ひきだし

餡子チェックの「チェック」とは何なのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

同じ語が、遊びと取り締まりを担う

  • 一つの語が、両方の重さを持っている
  • 抜き打ちはこわくなく、割る手も軽くない
  • 制度が遊びの形か、遊びが制度の形か
  • 決まらないまま、両方が成り立つ

この記事で、まだわかっていないこと 3

同じ語が、まるで違う二つの場面に出てくる。

ひとつは、草の上を泳ぐたい焼きを割る場面。 餡子チェックという声が出て、芋餡だった、というひとことで終わる。 事実(第514話)

もうひとつは、鎧を着たキャラが三つならんで、抜き打ちチェックと言って回る場面。 携帯ゴミ箱を差し出す。 事実(第975話)

片方は遊びで、片方は取り締まりだ。

考察/ここまでで言えること

重い語と軽い語が混ざっているのではない。一つの語が、両方の重さを担っている。

この世界では、同じことが何度か起きている。 呪いという語は、体から何かが生える回にも、配ってまわる箱の回にも出る。 討伐という語は、危ない仕事にも、じゃんけんの回にも出る。

語が二つに分かれていない。同じ語のまま、場面のほうだけが入れ替わる。

向きが、決まらない

なぜ同じ語になるのか。読みは三つに分かれる。

A・語そのものが軽い。 チェックは、たしかめる、という程度の意味しかない。 遊びにも仕事にも使える。当たり前のこと。

B・この世界の制度が、遊びの形をしている。 抜き打ちも、検定も、順位も、催しのような形で描かれる。取り締まりが遊びの語で語られている。

C・遊びのほうが、制度の形を借りている。 たい焼きを割るのに、わざわざ確かめる形をとる。遊びが仕事の言いかたを使っている。

BとCは、向きが逆だ。 早く出たほうが元とはかぎらないので、順番では決まらない。

決まらなくても、効きめは同じ

考察/もう少し先まで読むと

どちらが先でも、読むときの効きめは変わらない。

抜き打ちチェックと言われても、こわく聞こえない。 餡子チェックと言われても、ふざけているだけには見えない。

語が同じだから、二つの場面が少しずつ相手の色に染まる。

ここが大事なところだ。 この作品は、かわいい絵の中に危ないことを置き、危ない場面に軽い言葉を置く。 そのやりかたは、絵と話の落差で作られていると思われがちだが、 語の側だけでも同じことが起きている。 絵を見なくても、語を並べただけで混ざる。

この読みの、弱いところ

例が二つしかない。呪いと討伐を入れても三つになる。 三つでは、この作品の癖だとは言えない。

ことばに立てた語は226ある。

まだわかっていないこと

  • どちらが先にある言いかたなのか。出た順は遊びのほうが先になるが、先に出たほうが元とはかぎらない

    絵を開いた 事実(第514話) 三つの回を開いた。チェックは三つともふきだしの中の声で、絵の中の字としては出てこない ── 第514話(2022年7月)の餡子チェック、第804話(2024年1月)の抜き打ちッ、第975話(2025年1月)の抜き打ちチェックするか?。字を拾う道では見つからないので、拾いかたのほうが違っていた。出た順は遊びが先になる

  • チェックという語がほかの回にも出るか。絵の中の字を引けば出る。二つしか無ければ、この記事は二例の話で終わる。十も出れば、語の使いまわしがこの作品の癖だと言える

    絵を開いた 事実(第514話) 第514話を開いた。餡子チェック、の字はふきだしの中で、絵の中の字ではない。中身を確かめる意味で、こし? つぶ?、と続き、芋餡だった!!、で終わる。第132話の、チェック、は布団の柄のほうなので、同じ字でも別のものを指す。全部の字を拾う道はいまも無い

  • 同じ形の語がほかにあるか。呪いと討伐はすでに見つかっている。三つそろえば偶然ではなくなる。ことば242語を、重い場面と軽い場面の両方に出るかで分ければ出る

    数えた 三つめを探す道は用意できる。ことばは242語あって、重い場面と軽い場面の両方に出るかで分ければ出る。ただし分けかたは決めるものになる

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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