舞台の上の曲が、客席までおりてくる
第1163話まで読んで書いています
先に結論
この世界には、舞台に立って歌う者たちがいる。 そして、その歌が客席の外まで広がっていく様子が、何年にもわたって描かれている。
歌そのものより、広がりかたのほうがよく描かれている。
舞台から始まる
第270話。緑・桃色・灰色の者たちが台の上に立ち、声を重ねる。 確認済(第270話) 客席には鎧が二人いて、片方が曲を聞き分ける。
この曲は…
そして、前に歌っていた組だと言い当てる。 客席の側が、曲も演者も知っている。
画面ごしにも届く
第329話。外の卓で焼きそばを食べていると、 大きな画面に同じ者たちが映る。 確認済(第329話)
そのとき、まわりを見るとこうなっている。
ちっちゃい声で歌ってる
居合わせた住人が、全員うっすら歌っている。 舞台の歌が、舞台の無いところで鳴っている。
見ていた二人のうち片方が、こう言う。
自分のことみたいにうれしい
三年たっても残っている
第829話。家の中で、青いリボンのほうが急に歌いだす。 確認済(第829話) 出てくるのは、あの舞台の節だ。 聞いていたほうが「歌だ」と言い、そのまま二人で続ける。
第270話から三年たっている。 曲は残っている。
なぞる催しがある
第837話。客席がぎっしり埋まった場所で、 別の者があの節を歌う。 確認済(第837話) 絵の中では、こう呼ばれている。
コピペ
客席が波打ち、鎧が「危険だ」と言う。 歌が人を動かしすぎているところまで描かれる。
第848話では、この催しの結果が出る。 確認済(第848話) 勝った者がもう一度あの節を歌い、 今度は客席が静かになる。
同じ曲、同じ節。受け取られかたが逆になっている。
楽屋には、別の曲がある
第850話。舞台の裏で、緑の者が紙を読みながら小さく歌っている。 確認済(第850話) 歌っているのは、題のついた別の曲だ。 そのあと四人で舞台に立ち、同じ曲を歌う。
第855話では、貼り紙のある集まりが開かれ、 そこで誰かが「いちばん好きになった」と言う。 確認済(第855話) 陰から見ている者がいる。
外の世界でも、曲として出ている
ここからは原作の外の話になる。
この者たちの歌は、配信で曲として出ている。 確認済(配信のクレジット) 四人それぞれに声の担当がついていて、名前が公表されている。
| 曲 | どこで | 作詞 | 作曲 | 仕立て直し | 歌 | 歌詞 | 聞く |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ひとりごつ | テレビアニメ 第11話 | ナガノ | トクマルシューゴ | — | ハチワレ(田中誠人) | 読む | 公式 |
| むちゃうマンのテーマ | テレビアニメ | ナガノ | トクマルシューゴ | — | むちゃうマン(影山ヒロノブ) | — | — |
| パジャマパーティーズのうた | テレビアニメ | — | — | — | みどり(諸星すみれ)/ぴんく(長縄まりあ)/しろ(篠原侑)/むらさき(内山茉莉) | — | — |
| いたずらなこころ | テレビアニメ 第368話 | ナガノ | トクマルシューゴ | — | — | — | — |
作中で客席が歌っていた曲を、読者も聞けるということになる。 本編で「ウ」と「ワ」しか書かれていなかったものに、音がついた。
三つの読み
「この歌がなぜ広がるのか」について。 ファン考察
読み1 言葉が短いから覚えられる
絵に書かれているのは、二音か三音のくり返しだけだ。 確認済(第270話) 覚えるのに何も要らない。 だから客席も、通りすがりも歌える。
この読みだと説明できないこと。 覚えやすいだけなら、 なぜ三年後に残っているのか。短い歌ほど早く消えるはずだ。
読み2 この世界に、ほかの娯楽が少ない
描かれている娯楽は多くない。舞台と、遊技場と、画面くらいだ。 行き先が少ないから集まる、という見かた。
この読みだと説明できないこと。 少ないかどうかを、 こちらは確かめていない。描かれていないことと、無いことは別だ。
読み3 歌そのものではなく、歌っている者に集まっている
客席の鎧が言い当てたのは曲ではなく組のほうだった。 確認済(第270話) 貼り紙のある集まりも、曲ではなく者たちのためにある。 確認済(第855話)
この読みだと説明できないこと。 なぞる催しが成立している。 確認済(第837話) 者たちが出ていないのに、客席は沸いている。
ここから飛躍する
ここから先は根拠が薄い。飛躍だと分かるように、節を分けて置く。 ファン考察
この作品には、討伐があり、検定があり、報酬がある。 働くことばかりが描かれる世界だと言われる。
そこに、働かずに聞いているだけの時間が挟まっている。 焼きそばを食べながら画面を見る時間。客席で待つ時間。 貼り紙の前に集まる時間。
ここからこう読める。
この世界で、いちばん人が集まっているのは舞台の前だ
討伐の場面に、これだけの人数が集まる絵は見あたらない。
これは飛躍だ。 人数を数えていない。 群衆の描かれる回を並べたわけでもない。 舞台の絵が印象に残るだけかもしれない。
よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと
- 曲がいくつあるのか。 題のついた曲を一つ確かめたが、 確認済(第850話) ほかにいくつあるかは分からない
- なぞる催しの主催。 番号のついた出場者が並ぶが、 誰が開いているのかは絵に出ていない
- 配信の曲と、本編の節が同じものかどうか。 こちらは音を持っていない
客席のほうが、長く描かれている
舞台に立つ絵より、客席の絵のほうが多い。
聞いている者。画面を見ている者。小さい声で歌っている者。 貼り紙の前で待っている者。木の陰からのぞいている者。
この作品が歌について描いているのは、 歌そのものよりも、歌が届いたあとの数分なのだと思う。
届いたあと、彼らは特に何もしない。 焼きそばを食べ、うれしがり、家に帰って口ずさむ。 それだけの記録が、三年ぶん残っている。
まだわかっていないこと
- この曲がどこで聞けるようになっているのか 掘っていない
- 客席の者たちが、どこで覚えたのか 掘っていない
- なぞる催しが、誰の主催なのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。