この世界の本は、誰が書いているのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
書いた者が出ず、使うものとして出てくる
- どの本も、読む者を次の行動に押している
- 書いた者を出すと、教える側が生まれる
- 教わる場所が出ないので、つり合わない
- 売られているのは古本になる
- 前に誰かが持っていたことだけは分かる
本は、よく出る。
草むしり検定の本を開く回がいくつもある。 事実(第95話) お酒の資格の本を広げて、勉強中でーす、と言う回がある。 事実(第490話) 料理の本の表紙が出る回もある。 事実(第375話) 島には、豆知識のコーナーに本が置かれている。 事実(第694話)
売る場所もある。古本ののぼりが立っていて、箱に背表紙がならぶ。 事実(第72話)
本が、この世界で何をしているか
本の出かたには、はっきりした型がある。
| 出かた | 何が起きるか |
|---|---|
| 検定の本を開く | 受ける準備が進む |
| 資格の本を広げる | 勉強していることが分かる |
| 料理の本の表紙 | 作るものが決まる |
| 豆知識の本 | 場所の説明が出る |
考察/ここまでで言えること
本は、この世界では読むものではなく、使うものとして描かれている。
どの本も、読む者を次の行動に押している。 読んで考えこむ回、読んで迷う回は、そう多くない。
使うものなら、作者は要らない。 のこぎりに作者が要らないのと同じだ。 道具の出どころが描かれないのは、この世界ではふつうのことになる。
本が特別なのは、中身が正しいかどうかを誰かが決めているはずという点だけだ。 のこぎりは切れるかどうかで分かる。本は、当たっているかどうかが自分では分からない。
説は三つに割れている
ひとつ。本は、この世界では道具に近い。 中身を味わうものではなく、使うものとして描かれている。 だから作者が要らない。
ふたつ。書いた者を出すと、教える側が生まれてしまう。
みっつ。単に描いていない。
考察/もう少し先まで読むと
書いた者を出すと、この世界に「教える側」が生まれてしまう。
教わる場所が出てこない作品で、本の作者だけが出てくるのは、つり合わない。 学校も、先生も、講習も描かれない。 知識だけが、本のかたちで置かれている。
これは、ほかの場所とよくつながる。 しくみの上側が、そろって出てこない。
本の作者は、その出てこない側のいちばん手前にいることになる。 手に取れるものの、すぐ向こう側が空いている。
よく言われている説
巷のまとめには、いまの住人より前に別の文明があったのではないかという読みがある。 巷の説 資格の制度、店、報酬のやりとりは、その誰かが作った枠組みが残ったものだ、という筋だ。 本もそこに入れられる ── 書いた者はもういない、という読みかただ。 巷の説
この読みは、この世界のものは誰が作ったのかを扱う回のほうで、まとめて並べてある。 ここでは、本に当てたときにどこで止まるかだけを書く。
止まるのは、古いものが出てこないところだ。 前の文明が残したのなら、古びた本や読めない本が出てきてよさそうなものだ。 出てくるのは、いま売られている本と、いま使われている本だけだ。
古本だけがある、ということ
売られているのが古本である、という点にも引っかかりが残る。
考察/いちばん先まで読むと
新しく作られる場面は無いのに、前に誰かが持っていたことだけは分かる。
古本は、誰かが前に持っていたものだ。前の持ち主がいて、読まれた形跡がある。
この世界は、ものを持ち越さない。器も道具も次の回に残らない。 古本だけが、前の持ち主ごと残っている。
描かれていない過去が、本のかたちで置かれている、とも読める。 根拠は弱い。のぼりに古本と書かれている、というところまでだ。
この読みの、弱いところ
本の出る回は五つを引いている。
読むものではなく使うもの、と言うには、 本の出る回を拾いきったことが要る。 古本に前の持ち主が残る、という線は、のぼりの字だけから出ている。
まだわかっていないこと
- 本を書いているのが誰なのか。本の出る回で、表紙に名前があるかを絵で見れば決まる。無ければ、作者の欄ごと描かれていないことになる
絵を開いた 事実(第805話) 同じ形のものを一つ確かめた。酒の免許の札には、出した側の名も印も無い。名の欄ごと描かれないのは、本だけではないかもしれない
- 新しい本を売る店があるか。売る場面の出る回を拾って、のぼりと看板の字を見れば分かれる。古本だけなら、この世界の本はすべて誰かの持ちものだったことになる
絵を開いた 事実(第72話) 新しい本を売る店は出てこないが、何が古本として売られているかは分かった。第72話の箱には、草むしり検定3級の本と、資格で報酬アップ!!、と書かれた箱がある。検定の本が古本で回っている
- 中身が正しいと誰が決めているのか。検定の本のとおりに試験が行われているので、合っていることだけは結果から分かる。決めた側は、この作品ではいつも出てこない
絵を開いた 事実(第682話) 確かめる側の言いかたが弱かった。第682話で、伝説の…生物の…図鑑に載ってた…と思う、と言う。と思う、が付く。その図鑑そのものは画面に出ないし、中身が合っているかを言う者も出てこない。本の側ではなく、読んだ側の記憶として置かれている
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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忘れたころに、もう一度
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- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
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