でーす、と名のる者が三度出てくる
第1160話まで読んで書いています
先に結論
自分から名のる場面が、続けて三度出てくる。
福と書かれただるまが、名のる。筆の先がずれていく。 確認済(第892話) エリンギと本しめじがならぶ回で、きのこの名を名のる。 確認済(第922話) とげとげの緑のかたまりが名のる。顔の前で仮面がひらく。 確認済(第925話)
言いかたが、三つともそろっている。
そろっているのは、語尾だけ
中身は、ばらばらになる。
だるま。きのこ。とげとげの緑のかたまり。 形も、出てくる場面も、そのあとの流れも違う。
同じなのは、名のるという行いと、その言いかただけ。
名のる者に、共通する点
三つをならべると、いくつか共通点が見える。
- **どれも、こちらの世界に元のある形をしている。**だるま、きのこ、祭りの面
- **どれも、その回かぎりで出てくる。**次の回には出ない
- どれも、名のったあとに説明が無い
名のったからといって、何者かが分かるわけではない。
名のりが、何をしているか
A・紹介の代わり。 この作品には、はじめましての場面が無い。 名のりは、その空白を埋める数少ない形になる。
B・そのものが名前を持っていることの合図。 名前があると分かれば、それ以上聞かなくてよくなる。 聞かずに済ませるための名のりになる。
C・ふざけている。 語尾が軽いので、まじめな自己紹介には読めない。
Cは、そのとおりだと思う。ただしCだけだと、三度もそろう理由が出てこない。
同じ言いかたが三度出ることの重さ
この作品では、同じ形がくりかえされると、たいてい何かがある。
同じのぼりが三度出れば、店が続いていると読める。 同じ叫びが六年後にも出れば、変わらなさの手がかりになる。
名のりが三度そろうのも、その並びに入る。
ただし、三つのあいだにつながりがあるのかどうかは分からない。 未確定 同じ種類なのか、たまたま同じ言いかたをしただけなのか。
語尾だけが残る
最後に、ひとつ気づくことがある。
この言いかたは、名のり以外の場面にも出る。 勉強中でーす、と言う回がある。最高の旅でーす、と言う回もある。
つまり、名のり専用の言いかたではない。
それでも、名のりのときに使われると、少し他人行儀に聞こえる。 自分のことを、外から言っているように聞こえる。
そこが、この三つの場面の手ざわりを作っている。
まだわかっていないこと
- 三つのあいだにつながりがあるのかどうか 掘っていない
- 名のる相手が決まっているのかどうか 掘っていない
- 名のったあと、どこへ行くのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。