熱を出して行った別の世界は、何だったのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
別の場所ではなく、別の決まりの中
- 迷い込んだのではなく、元を知っている
- 向こうとこっちが、本人の中で分かれる
- 違うのは姿だけでなく、試験までちがう
- 入った場面も出た場面も描かれない
2024年の2月から3月にかけて、一続きの回がある。
体温計に数字が出て、ふとんにもぐる。 事実(第824話) 体が灰色だ。 事実(第825話) 首もとのちがいに触れる声が出て、試験までちがうと言われる。 事実(第828話) 耳が青くとがり、手の先が黒くなる。 事実(第833話) 手のひらが青くなる。 事実(第834話) 青いしっぽの形が出て、木のかげへ走る。 事実(第835話)
似ているけれど、どこかが違う。
考察/ここまでで言えること
いちばん重い手がかりは、戻りたいという声だ。
これが効くのは、元の場所があることを本人が分かっているからだ。
迷い込んだだけなら、元の場所を知らないかもしれない。 知っていて、戻りたいと言う。 向こうとこちらが、本人の中ですでに分かれている。
つまり、入れ替わったという読みは、絵の側ではなく本人の言葉の側で支えられている。 姿が変わっただけなら、戻る先は要らない。
入口が描かれていない
どこへ行ったのか、どうやって行ったのかが描かれていない。
熱が出る回から始まっているので、熱が入口だと読みたくなる。 事実(第824話) 熱が入口なのか、同じ回に並んでいるだけなのかは分からない。
境をまたぐ場面が無い。目が覚めたら向こうにいた、とも描かれない。 気づいたときには、そこにいる。
「試験までちがう」が、もっと効いている
首もとのちがいに触れる声のあとに、試験までちがう、と続く。 事実(第828話) そこには草むしり5級の証も出ている。
考察/もう少し先まで読むと
姿のちがいが、暮らしの仕組みのちがいにまでつながっている。
見た目が少し違うだけではない。級のしくみそのものが違う。 そう読むと、これは「別の場所に来た」より 「別の決まりの中に来た」に近い。
ここが効くのは、この作品が仕組みの中身をほとんど説明しないからだ。 級がいくつまであるかも、誰が決めているかも出てこない。 そのなかで、仕組みが違うと名指しされる回はここだけだ。
説明されない仕組みが、違う、とだけ一度画面に出たことになる。
巷の読みと、合うところ・足りないところ
巷では、別の世界に入れ替わった話として読まれている。 巷の説
合うところ。 戻りたいという言葉。姿のちがい。仕組みのちがい。三つとも説明できる。
足りないところ。 入った場面も、出た場面も描かれない。 両方の端が無い。 端が無いと、どこからどこまでが向こうなのかが決まらない。
この読みの、弱いところ
引いているのは、一続きの六つの回になる。
仕組みが違うと名指しされる回はここだけだ、と言うには、 全部の回を当たることになる。 入口も出口も描かれないので、どこからどこまでが向こうかは決まらない。
まだわかっていないこと
- 第824話の一続きだけで、なぜ姿が変わったのか。熱が入口でないなら別の入口があることになるが、それは画面に出ない 事実(第501話)
熱の出る回はほかにもあり、そこでは姿が変わらない。熱は入口ではない
絵を開いた 事実(第501話) 熱の出る回をほかに二つ開いた。第501話でシーサーが「熱だッ」と言い、37度…5分とかありそう、と続く。次の第502話は看病、第503話は塗り薬を塗って寝る回で、姿は変わらない。第797話の熱は食べ物のほうで、熱でピーマンがふやけて隙間がうまれた、という話だ。熱のあとに姿の変わる回が続くのは、いまのところ第824話からの一続きだけになる
- どこで、どう戻ったのか。戻ったあとの回に、向こうで身についたものが一つでも残っていれば、境目がそこに引ける。残っていなければ、この作品の持ち越さない癖のほうが強いことになる
絵を開いた 事実(第828話) 向こうに着いた側の回を開いた。第828話で、いつのまにきちゃったの? パラレル…、と言う。気づいた手がかりは、リボンがない…、武器もちがう…、大きくなってない!?、の三つで、どれも身についたものではなく、まわりの違いだ。戻る場面は、この回には無い
- 姿が変わる話と同じ棚に入れてよいか。姿の変わる回を全部拾って、戻りたいという言葉が出る回がほかにあるかを見れば分かれる。ここだけなら、別の話になる
絵を開いた 事実(第80話) 姿の変わる回を一つ開いた。第79話で赤い足と緑の足が出て、第80話で杖が折れると戻る。そこには戻りたいという言葉が出てこない。戻る、という声だけになる
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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