同じ石が、三つの呼ばれかたをすること
第1160話まで読んで書いています
先に結論
2022年の8月に、石をめぐる一続きがある。六回ほど続く。 同じものが、回によって違う呼ばれかたをする。
並べてみる
| 回 | 出てくるもの | 呼ばれかた |
|---|---|---|
| 第517話 | ノートのページ、旅行の二文字 | お土産のきれいな石 |
| 第518話 | 机にのせる | きれいな石 |
| 第523話 | 床に散らばる | お土産石/札の二文字 |
| 第524話 | 工房、床に並ぶ | ピンクの石 |
| 第525話 | 庭へ出ていく | ビー玉みたいな丸い石 |
| 第526話 | じろじろ見られる | お土産石 |
六回のうち、三つの言いかたが混ざっている。 きれいなもの、土産、そして札の言葉と一緒に置かれるもの。
呼びかたが変わると、扱いも変わって見える
きれいだと言えば、見るものになる。 土産だと言えば、持ち帰って渡すものになる。 札の言葉と一緒なら、決まりに関わるものに見えてくる。
どれが正しいのかは示されない。 その場面で、そう呼ばれているだけだ。
札の二文字について
拾という字の入った札が出てくる。 確認済(第523話) 別の回にも同じ札が出て、そちらでは木の棒がふりおろされる。 確認済(第533話)
読みも、意味も、作中で説明されない。 店の名前なのか、決まりの名前なのか、そこでできることの名前なのか。
拾という字が入っているので、拾ってよい場所だと知らせるものとも読める。 ファン考察 そうだとすると、ほかの場所では拾ってはいけないことになる。 そう読める場面は、まだ出てきていない。
渡すところが、無い
土産と呼ばれているのに、渡すところがはっきり描かれない。
机にのせたまま。床に散らばったまま。じろじろ見られたまま。 持ち帰ったあとの行き先が見えない。
石は、この作品で二度出てくる
ついでに書いておくと、石が話になるのはこの一続きだけではない。
早い時期に、小さな石を手にする回が二つある。 確認済(第151話) そちらでは、土産でも売り物でもなく、ただ拾って持っている。
同じものが、二年ちがいで別の扱いを受けている。 片方はそのへんで拾うもの、もう片方は工房で選んで買うもの。 あいだに何があったのかは、描かれていない。
ここから飛躍する
この世界では、ものの名前が、そのときの扱いかたを決めているのかもしれない。
看板の言葉がそのまま姿になって出てくる回がある。 確認済(第114話) 椅子にすわる星が出てきて、それが看板の言葉だと言われる。 書かれているものと、そこにいるものが同じになる。
石も同じかもしれない。きれいだと呼べばきれいなもので、 土産と呼べば土産になる。先にものがあって名前が付くのではなく、 名前のほうが先にある。
これは飛躍だ。 呼びかたが変わるのは、 場面ごとに言いかえているだけかもしれない。日本語ではよくあることでもある。
それでも、六回のあいだに三つの呼ばれかたが出てくるのに、 どれが本当かが一度も示されないのは、記録しておく値打ちがあると思う。
まだわかっていないこと
- 札の二文字が、何を許すものなのか 掘っていない
- 持ち帰った石が、誰かに渡されたのかどうか 掘っていない
- 呼びかたが変わると、扱いも変わるのかどうか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。