ひきだし

祠に置かれるものは、何なのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

菓子が置かれる。受け取る者は出てこない

  • この世界で数少ない、待った話になる
  • 思いつきから結果まで、回がつながる
  • 形としては、願かけがそろっている
  • 置いたあとに外れた、という順があるだけ

この記事で、まだわかっていないこと 3

祠は、続けて何度か出てくる。ひと続きの流れになっている。

祠のなかの白い像に、天使かという問いがぶつけられる。輪をつかんで引っぱる。 事実(第988話) 祠のまわりの草が抜けていて、すごい顔という言いかたが出る。ドーナッツを思いつく。 事実(第992話) チョコとクリームのものを、祠の前に置いて下がる。今のナシ、というくりかえしが出る。 事実(第995話) そして、祠で光り、カランカランという音がして、頭の輪がパッと外れる。 事実(第997話)

考察/ここまでで言えること

この一続きは、この世界で数少ない「待った」話だ。

思いつく。用意する。置く。下がる。待つ。外れる。

この作品では、一日で終わる回が多い。 何かをして、その結果が別の日に出る回は少ない。 四つの回にまたがって一つの筋が通っているのは、それだけでめずらしい。

そして、この世界はふだん持ち越さない。 器も、道具も、買った石も次の回に残らない。 ここでは、置いたものが次の回まで効いていることになる。 持ち越したものが、この作品には数えるほどしかない。

形としては、祈りになっている

願かけの形が、はじめから終わりまでそろっている。 この世界では、しくみの上のほうが描かれないことが多い。 そのなかで、この一続きだけは、手順が全部ある。

考察/もう少し先まで読むと

そろっているのに、受け取った者が出てこない。

祠の中には白い像がある。動く場面は無い。光るのはドーナツだ。 置いたものがどうなったのかも、描かれない。

ここが、この作品のいつもの形と同じになる ── 級を決めた者、報酬の値を付けた者、禁止を出した者。 どれも出てこないのに、級も報酬も禁止もそこにある。

祠も、その並びに入る。 違うのは、手順のほうがそろっていることになる。 ふだんは形だけが渡されて中身が無い。 ここでは手順まで渡されていて、受け取る側だけが無い。

よく言われている説

巷では、祠の中の像に呼び名が付いている。 巷の説 輪はその像の呪いだ、という読みが広く語られる。 巷の説 供えたものは、その呪いを解くために探したものとして並べられる。

この読みだと、置くことは祈りではなく取り引きだ。

絵のほうは、そこまで言っていない。 像のそばに現れたところまでが描かれ、像が付けたとは言われない。 事実(第988話) 置いたものが何に効いたのかも、言葉になっていない。

効いたのかどうか

輪は外れる。結果は出ている。 ただし、置いたから外れたのかどうかは示されない。 置いたあとに外れた、という順番があるだけだ。順番と理由は、別のものだ。

A・効いた。 願かけとして成立していて、祠の中の何かが受け取った。

B・たまたま外れた。 輪はもともと引っぱれば取れるものとして描かれている。 事実(第988話) 時間がたって外れただけかもしれない。

C・効いたかどうかを、あえて分からなくしてある。

Bには手がかりがある。輪は、最初の回で引っぱられている。 取れるものだと分かっている。

考察/いちばん先まで読むと

Bが効くのは、最初の回が伏線ではなく反証になっているからになる。

引っぱる場面が先に置かれていなければ、外れたことは願かけの結果に見える。 置かれているので、外れる道がもう一本あることを読者が知っている。

この作品は、原因と結果を結ばないことが多い。 ここでは結ばないだけでなく、別の原因を先に見せてある。 一続きとして読むと、結ばせないための手当てまで打たれているように見える。

この読みの、弱いところ

引いているのは一続きの四つの回になる。

持ち越したものが数えるほどしかない、と言うには、 全部の回を当たることになる。 引っぱる場面が反証になる、という線は、最初の一つの回から出ている。

まだわかっていないこと

  • 祠の中に何がいるのか。白い像は動かない。四つの回の絵を並べて、像の向きや位置が変わっているかを見れば、動いたかどうかだけは決まる

    絵を開いた 事実(第988話) 絵を開いた。祠の中にいるのは、背に羽のある小さな白い者で、頭に輪がのっている。ハチワレが、天使?、と聞く。動かないのではなく、頭のものを取られる側として描かれている

  • 置いたものがどうなったのか。次の回に祠の前が映っていれば、残っているか消えたかが分かる。消えていれば、受け取った側がいることになる

    絵を開いた 事実(第988話) 置くほうではなく、取るほうが描かれていた。第988話で、うさぎが像の頭から輪を取って自分が着ける。ハチワレが、返したほうがいいんじゃないかなァ、と言う。置いたものがどうなるかは、この回では出てこない

  • 同じことをすれば同じ結果になるのか。祠の出る回がほかにあるかを探して、置いた回と置かなかった回を比べれば出る。一度きりなら、確かめる道が無い

    絵を開いた 事実(第988話) 同じことをすれば同じ結果になるかは、一度きりなので決まらない。ただし、この一度については結果が描かれている ── 輪を着けたうさぎに、ハチワレが、全体的に優しくなってない!?、と言う

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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