映画版は、原作とどう違うのか
第1160話まで読んで書いています
先に結論
前の版を、取り消す
前の版はこう書いて始めていた ── このサイトの本編は2021年12月までしか並んでいないので、 場面を突き合わせることはできない、と。
いまは2026年9月まで並んでいる。 そして、映画のもとになった回は、この中にある。
公式が言っていること
映画の公式が出しているのは、次のものだ。 確認済(映画公式サイト)
- 題、公開日、監督、アニメーション制作、配給
- 役と、声を当てた人
- 主題歌のクレジット
そして告知のほうに、もとになった編が書かれていた。 確認済(映画公式の告知)
セイレーン編
前の版は「原作のどの回にあたるかが書かれていない」と書いていた。 編の通り名までは書かれている。 そこは直す。
ただし、第何話から第何話までとは言っていない。 未確定 そこは変わらず、こちらが決めることではない。
こちらが並べている「セイレーン編」
このサイトは本編を1話ずつ並べ、各話に3文を付けている。 島の回を日付順に出すと、こうなる。
| 回 | 日付 | 3文に書いたもの |
|---|---|---|
| 第659話 | 2023年3月16日 | 島ラーメンの札/島合宿の四文字 |
| 第663話 | 3月22日 | 海にうかぶ白い船/遠くに見えてきた島 |
| 第664話 | 3月23日 | 島へようこそののぼり/ならんだ屋台のあかり |
| 第680話 | 6月15日 | 赤い人魚の尾/セイレーンと人魚の声/たき火 |
| 第707話 | 7月25日 | 草をかき分ける音/セイレーンのひとこと |
| 第712話 | 8月2日 | メインボーカルのセイレーン/もろいんだ!!の声 |
| 第713話 | 8月3日 | セイレーンの歌声の文字/それってラップ!?の声 |
| 第739話 | 9月8日 | かがり火のもとにならぶ島民/助けてくれて… |
| 第745話 | 9月21日 | 赤い目をした大きなかげ/ラララの歌声 |
| 第751話 | 10月5日 | メインボーカルとコーラス/動きが鈍くなった緑 |
| 第760話 | 11月13日 | カンパイッのかけ声/かがり火をかこむ輪 |
| 第761話 | 11月14日 | 行方不明の四文字/人魚を食べた話 |
| 第767話 | 11月24日 | 白い鳥のかたちの船/屋台の歌で見送る列 |
| 第770話 | 11月26日 | 舟をこぎ出す島民たち/朝の海にうかぶ島 |
並べて、はっきりしたことが三つある。
一つ。始まりはチラシだ。 島は、合宿の案内から始まっている。 確認済(第659話)
二つ。セイレーンは、まず「話」として出てくる。 6月15日、たき火のそばで語られる。 確認済(第680話) 姿が出るのは、その40日後だ。 確認済(第707話)
三つ。八か月ある。 チラシから、島を出る船が動くまで、8か月と9日。 確認済(第767話) そして船が出たあとにも、島に残った者たちの回が置かれている。 確認済(第770話)
形として違うところ
| 原作 | 映画 | |
|---|---|---|
| 一度に出る量 | 1日1〜2ページ 確認済(公式アカウントの投稿) | 一続き |
| 読む速さを決めるのは | 読む人 | 上映 |
| 次までの間 | 1日 | ない |
| 全体にかかる時間 | 8か月 | 上映時間のうち |
| 声 | ない | ある |
| 音 | ない | ある |
| 並び | 出た順 | 並べ替えられる |
前の版は「次までの間」がいちばん大きいと書いた。 いまは4行目だと思う。
7か月のあいだ、読者は島の話だけを読んでいたわけではない。 島の外の回も、島にいながら関係のない回も、あいだにはさまっている。
筋には要らない。 けれど、原作にはこれが入っている。
語られている説
「どう違うのか」について。 ファン考察
説1 筋はほぼ原作どおりで、足したのは長さ
出来事の順番も結末も原作のまま、変えたのは一場面にかける時間だ、という読み。
この説だと説明できないこと。 はさみ込みの回。 一続きにするなら、どこかを落とすか、つなぎ直すしかない。 「原作どおり」と言うとき、落としたぶんが数に入っていない。
説2 声と音がつくと、こわさの質が変わる
紙の上では読む人の速さで進むが、上映は止まらない、という読み。
この説だと説明できないこと。 歌のほう。 原作のセイレーンの歌は、意味のある言葉になっていない音で描かれている。 確認済(第713話) 音にすると、その音が決まってしまう。 質が変わるどころか、決まっていなかったものが決まる。
説3 どちらを先に通ったかで、同じ場面の意味が変わる
原作から入った人は、待たされた記憶を持っている、という読み。
この説だと説明できないこと。 作品の側のこと。 これは読む人の事情であって、映画と原作の違いを一つも言っていない。
説4 消えるのは間ではなく、日々のほうだ
一日の間よりも、あいだにはさまった何でもない回が落ちる、という読み。
この説だと説明できないこと。 確かめようがないこと。 こちらは映画を見ていない。 落ちたかどうかを言える立場にない。
ここから飛躍する
ここから先は根拠が薄い。飛躍だと分かるように、節を分けて置く。 ファン考察
原作の島編で起きていることを、順番だけ書き出す。
- 合宿のチラシが配られる 確認済(第659話)
- 船で着いて、屋台のあかりを見る 確認済(第664話)
- 三か月ちかく、島でふつうに過ごす
- たき火のそばで、セイレーンの話を聞く 確認済(第680話)
- さらに40日たって、姿が出る 確認済(第707話)
- 歌に力があると分かる 確認済(第713話)
- 戦いが終わったあと、かがり火のそばで二か月ちかく過ごす 確認済(第760話)
ここからこう読める。
こわいのは出てきたからではなく、それまで出てこなかったからだ
三か月ぶん、何も起きない島の日々が先にある。 屋台で食べ、店が閉まっていて帰り、カレーを作る。 そのあとで、たき火のそばに一つだけ話が置かれる。
映画がこの比を持てるかどうかが、いちばんの違いになるはずだ。
これは飛躍だ。 こちらは映画を見ていない。 それに、原作の「何も起きない回」は毎日の連載だから入っているだけで、 作りとして置かれたものかどうかも分からない。
それでも、チラシから姿が出るまで4か月かかっていることは、 並べたとおりに残っている。
よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと
- 映画の中身。こちらは見ていない。 上の比較は、すべて原作の側と、公式が出した情報だけで書いている
- 第何話から第何話までか。 公式は編の通り名しか言っていない。 上の表はこちらが日付で拾ったもので、編の切れ目を決めたわけではない
- 描き足し。 あるともないとも言われていない
- この編が原作でどこで終わるか。 こちらは11月26日の回までを8巻に置いた。8巻の章の題の後ろ4つが 11月の回と合うからだが、切れ目そのものは確かめていない
見ていないので、中身では比べられない
違いを中身で言うことは、いまもできない。映画を見ていないからだ。
できるようになったのは、原作の側を数で出すことだ。 チラシから姿が出るまで4か月。船が出るまで8か月。 そのあいだに、島の日々の回がいくつもはさまっている。
原作のこの編は、待つ時間でできている。 そこをどう置いたかが、たぶんいちばん大きい違いになる。
まだわかっていないこと
- 第何話から第何話までにあたるのか 掘っていない
- 映画のために描き足された部分があるのかどうか 掘っていない
- 原作でこの編がどこで終わるのか 掘っていない
- 映画がはさみ込みの回をどう扱ったのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。