この世界にも、正月や節分はあるのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
行事の形は、きちんと繰り返される
- いわれが、一度も語られない
- 級や資格や順位と、同じ棚に入る
- そろうには、日付の共有が要るはず
- その手立ても、どこで知ったかも出ない
- 外の暦をなぞるなら、中の出来事ではない
季節に沿った回がある。
豆の入った枡と、赤いかつら。 事実(第19話) 赤い帽子が三つ並ぶ回。 事実(第392話) 黒いとんがり帽子と、合言葉の声。 事実(第577話) 赤い帽子と金の鈴、角のある者が走ってくる回。 事実(第961話)
年をまたいで、似た回が出てくる。
考察/ここまでで言えること
行事の形はきちんとしていて、いわれが一度も語られない。
豆を撒くなら枡があり、かつらがある。 冬の回には帽子と鈴があり、角のある者が走ってくる。 形は、どれも省かれていない。
そのかわり、なぜ豆なのか、なぜ帽子なのか、いつからやっているのか。 誰も言わない。
これは、この世界のほかの仕組みと同じ形だ。 級がある。資格がある。順位がある。どれも、決めた理由が出てこない。 行事も、同じ棚に入る。
暦を共有する手立てが、描かれない
行事には、ひとつ前提が要る。いつなのかを、みんなが知っていること。
共有する手立てが、描かれない。 暦も、日めくりも、今日が何日だと言う場面も出てこない。
考察/もう少し先まで読むと
日付も時刻も、みんなが知っていて、どこで知ったかが描かれない。
時刻についても同じことが起きている。目覚ましは出るのに、 その時刻をどこで合わせているのかは出てこない。
この世界では、外から来るものには必ず出どころが無い。 級も、報酬も、禁止も、そうだった。 日付も、その一つということになる。
行事は、その中でいちばん大勢が同時に動く。 いちばん大勢がそろう場面で、そろえるための道具だけが無い。
決まりなのか、外の暦をなぞっているだけか
ひとつ。この世界に暦があって、行事はその決まりになっている。 巷の説 共有の手立てが描かれないのは、住人には当たり前だからだ。 この作品がよく取る置きかたと、同じ形だ。
ふたつ。作品の外の一年が、そのまま中に入ってきている。 巷の説 豆の回が出るのは、読者の側が節分の時期だからだ。 毎日ひとつずつ出てくる作りなので、外の暦に沿うのは自然でもある。
二つめのほうが、たぶん当たっている。 連載はその日に出るからだ。
二つめだと、困ることがある
考察/いちばん先まで読むと
外の暦をなぞっているだけなら、行事の回は作品の中の出来事ではない。
読者のカレンダーが、作品に映っているだけだ。 すると、この世界に季節があるのかどうかも分からなくなる。 行事はあるのに、季節が無いかもしれない。
分けて見たいのは、そこだ。 行事の回と、季節そのものが描かれた回は、別のものとして数えたい。 草の色が変わる、日が短くなる、雪が積もる。そういう回があるかどうか。
行事だけがあって季節が無いなら、 この世界の一年は、外から借りているだけということになる。
いま言えるのは、行事の形は繰り返され、いわれは一度も語られない というところまでだ。
この読みの、弱いところ
行事の回は四つを引いている。 形が省かれていない、と言うには、行事の回を拾いきったことが要る。
二つめの読みを取ったのは、連載がその日に出るという作品の外の事情になる。 季節そのものが描かれた回を、まだ数えていない。
まだわかっていないこと
- 同じ行事が六年ぶん出ているか。三つのことばには行事の名ではなく、その日の物が書いてある。物の側から拾えば数えられるが、物は年ごとに違うので絵を一枚ずつ見ることになる。まだやっていない
数えた 一枚絵とあいさつ299枚は全部開いてある。祝いの字が出るのは5月1日と1月22日の二つだけだ。本編のほうは、物の側から拾うと絵を一枚ずつ見ることになるので、まだやっていない
- 日付を使わずに、どうやってそろえているのか。行事の回はいつも全員が同じ格好で始まる。集まる前のやりとりが描かれない
絵を開いた 事実(第961話) 行事の回を開いた。第19話(豆まき)、第392話・第961話(赤い帽子)、第577話(とんがり帽子)、第962話(雪だるま)、第964話(正月)。壁にも机にも、暦も日めくりも出てこない。第961話の欄外には Happy Holidays と手で書かれているが、それは絵の外の字になる。今日が何日だと言う場面も、どの回にも出ない
- 季節そのものが描かれた回があるか。草の色が変わる、日が短くなる、雪が積もる。行事の回とは別に数えたい。分ければ、三つめの読みがその場で決まる 事実(第962話)
行事の名前が出ないまま、季節そのものが出る回があった
絵を開いた 事実(第962話) 季節そのものが出る回があった。第962話(2024年12月30日)で、みかんをのせた雪だるまが画面にいる。行事の名前は出てこない。溶けないようにしてほしいどし、と言われて、大型冷凍庫、に運びこむ。季節が、行事ではなく物の側から出ている回になる
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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