ひきだし

雨の回は、どうしてふたつでいるのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

雨をしのぐ形が、ふたつでいる形になる

  • 天気は、仕事にも制度にも触っていない
  • 雨具は回ごとに違い、持ち越されない
  • 道具は、その回のためだけにそこにある

この記事で、まだわかっていないこと 3

雨の回をならべると、ひとつだけでいる場面が少ない。

雨のふる崖の上と下で、ふたつが向かいあう回がある。迷って来たちいかわと、穴の底のハチワレ。 事実(第61話) その前の回では、ハチワレがひとつきりで雨にうたれている。 事実(第60話) 葉っぱの屋根の下で、楽しいッ、というひとことが出る回がある。 事実(第139話) 二つの傘がならぶ回がある。葉っぱをさしかける手が描かれる。 事実(第443話) 葉っぱでできた傘をさして、雨の中をかけていく回もある。 事実(第442話)

考察/ここまでで言えること

雨の回では、しのぐ形がそのまま関係の形だ。

一枚の葉の下にふたつが入る。傘をさしかける。崖の上と下で手をのばす。 濡れないようにするふるまいが、そのまま相手との距離になっている。

晴れた回では、こうはならない。草の上にならんですわるだけでは、距離が形にならない。 近いのか遠いのかを絵で見せるには、距離を決める理由が要る。 雨は、その理由をいちばん短く用意できる道具だ。

天気が、しくみに触らない

そこにつながる。

この世界では、天気が仕事や制度に影響しない。 雨だから休み、という回が出てこない。 雪の回はあるが、暖まる道具が出てきて困りごとが片づくわけでもない。 事実(第1096話)

考察/もう少し先まで読むと

天気は、外側の条件として働いていない。

ふつう、天気は人の都合を狂わせるものだ。予定が流れ、仕事が止まる。 この作品では止まらない。討伐も草むしりも、雨で流れた回が出てこない。

つまり雨は、世界の側の出来事ではなく、その回のキャラの距離を決めるためだけにある。 草も、検定も、報酬も、外から降ってきてこの世界を動かしている。 天気だけが、何も動かしていない。

道具のほうも、持ち越さない

傘は、回によって違う。葉のこともあれば、布のこともある。 事実(第441話) 屋根のかわりに大きな葉をかざす回もある。

同じ道具が使いまわされない。 前の回で使った傘が、次の雨の回に出てくることはない。

これは雨にかぎった話ではなく、この作品全体の癖だ。 道具は、その回のためにそこにあって、次の回には無い。 雨具は、そのいちばん分かりやすい例だ。

この読みの、弱いところ

引いているのは四つの雨の回になる。

天気がしくみに触らない、と言うには、 雨と雪の回を拾いきったことが要る。 道具が使いまわされない、という線も、数えた上で言ってはいない。

まだわかっていないこと

  • 雨の日に家の中にいる場面があるか。窓の外が雨の回はあるが、そこでも外の音を聞いている。雨の回を全部拾って、屋内で完結する回が一つでもあれば一つめの読みは弱くなる

    絵を開いた 事実(第139話) 雨の回を二つ開いた。第139話では葉を屋根にして外にいて、第441話では傘をさして外へ出る。どちらも屋内で完結していない。ただし二話では、無いとは言えない

  • 傘を持っている者と持っていない者に線があるか。雨の回の出ている者を数えて、傘の有無と突き合わせれば出る。まだ突き合わせていない

    絵を開いた 事実(第441話) 線は引けなかった。第441話ではちいかわがピンクの傘をさす。第139話では傘ではなく葉を屋根にしている。持つ持たないは回ごとに変わっていて、者ごとに分かれてはいない

  • 雨で困る回が本当に無いのか。無いことを示すには雨の回を全部開くしかない。一つでもあれば、二つめの読みはその場で崩れる

    絵を開いた 事実(第139話) 崩れた。第139話で、水濡れッ、カメラ大丈夫そう…、カメラに縛られる…行動が…、と言う。雨で困っている場面だ。困る回が無い、という読みは通らない

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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