島の報酬100倍は、払われたのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
払われた場面が無い。渡るのは倍率だけ
- もとの額が出てこない
- 多いのか少ないのかも決まらない
- 倍率だけで、キャラが動く
- 決めた者がいない形は、級にも禁止にも
- 額が大きいほど、いないことが重くなる
紙が配られる。そこに100倍と書いてある。 三つの顔がのぞきこみ、そのまま出かけることになる。 事実(第660話)
この世界で、数が具体的に出るのはめずらしい。 だから、この紙は目立つ。
数は出るのに、基準が無い
すぐに引っかかるところがある。
100倍と言われても、もとが分からない。
ふだんの報酬が数で出てこないからだ。 草むしりを終えて何を受け取るのか、討伐を終えて何をもらうのか。 額として画面に出た回は、出てこない。
考察/ここまでで言えること
この紙が渡しているのは、倍率だけだ。
100倍が多いのか少ないのかも、本当は決められない。 それでも、受け取った側は出かけていく。
倍率だけで、十分に効いている。
倍率は、もとの値を知らなくても大きさが分かる数だ。 順位や級と同じで、世界の輪郭を決めずにキャラを動かせる。 この作品が出す数は、いつもその種類だ。
着いた先にも、同じ字がある
もうひとつ、見落としやすいところがある。
島に着いたあと、小屋の中にも報酬100倍の文字が出てくる。 事実(第684話)
行く前の紙と、着いたあとの札。同じ字が二度出る。
これは、この世界ではめずらしい。 前の日のものが次の回に出てこないことが多いなかで、 この数字だけが持ち越されている。
考察/もう少し先まで読むと
持ち越されているなら、取り消されていない。
器も道具も、次の回には残らない。 そのなかで、この数字だけが行く前と着いたあとの両方に出る。
取り消されないので、話が進んでも約束は生きたままだ。 そして、生きたまま果たされたところも描かれない。 受け取った場面が無い。
数だけが二度出て、中身は一度も出ない。 袋が開かないのと、同じ形だ。
巷の読みと、時間の向き
巷では、この一続きを割に合わない話に誘われた形として読む。 巷の説 大きな額につられて出かけ、危ない目に遭う、という読みだ。
この読みは、よく合っている。 実際、着いた先で起きることは軽くない。
ただ、ひとつ断っておきたいことがある。 その読みは、着いたあとを知っているから成り立つ。
紙が配られた時点で、手がかりは額の大きさしか無い。 大きい額は危ない、という決まりは、それまでに示されていない。 だから、のぞきこんだ三つの顔が迂闊だったとは言えない。
読者は先を知っている。作中の三つは知らない。 この差が、あの回の読みかたを分けている。
誰も、額を問いたださない
もっと気になるのは、そのあとだ。
行く前に聞かされていたことと、着いてから分かったことには差がある。 それを誰かが問いただす場面は、出てこない。
同じ一続きの中に、火を囲んで乾杯する回がある。 事実(第777話) 六つが並び、そこでも100倍の話が出る。 責める向きでは出てこない。
だまされたと分かっても、誰かを責めるところへは進まない。 その場をしのいで、次の日だ。
出した者が、やはり出てこない
紙を配った者が描かれない。額を決めた者も出てこない。
これで三つめだ。級を決めた者がいない。禁止を出した者がいない。 報酬の値を付けた者もいない。
そう並べると、この一続きは特別な話ではなくなる。 この世界のふだんの形が、いちばん大きな額で起きただけとも読める。 巷の説
これは読みだ。 作中でそう言われたわけではないし、 ふだんの報酬が出てこない以上、比べようもない。
考察/いちばん先まで読むと
数だけがはっきりしていて、出どころが空いている。
この回をこわく感じるとすれば、危ない相手がいるからだけではないと思う。 その形が、はじめから紙の上にあった。
ふだんは、決めた者がいなくても困らない。 草をむしって、受け取って、その日が終わる。 額が大きくなったとき、決めた者がいないことが初めて重くなる。
つまりこの一続きは、この世界の新しい面を見せたのではない。 もとからあった形を、いちばん大きい数でやっただけだ。
この読みの、弱いところ
紙の出る回は二つ、乾杯の回が一つになる。
問いただす場面が出てこない、と言うには、 報酬の額に触れるこまを、島の106話から拾い直すことになる。 ふだんの形を大きい数でやっただけ、という読みは、本文も読みだと書いている。
まだわかっていないこと
- もとになる報酬がどれくらいなのか。額が画面に出た回を挙げられない。報酬の袋が開けば分かるが、開く回が無い
絵を開いた 事実(第113話) 渡す場面を開いた。第113話で、報告の窓口から黒い手袋の手が緑の袋を差し出し、はい 報酬、と言う。袋は閉じたままで、額はどこにも出ない。もとになる額は、絵からも出てこない
- 誰が額を決めたのか。紙を配った者も描かれない。チラシの出る回に誰が映っているかを数えれば、配った側だけは分かる
数えた チラシの出る回が決まれば、その回に誰がいたかは記録で出る。ただし配った者に書きとめには入らない
- 行く前に聞かされていたことと、着いてから分かったことの差。差があることは絵で分かる。問いただす場面が出てこないので、差が扱われたかどうかが決まらない
絵を開いた 事実(第883話) 差に気づいた言葉はあった。問いただす場面のほうが無い。第661話のチラシには、甘いもの 辛いもの みんな実質無料…、と書いてある。第883話では、入場券の機械の前で、入るの有料みたい、と言い、そのまま、みんなで出し合ってちょうど買えたねッ、と続く。気づいて、払って、誰にも問わない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
お気に入り
この端末のなかに残ります。お気に入りに一覧が出て、 そこから前後の回へも行けます。もう一度押すと取り消せます。
忘れたころに、もう一度
- いま
- 何も起きません。この記事の名前が、この端末のなかに残るだけです。
- 90日後
- トップページに、この記事が一度だけ出ます。出たら記録は消えます。
- なぜ
- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
置いたものの一覧は出しません。数も、残りも出しません。 覚えておくのはこちらの仕事なので、置いたことは忘れてかまいません。 この端末から外には出ません。