古本屋は誰なのか
第1160話まで読んで書いています
先に結論
前の版を取り消す。一度きりではなかった
前の版はこう書いていた ── 出てくる場面が少なく、 二度目が描かれていないので、続いているかどうか確かめられない、と。
数え直した。本編1160話のうち、27話に出る(2.3%)。 いちばん古いのが2020年8月29日、いちばん新しいのが2026年8月28日。 6年にわたって、くりかえし出てくる。
前の版は、人物の記録が付けられていない回を数えていなかった。 初出の回そのものに札を付け忘れていた。
店の形が、毎回ちがう
出てくるたびに、店の形が変わっている。
| 回 | 日付 | 店の形 |
|---|---|---|
| 第71話 | 2020年8月29日 | のぼり一本、日よけ、地面にならべた木箱 |
| 第373話 | 2021年11月25日 | のぼり、箱にならんだ本 |
| 第520話 | 2022年8月10日 | 立て看板、木箱 |
| 第612話 | 2023年1月10日 | 天井までの本棚がならぶ場所 |
| 第711話 | 2023年7月31日 | 岩のすきま |
初めのころは、建物がいっさい無い。 確認済(第71話) 「古本」と書いた布を一本立て、日よけを広げ、木箱を地面に置く。それで店になる。
ところが2023年1月には、本棚のならぶ場所の中にいる。 確認済(第612話) 棚は天井まであり、通路がある。露店とはまるで違う。
そして同じ年の7月には、岩のすきまに隠れて開いている。 確認済(第711話)
売っているものも、変わっていく
第71話。 木箱に立っているのは「資格で報酬アップ!!」の札で、 中身は草むしり検定の本だ。 確認済(第71話) 役に立つものを売っている。
第373話。 箱の中に、料理の写真が表紙になった本がある。
第520話。 全部文字の本が出てきて、買った側がそう言う。 確認済(第520話) そして、読み聞かせろと言われる。
検定の本から始まって、読みものになっている。
島にも来ている
2023年7月から10月にかけて、島の回に出てくる。 確認済(第711話)
岩のすきまの暗がりにいて、三人が並んで頭を下げている。 そこで交わされているのは、礼の言葉だ。 隠れていても、買いに来る者がいて、店として成立している。
10月の回では、高いところにいるのを見つけた二人が呼びかける。 確認済(第753話)
古本屋さんっ
呼ばれかたは、いつも同じ
名前は一度も出てこない。 未確定 呼ばれるときは、いつも職のほうで呼ばれる。 確認済(第621話)
このサイトの別の記事に書いたとおり、この世界の呼び名は役でできている。 古本屋も、その一人だ。
カニのつめのこと
公式の紹介では、モモンガからもらったカニのカチューシャを つけているとされている。 確認済(アニメ公式サイト キャラクター紹介)
作中には、つめを運んでくる回がある。 確認済(第619話) ピンクの小さな者が、大きなつめを二つ抱えて「かさばる」と言いながら歩き、 置き場所を指示される。 次の回では、そのつめを頭につけて挨拶にくる。 確認済(第621話)
ただし、運んできた者の見た目はモモンガと違う。 モモンガは白い体に水色のふわふわがついている。 確認済(第66話) 運んできたのは、ピンクの小さな者だ。
公式の紹介とこの二回がつながっているのかどうかは、 こちらでは確かめられていない。 未確定
語られている説
「誰なのか」について。 ファン考察
説1 本を売るために出てくる役だ
話が本を必要としたから出てきただけ、という読み。
この説だと説明できないこと。 続きかた。 3年2か月で11話、しかも島までついてきている。 確認済(第711話) 一度きりの役なら、島の岩のすきまにはいない。
説2 同じ店を続けている
のぼりを立て、箱を並べ、札を書く。くりかえしている者のやりかただ、という読み。
この説だと説明できないこと。 形が毎回ちがうこと。 のぼりと箱、立て看板、本棚のならぶ場所、岩のすきま。 続けているというより、そのつど立て直している。
説3 モモンガとのつながりが先にある
紹介文がカチューシャの由来から書かれている、というところを重く見る読み。
この説だと説明できないこと。 運んできた者の見た目。 確認済(第619話) 作中でつめを持ってきたのは、モモンガではない見た目の者だった。 紹介文と作中が、まだつながっていない。
説4 売っているのは本ではなく、開くことのほうだ
何を売るかより、どこでも開けることが持ち前だ、という読み。 草地でも、棚のある場所でも、岩のすきまでも開く。
この説だと説明できないこと。 第612話。 棚のならぶ場所は、開いたのではなく、もとからある。 すべてが仮設だとすると、あの場所が浮く。
ここから飛躍する
ここから先は根拠が薄い。飛躍だと分かるように、節を分けて置く。 ファン考察
第711話でしていることを、もう一度書く。 確認済(第711話)
島の岩のすきま、暗がりの中。見つかりたくない様子がある。 それでも本は並んでいて、買いに来る者がいて、礼を言われている。
ここからこう読める。
この人物は、店を持っているのではなく、開いている
布を立てれば草地が店になり、岩のかげでも店になる。 場所のほうは毎回借りものだ。 変わらないのは、開けるということだけ。
そう読むと、この世界の商いの形が一つ見えてくる。 建物ではなく、開いた者がいるかどうかで決まる。
これは飛躍だ。 第612話の本棚を説明できていないし、 島にいた理由も描かれていない。 売り手が一人しかいないところから、世界の決まりを引き出している。
それでも、3年2か月のあいだ、この人物はいつも何かを広げていた。
よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと
- 名前。 一度も出てこない
- カニのカチューシャの出どころ。 公式の紹介と、 作中の第619話・第621話がつながるかどうかを確かめていない
- 本の仕入れ先。 一度も描かれていない
- 本棚のならぶ場所が誰のものか。 第612話にその説明はない
名前で呼ばれたことが、一度もない
誰なのかを決める手がかりは、絵の側に置かれていない。
かわりに残るのは、3年2か月ずっといるという一点になる。 のぼり一本の草地から、棚のならぶ場所、そして島の岩のすきままで。
名前で呼ばれたことは一度もない。 呼ばれるのは、いつも売っているもののほうだ。
まだわかっていないこと
- 名前 掘っていない
- 本をどこから仕入れているのか 掘っていない
- 本棚がならぶ場所が、この人物のものなのかどうか 掘っていない
- カニのつめを運んできた者が誰なのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。