キメラは、前のことを覚えているのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
変わったあとに話す回が無く、聞けない
- ふつうは、覚えているかを先に問う
- ここでは、確かめる手立てがあるかが先
- 同じ絵が、どちらの側にも読める
- 絵をいくら並べても、決まらない
- どちらに決めても、重いところが動く
キメラと呼ばれる変わりかたをしたものが、前のことを覚えているように見える場面がある。
誰かを見つめる。あるものを指す。その場を離れない。
どれも、覚えているとも、そう見えるだけとも読める。
覚えていると言った場面は無い
いちばん大きいのは、ここだ。
変わったあとに話す回が無い。
灰色の背中がのびていく回では、そばに指さす者がいる。 事実(第78話) 指さしているのは、変わっていない側だ。
変わった側から、言葉が出る回は出てこない。
聞くことができない。
戻った回はある
例外らしいものが、ひとつある。
戻ったよ、と自分で言う回がある。 事実(第80話) 杖が投げられて、そのあとに声が出る。
そこでは、前のことを覚えているように続く。
これが決め手になれば、話は早い。 ならない理由がある。
その変わりかたが、討伐の相手になるような変わりかたと 同じものかどうかが分からない。
前の回では、心がふたつあるという声が出ていた。 事実(第79話) 足の色が左右で違っている。
軽い変わりかたにも見える。 軽いと決める根拠も、やはり無い。
よく言われている説
巷では、姿が変わる原因として三つが挙げられている。 巷の説 キメラ化しても前のことは覚えていて、性格だけが攻撃的になる、とも説明される。 巷の説 中身が入れ替わったという読み、原因の分からない変化だという読み、 何かを手にしたことが引き金だという読み。
前があることになるのは、一つめだけだ。 入れ替わりなら、入れ替わる前の中身がどこかにある。 変化や道具のせいなら、前があるかどうかは決まらない。
つまり巷の三つは、この問いについては二対一に割れている。 そして三つとも、作中で原因が説明された場面を根拠にしていない。
問いは、二つに分かれる
整理しておく。
一つめ。中身が残っているのか。 二つめ。残っていたとして、確かめる手立てがあるのか。
考察/ここまでで言えること
ふつうは一つめを問う。この作品では、二つめのほうが先に来る。
言葉が出ないので、聞けない。 覚えているかどうかを示す仕草も、そう見えるだけで終わる。
確かめる手立てが無いかぎり、一つめはいつまでも読みのままだ。
ここが、この問いの形を決めている。 「覚えているか」は答えの出る問いに見えるが、 この作品の中では、答えを取り出す口が付いていない。 問いの形と、作品の形が合っていないことになる。
見えかたが、二つとも成り立つ
なぜ仕草では決まらないかを書いておく。
考察/もう少し先まで読むと
どちらの読みでも、同じ絵が説明できる。
その場を離れないのは、覚えているからかもしれない。そこにいるだけかもしれない。 あるものを指すのは、それが分かるからかもしれない。目に入ったからかもしれない。
こういうときは、絵をいくら並べても決まらない。 同じ材料が両方を支えているので、材料を増やしても差が出ない。
別の種類の材料が要る。 別の種類の手立ては、回をまたいだ続きかたになる ── 変わる前と変わったあとで、同じ癖が出るかどうか。 記録が全話にあるので、前の回だけは追える。
手立てを、探してみる
ひとつ。変わったものが、誰かの名を呼ぶ回を探す。 名を呼べば、覚えていることになる。
ふたつ。変わったものが、前に行った場所へ戻る回を探す。 道が分かることも、手がかりだ。
みっつ。変わる手前と、変わったあとで、同じ癖が出る回を探す。 くり返しの言いかた、動きかた。癖が続けば、続いていることになる。
各話に、出ているキャラを書きとめてあるので、変わる前の回を追える。 癖のほうは絵を見ることになる。
まだ開いていない。
考察/いちばん先まで読むと
どちらに決めても、この作品でいちばん重いところが動く。
覚えていると決めると、討伐の重さが変わる。 覚えていないと決めても、変わる。
動かすなら、根拠が要る。
閉じないのは、分からないことを大事にしているからではない。 閉じたときに動くものが大きすぎて、いまの材料では支えられないからだ。
この読みの、弱いところ
変わったあとに話す回が無い、と言うには、 変わる回を拾いきったことが要る。引いているのは三つだ。
癖が続くかどうかを見比べる仕事は、まだ開いていない。
まだわかっていないこと
- 中身が残っているか。名を呼ぶ回、前に行った場所へ戻る回、変わる前と同じ癖が出る回。どれか一つでも見つかれば決まる。まだ拾っていない
確かめる道が無い 名を呼ぶ回・前に行った場所へ戻る回・変わる前と同じ癖が出る回。どれも札では拾えない(名前のある者しか書きとめていない)。絵を全部開くところからになる
- 確かめる手立てがあるか。三つめの癖を追う道が、いちばん歩ける。各話に出ているキャラがあるので、変わる前の回を追える。癖のほうは絵を見ることになる
数えた 記録で追えるのは、変わる前に誰がいたかまでになる。うさぎとハチワレが戻った第80話には、ちいかわも記録してある。癖のほうは書きとめに残らないので、絵を見ることになる
- 戻った回の変わりかたが同じものか。心がふたつあるという声が前の回にある。二つの回の絵を並べて、体の変わりかたの幅を見比べれば、軽い重いは分かれる
絵を開いた 事実(第79話) 前の回を開いた。第79話には赤い足と緑の足が同じ画面に出ていて、小さい者が心がふたつあると言う。体の変わりかたは、足の色までは絵に出ている
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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