ひきだし

うわさだけが、島の話を動かしている

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • 豆知識の本に、その文字が出てくる 確認済(第692話
  • 知っている、と言う者がいる回もある 確認済(第701話
  • 水の底に沈む檻のそばに、同じ文字が置かれている 確認済(第706話
  • 欲しいだろう、と持ちかける声が出る回もある 確認済(第716話

この記事で、まだわかっていないこと 3

島の話のあいだ、その言葉が何度も出てくる。

本に書かれ、うわさとして語られ、持ちかけられ、 水の底の檻のそばにも出てくる。

言葉としては、はっきり画面にある。 それが何なのかだけが、最後まで出てこない。

出てくる場所を並べる

四つ挙げられる。

本の中。 豆知識の本に、その文字が出ている。 確認済(第692話 赤い尾をひくすがたが同じ回にいる。

声として。 知っている、と言う者がいる。 確認済(第701話 海べに影が並んでいる回だ。

水の底。 沈む檻のそばに、同じ文字が置かれている。 確認済(第706話 深く、暗い。

持ちかけとして。 欲しいだろう、という声が出る。 確認済(第716話 葉をつけた茶色いすがたが、そこにいる。

そのあと、うわさとして語られる回もある。 確認済(第731話

「うわさ」だと言われていることが、大きい

いちばん重い手がかりは、これだと思う。

作中の者たちにとっても、確かめられていないものだった。

うわさとして語られるということは、 中を見た者がその場にいないということになる。

知っていると言う者はいる。 確認済(第701話 それでも、中身までは語らない。

つまり、この言葉は読者にだけ隠されているのではない。 作中でも、同じように隠れている。

これは、この作品では少しめずらしい。 ふだんは逆だからだ。住人には当たり前で、読者だけが知らない。 白いものが出る回も、湧きドコロも、資格の線も、そうだった。

ここだけ、両方が知らない。

手に入れた者が、出てこない

もうひとつ、抜けているものがある。

持ちかける者はいる。渡されたところが描かれない。 未確定

手に入れた者も、使った者も出てこない。 使ったらどうなるのかを示す場面も無い。

そう並べると、この言葉は 取り引きの材料としてだけ画面にあることになる。 差し出されて、断られるか、流れるか。

中身が無くても、取り引きは成り立つ。 欲しいと思わせる言葉があれば足りる。

檻のそばに置かれていること

いちばん気になるのが、水の底の回になる。 確認済(第706話

沈む檻と、同じ文字が同じ場面にある。

これを、二通りに読める。

ひとつ。求めた結果として、誰かが閉じこめられた。 ファン考察 手に入れようとした者が、そこにいる。

ふたつ。閉じこめることが、それを作る方法だった。 ファン考察 檻のほうが手段になる。こちらだと、話がずっと重くなる。

つながりかたは描かれていない。 二つが同じ画面にある、というところまでが絵になっている。

どちらの読みも、その先を必要とする。 そして、その先が無い。

話だけのもの、という置きかた

いちばん地味な読みも書いておく。

そもそも、そんなものは無いのかもしれない。 ファン考察

本に書かれていて、うわさになっていて、持ちかけに使われている。 これは、実在しないものでも全部できる。

この読みだと、檻のそばの文字は それを信じた者がそこまで行ったことの跡になる。

弱いところ。 無いことを示す場面も、やはり無い。 誰かが嘘だと言う回を、こちらは挙げられない。

出てこないことが、そのまま中身になっている

この記事で言えるのは、こうなる。

言葉は何度も出てくる。手に入れた者は出てこない。 作中の者にとってもうわさで、読者にとってもうわさのままになる。

この作品がふだん隠すのは、仕組みを作った側だった。 級を決めた者、禁止を出した者、報酬の値を付けた者。

ここでは、求められているものそのものが隠れている。 隠しかたの種類が、ひとつだけ違っている。

まだわかっていないこと

  • それが物なのか、状態なのか、話だけのものなのか 掘っていない
  • 求めることと、閉じこめられることがどうつながるのか 掘っていない
  • 知っていると言った者が、何を知っていたのか 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。