ひきだし

島のカレー作りの肩書きは、なぜ立派なのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

中身が付かないので、名だけが立派になる

  • 隊長になっても、指示の場面が続かない
  • 上位に入っても、次の回は変わらない
  • 名前は、いちばん軽く、いちばんよく出る
  • 資格だけが例外で、取り上げる場面がある
  • ただし、与えるところは描かれない

この記事で、まだわかっていないこと 3

この世界の役の名は、やけに立派になっている。

島のカレー作りでは、料理隊長と味見隊長の字が、こまの中に書かれる。 事実(第744話) 制度の名として、長いカタカナの語が出る回もある。 事実(第507話) 順位の出る催しでは、上位を指す言いかたが出る。 事実(第544話)

立派な名の中身

いっぽう、その役が何をするのかは、あまり描かれない。

考察/ここまでで言えること

名だけが先に立って、中身があとに来ない。

隊長になったからといって、指示を出す場面が長く続くわけではない。 上位に入ったからといって、次の回で扱いが変わるわけでもない。

そして、名の付きかたには型が二つある。

どちらも、決めた者の姿が画面に入らない。 自分で名のる場合でさえ、その言いかたのほうは外から来ている。

名の付きかたに、二つの型がある

型例誰が付けたか
札に書かれている参加申込、報酬出てこない
こまの中に字で出る料理隊長、味見隊長出てこない
自分で名のるでーす、と続く名のり本人

札とこまの中の字は、気がつくとそこにある。 名のるほうは、その場で決まる。

なぜ立派な名がつくのか

A・遊びの名前だから。 その日の役割をおおげさに呼んでいるだけ。子どもの遊びに近い。

B・制度が本当にある。 級があり、免許があり、順位がある世界なので、役の名も制度の一部だ。

C・立派な名が、中身の薄さを隠している。 名前がしっかりしているほど、中身を見なくても済む。

Aは、参加申込や報酬のように紙に印刷された形を説明しにくい。 遊びなら、その場で言うだけで足りる。

Bは強い。ただしBだと、役についたあとの権限が出てこないのが引っかかる。

Cは、外から見た読みだ。作中に根拠は無い。

名前だけが残る

この作品では、名前が先に出て、中身があとに来ないことが多い。

考察/もう少し先まで読むと

名前は、この世界でいちばん軽く、いちばんよく出てくる。

姿の変わることにも、道具にも、役にも名前が付く。 そのどれも、範囲や次の回や権限が続かない。

ここから言えることが一つある ── この世界では、名前が付くことが何かの始まりにならない。

ふつう、名前が付くと責任か立場が付いてくる。 ここでは付かない。名前は、その場をひとまず呼べるようにするだけだ。

だから立派な名でも重くない。 重くないから、立派にできる。

ひとつだけ、例外に見えるもの

資格は、少し違う。

免許には、取り上げられるという場面がある。 事実(第805話) 額に印がつき、しばらくして消える。

考察/いちばん先まで読むと

資格だけが、名前に効きめの付いている数少ない例だ。

ここで効くのは、効きめが出るのが「失うとき」だけという点だ。 持っているあいだ、資格は何もしない。 取り上げられてはじめて、そこにあったことが分かる。

役の名も同じ形かもしれない ── あるあいだは軽く、無くなったときに重い。 ただし、役を取り上げられる場面は出てこない。 そして与えるところも描かれない。

この読みの、弱いところ

立派な名を引いているのは三つの回になる。

中身があとに来ない、と言うには、 役の名の出る回を拾いきったことが要る。 失うときだけ効く、という線は、免許の一つの回から出ている。

まだわかっていないこと

  • 役を決めているのが誰なのか。仕事の札は気がつくと置かれている。記録のある回に誰が映っているかを引けば、置いた側だけは分かる

    絵を開いた 事実(第37話) 札を出す側なら映っていた。第37話で、労働と書かれた幕の下の鎧さんが札を掛けている。ただし島の役の名はこまの中の字で、仕事の札とは別の出かたになる。そちらを書いた者はまだ挙げられない

  • 役についたあとの権限があるか。役の出た回の次の回を追って、指示が通っているかを見れば決まる。通っていなければ、名だけになる

    絵を開いた 事実(第544話) 位は出るが、その位で誰かを動かす場面が無かった。第544話で、めざせるよッ 上位ランカー!!、と言い、画面に、135位、90位、と数が出る。出てくるのは順位の数だけだ。第507話では、スーパーアルバイターの制度…、がなくなるという噂が語られ、そこでも権限には触れない

  • 役が次の回に続くか。同じ役の名が二度出るかを探せばよい。出なければ、この作品の道具と同じく、その回かぎりになる

    絵を開いた 事実(第544話) 同じ語が二つの回に出ていた。ただし指しているものが違う。第173話は、見せて下さいッ 武器のランカーのマーク!!!、で、道具に刻まれた印。第544話は、上位ランカー、で、画面に出る順位。役として次の回へ続く形ではなく、同じ言葉が別のものに付いている

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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