夢と出会いは、つながっているのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
つながると、黒いもの自身が言う
- 言っているのは、止められる、まで
- 止められることと、起こすことは別
- 夢の中身は、本人が気にしていることだ
- 外から作ったなら、中身を知っていた
夜道で、黒くて大きなものに出会う回がある。 事実(第640話) そのあと、悪い夢の続く回が来る。 事実(第644話)
怖さがどこから来るかは、別に書いた。
考察/ここまでで言えること
つないでよいかどうかは、そのものが自分で言っていた。
出会って、夢が来て、また出てくる。並びだけを見ていると、 つないでよいかどうかは決められない。 ところが、もう一度出てきた回で、そのものが自分から悪夢の話をする。
言っているのは「止められる」であって、「見せた」ではない。 止める手があることと、起こした側であることは別だ。 そこが埋まらないかぎり、正体までは決まらない。
黒いものが、自分で悪夢に触れる
第649話。草の上で、黒いものが白い者をつかまえて、こう持ちかける。 事実(第649話)
悪夢、見なくするコトも、可。
そして次のこまで、逆らえば毎日そうなる、と続ける。
止めることも、続けることも、自分の手もとにあるものとして話している。
前は、こう書いていた。 夢を見せたのだと作中の誰も言わない、と。 開いていない回に、言う場面があった。 前の版は、語の出る回(第644話)と姿の出る回(第640話)がつながらない、 そこで止まっていた。つないでいたのは、そのもの自身だった。
見せた、とまでは言っていない
考察/もう少し先まで読むと
言葉は、止めるほうにしか向いていない。
見なくすることも可。逆らうと毎日。 どちらもこれから先の話で、すでに見た夢について言ってはいない。
夢を止める手があるなら、起こす手もあると読みたくなる。 けれど、止める手だけを持っている者も、この世界では成り立つ。 実際、この作品には、起こした側の出てこない出来事がいくつもある。
持ちかけている、というところまでが画面にあることになる。
夢の中身が、外から来たものに見えない
もう一つの手がかりは、中身だ。
夢に出てくるのは、受からないこと、はがされる紙、閉まる門。 5級合格者と書かれた板も出てくる。 事実(第646話)
考察/いちばん先まで読むと
外から作ったのだとすると、そのものは中身を知っていたことになる。
何を怖がっているかを知っていて、それを形にしたことになる。 討伐の相手は襲うだけで、相手を選ばないし、中を読まない。 そこまでする相手は、この作品にほかに出てこない。
いっぽう、悪い夢を見ているだけなら、中身がふだんのことなのは当たり前だ。 夜に怖いものに出会えば、その晩は眠りが浅い。中身は本人の中から出てくる。
持ちかける言葉と、中身の出どころは、別々に立つ。 止める手を持っていることは、中身を作ったことを意味しない。
巷の読みと、どこまで合うか
巷では、この二つをつないで読む向きが強い。 巷の説 夢を見せるものとして、名前を付けて語られることもある。
合うところ。 そのもの自身が悪夢の話をする回がある。 並び順だけを根拠にしていたころより、この読みは強くなった。
まだ足りないところ。 見せたとは言っていない。 そして、あいだに明るい回がはさまる。 事実(第641話) 虹のかかった背景で、笑うと負けよ、と言って遊んでいる。 つないで読むなら、そこも影を落としていてよさそうだが、そうなっていない。
遊びに誘う形が、くり返される
四つの回で、そのものは遊びに誘う。
だるまさんがころんだ。にらめっこ。笑わせて。 どれも、笑うか動くかを試す遊びだ。
第650話では、黄色い者に腕をつままれた白い者に向かって、 仲間同士はセーフ、と言って放す。 事実(第650話) 決まりを持っていて、そのとおりに動いている。
悪夢を持ちかけるのも、同じ形をしている ── 条件を出して、相手の出かたを見る。
この読みの、弱いところ
引いているのは四つの回になる。
中身の出どころが別に立つ、という線は、 夢に出てくるものが三つ挙がったところから出ている。 あいだに明るい回がはさまることも、一つの回から言っている。
まだわかっていないこと
- 止められることと、起こしたことの差が埋まるのか。持ちかける言葉はあるが、実際に止めた場面も、起こした場面も出てこない 事実(第649話)
黒いもの自身が悪夢に触れる回があった。作中の誰も言わない、ではなかった
絵を開いた 事実(第649話) 黒いものの出る回を開いた。第649話で、悪夢、見なくするコトも、可。と持ちかけ、続けて、あ〜らうとまいにち あ.く.む!!、と言う。止めることと続けることの両方を自分の手もとにあるものとして話している。ただし止まった場面も、起こす場面も、この回にもあとの回にも出てこない
- 夢のあとにもう一度出てくる黒いかげが、同じものなのか。大きさ・かたち・出る時間帯を二つの回で並べれば、同じか別かは絵で決まる
絵を開いた 事実(第650話) 姿のほうは同じだった。第640話・第641話・第649話・第650話の黒いものは、どれも象のような鼻と丸い耳を持ち、二本足で夜の草地に立つ。遊びに誘う点も同じになる(だるまさんがころんだ / にらめっこ / 笑わせて)。第648話では、呼んだ?、悪夢以来でございます、と自分から名のって出てくる
- 仲間同士はセーフ、という決まりが誰のものなのか。第650話で黒いものがそう言うが、その決まりを作った側は画面に出ない
絵を開いた 事実(第650話) 言葉だけだった。第650話で、黄色い者に腕をつままれた白い者が、仲間同士はセーフ、と言われて放される。決まりの出どころも、破ったときどうなるかも、この回には出てこない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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