ハチワレはどこから来たのか
第1160話まで読んで書いています
先に結論
穴の回に、何が描かれているか
過去について語られる回は、いまのところ一つしかない。 第58話。そこに描かれていることを、順に書き出す。 確認済(第58話)
- 暗いところで、青い道具を持って進んでいる。 「あと一匹」と言う
- 足を踏み外して落ちる
- 大きなすり鉢状の穴。その底に、ひとりでいる
- 「誰か」「引っ張り上げて」と呼ぶ
- 誰も来ない
- 道具は、手の届かないところに落ちている
- 「自分で、なんとかする」と言う
- 最後のこまで「絶対、負けない」と言って終わる
この回は、助けられて終わらない。 呼んで、来なくて、自分で決めて終わる。
「あと一匹」が意味すること
ここがこの回のいちばん見落とされているところだと思う。
落ちる直前、ハチワレは数を数えている。 つまり仕事の途中だった。遊んでいて落ちたのでも、迷って落ちたのでもない。
この世界で働いていた者が、働いているあいだに落ちている。 確認済(第58話)
ほかに確かめられること
- 公式の紹介では、洞穴で生活しているとされている 確認済(アニメ公式サイト キャラクター紹介)
- 洞穴には机とランタンがある。同居人は出てこない 確認済(第104話)
- 洞穴から月が見える回がある 確認済(第166話)
- 本を読む。文字が読める
この四つと、穴の回をつなぐ話が出ていない。 未確定
語られている説
「穴の回はいつのことか」をめぐって、読み方が分かれる。 ファン考察
説1 出会う前の出来事
いちばん多い読み。あのあと自力で出てきて、いまの暮らしに落ちついた、という順序。
根拠は、誰も来ないこと。 いまの並びなら、呼べばちいかわかうさぎが来る。
弱いところは、回想だと分かる印が無いこと。 色も枠も、他の回と大きくは変わらない。読者がそう決めているだけだ。
この説だと説明できないこと。 道具を持っていること。 出会う前から同じ仕事をしていたことになり、 「どこから来たのか」の答えが一段うしろへ動くだけになる。
説2 いまも続いている場所
穴はいまもどこかにあり、誰でも落ちうる、という読み。 この世界の危なさを示す回として読む。
弱いところは、この穴がその後一度も出てこないこと。
この説だと説明できないこと。 「絶対、負けない」という締めかた。 危なさを示すだけの回なら、決意で終わる必要がない。
説3 順序を決めること自体が読みすぎ
時系列を持たない一話として置かれている、という読み。
弱いところは、内容が明らかに一人だけの時間であること。
この説だと説明できないこと。 「あと一匹」。 数えているということは、その前があるということだ。
ここから飛躍する
ここから先は根拠が薄い。飛躍だと分かるように、節を分けて置く。 ファン考察
この回の順番は、呼ぶ → 来ない → 自分で決める、になっている。 助けが来ないことが先にあって、決意があとに来る。
いまのハチワレは、よくこう言う。なんとかなるよ、と。
ここからこう読める。
あの前向きさは、助けが来なかったところから始まっている。
生まれつき明るいのではなく、 誰も来ないと分かった日に、自分でそう決めたという向き。
これは飛躍だ。 一回の場面から性格の由来を作っているし、 落ちたのが一度きりとはかぎらない。 明るい人物が偶然その日に落ちただけ、という読みもできる。
それでも、この作品がハチワレの過去として見せたのは、この一回だけだ。 選んで見せた一回が、呼んでも来なかった日だったことは、記録しておきたい。
出自ではなく、その日のこと
どこから来たのかを描いた回は、まだ無い。
かわりに描かれているのは、どこで一人になったかのほうになる。 仕事の途中で落ちて、呼んで、来なくて、自分で決めた。
出自ではなく、その日のことだけが描かれている。
まだわかっていないこと
- 穴の回が、出会いの前なのか後なのか 掘っていない
- 「あと一匹」の一匹が何なのか 掘っていない
- 洞穴に住みはじめた経緯 掘っていない
- どこで言葉と歌をおぼえたのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。