でかつよと呼ばれているものは、何なのか
第1163話まで読んで書いています
巷では 大きい方 と呼ばれています(作中に出てくる語ではありません)
先に結論このサイトの読み
- 呼び名は絵の外にある。単行本の章の題と、公式の商品名と、読む人の口。ふきだしの中には出てこない
- 絵を開くと、この者は強い側ではなく、こわがっている側に置かれている。止めようとして、ふるえている
- 体を取られたのか、と聞くのはこの者のほうになる。聞かれた相手は首を横にふって、そのまま遊びに戻る
呼び名は、絵の外にある。
2020年8月27日の投稿に、一枚の絵がある。 事実(2020年8月27日の投稿) 上に「こういう風になってくらしたい」と書いてあって、 黄色いたてがみに白い角の生えたものへ、矢印が向いている。 矢印の先に「なんかでかくて強いやつ」とある。
同じ絵に、闘志を燃やす、食物をむさぼる、音速で駆け回る、と並ぶ。 嫌なことがあったらバーンとねじふせる、とも書いてある。
つまりこの者は、倒す相手として出てきたのではない。 なりたい姿として出てきた。
呼び名が置かれている場所
三か所にある。
| どこ | 出かた |
|---|---|
| 単行本第7巻11章の題 | あのことでかつよ |
| 公式の商品名 | でかつよぷらりんマスコット 事実(2024年7月5日の告知) |
| 読む人の口 | 広く使われている 巷の説 |
絵の中の字にも、ふきだしの中にも出てこない。 無いという事実
並べると、もう一つの名前との差が出る。 こちらが取れている公式の告知では、あのこが八回、でかつよが一回になる。 ただし告知は各アカウント百件ほどしか取れていないので、これで全部ではない。
考察/ここまでで言えること
この呼び名は、作品の外で立った名前だ。
章の題にも、商品名にもあるので、読む人だけのものではない。 それでも、声にも、絵の中の字にもならない。
この作品は、名前を外から与える ── 級も、順位も、看板の字も、 与えられて字になる。この呼び名は、その外側にもう一段ある。
絵を開くと、強い側にいない
呼び名は大きさと強さを指している。回のほうは、そこを描いていない。
はじめに出てくるのは、追いかける回だ。 事実(第66話) 返セッ、とくりかえしながら、白くて水色のふさのある者を追う。 逃げる側は、ヤダヤダ、イーヤー、と言って木をのぼる。 同じ回に桃のようなものがあって、作者が余白に矢印を向けている。 それを返せ、とは言われない。 無いという事実
二か月後、夜の回がある。 事実(第93話) 木の下にひとりで寝ていて、空を流れ星が横切る。 アッ、また……、と言って、最後に「叶うかな…」と言う。 何を願ったかは出てこない。 無いという事実
止めようとする側にいる
二年後、額に橙の三角のある白い者と並ぶ回が続く。 事実(第593話)
その白い者は、黒くて小さいものたちへ飛びかかって遊ぶ。 黄色いたてがみのほうは、木のかげでふるえながら「やめなよ…」と言う。 ま……また そんなこと してる……、ともう一度出る。
次の回で、聞く。 事実(第594話) とられちゃったの? からだ……。 聞かれた側は、首を横にふる。
その次の回でも、ヤじゃないの、ともう一度聞く。 事実(第595話) 返ってくるのは、草をはう虫に酸を吹きかける場面だ。
四回めは、いっしょに走って終わる。 事実(第596話) またあそぼ、と言われて、次の朝に「今日も会えるかな」と言う。 そのあと、相手が黒いものたちをお手玉にしているのを見て、 やっぱ こわい……、と言う。
考察/もう少し先まで読むと
問いを出しているのは、いつもこの者のほうになる。
体を取られたのかと聞くのも、嫌ではないのかと聞くのも、こわいと言うのも、 全部こちら側から出る。聞かれた側は、首を横にふって遊びに戻る。
大きくて強いものが、この世界でどう扱われているか ── 少なくともこの四回では、力のある側としては扱われていない。 気にしている側として置かれている。
自分の姿のほうを見ている
体の話は、そのあとも出てくる。
夢の回がある。 事実(第878話) 水のそばで顔を洗う白い体が夢に出てきて、目が覚める。 息を切らして水たまりへ行き、映った自分の顔を見て、黙る。 ふきだしは点だけで、言葉にならない。
写真の回がある。 事実(第1106話) 一枚撮られて、出てきた紙に自分が写っている。 これは……、と言い出して、自分じゃないよ、と続ける。 そのあと、写ったところを指で覆う。
よく言われている説
巷では、この者と白くて水色のふさのある者の中身が入れ替わっている、 という読みが広く語られている。 巷の説
根拠として並ぶのは、だいたい次のものになる。 巷の説 追われる側が落ち着きすぎていること。 流れ星に願う回があること。 水面や写真の自分を見る回が、何年もはさんでくりかえされること。
呼び名の出どころも、その読みの側から説明される。 巷の説 作者が絵に添えた言いかたを読む人が縮めたもので、 作中では一度も使われていない、と書かれることが多い。
そこは、半分だけ合っている。 声にも絵の中の字にも出ないのは、そのとおりだ。 無いという事実 章の題と商品名にはある。 事実(2024年7月5日の告知)
合わないところ
入れ替わりだとすると、通らないところが二つある。
ひとつ。入れ替わったと言われた場面が無い。 無いという事実 この者が言うのは、自分じゃない、までになる。 事実(第1106話) 誰と入れ替わったのかも、誰が入れ替えたのかも出てこない。
ふたつ。体を取られたのかと聞く相手が、白くて水色のふさのある者ではない。 聞いているのは、額に橙の三角のある白い者に向かってだ。 事実(第594話) 入れ替わりの読みは、この問いを自分のことだと読む。 画面では、他人に向かって出ている。
ここから先は推測
はじめの二枚が、二週間しか離れていない。 追いかける回が8月13日で、なりたい姿の絵が8月27日になる。 事実(第66話)
順に読むと、追う者が先にいて、あとからその姿へのあこがれが置かれる。 逆に読むと、あこがれの姿が先にあって、それが追う者として動き出す。 どちらでも読める。作品は順番を示していない。 無いという事実
そのうえで、六年ぶん並べると一つの向きが出る ── なりたい姿として描かれたものが、自分じゃない、と言うところまで来ている。
支える材料は薄い。8月27日の絵は本編の並びに入っていないし、 同じ者だと言い切る場面も無い。姿が同じだ、というところまでになる。
よく言われるが、確かめられていないこと
アニメでこの二ひきの回が放送されたかどうか。 巷では回の題まで挙げられているが、こちらはアニメを見ていない。 巷の説
単行本第7巻11章に、どの回が入るか。 いまの割りあてはページ数の比で切った暫定のもので、本を開くまで決まらない。
まだわかっていないこと
- 単行本第7巻11章「あのことでかつよ」に、どの回が入るのか。いまの割りあてはページ数の比で切った暫定のもの。本の目次に回の日付は無いので、本そのものを開くまで決まらない
確かめる道が無い 事実(第593話) 決まらない。目次には題とページしか無い。暫定の割りあてが指す回を四つとも開いたら、二ひきの話として続いてはいた。ただし、それは当たっている証拠にはならない
- 返せ、と言われているものが何か。同じ回に桃のようなものが出てくるので、そこへ結びたくなる
絵を開いた 事実(第66話) 結べない。作者が絵の余白に、モモ的な何か、と書いて矢印を向けている。それを返せとは、どのふきだしにも出てこない。追う場面と、持って逃げる場面が同じ回に並んでいるだけになる
- 公式がこの呼び名を使った告知が、ほかにもあるか。こちらが取れているのは各アカウント百件ほどで、全部ではない 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 本文の「こちら」は、このサイトのことです。作品に無いことと、こちらが見つけられないことを分けて書くために使っています。
- 「先に結論」に置くのは、このサイトの読みだけです。事実は本文に書きます。読んだ人が最初に要るのは、材料ではなく、こちらが何を読んだかだと考えています。
- 「事実」と書けるのは、絵か公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- 探しても出てこなかったことは「無いという事実」と書きます。これも事実です。どこまで探したかは本文に書きます。
- ファンのあいだで語られている説は「巷の説」と明示します。
- こちらが読んだことは「考察」と書きます。事実と混ぜません。画面でも、考察の印だけを塗りつぶしにしてあります。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確かめた」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく言われるが、確かめられていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから先は推測」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
忘れたころに、もう一度
- いま
- 何も起きません。この記事の名前が、この端末のなかに残るだけです。
- 90日後
- トップページに、この記事が一度だけ出ます。出たら記録は消えます。
- なぜ
- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
置いたものの一覧は出しません。数も、残りも出しません。 覚えておくのはこちらの仕事なので、置いたことは忘れてかまいません。 この端末から外には出ません。
この記事の「先に結論」を、画像で保存する 1080×1350。一行めと題と住所が入っています