寄生とは、何が起きているのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
外から生えたものが取られ、そこで終わる
- 生えるものと、姿が変わることは別になる
- 変わるほうは内から起きて、戻らない
- 取らなかった場合が、一度も描かれない
- 危ないものなのかどうかが、決まらない
- 取ったあと、どこへ行ったかも描かれない
寄生は、単行本第6巻の章の題になっている。体から何かが生える回が、いくつかある。
頭から白いものが生えて、名前が付けられ、切ったら根っこも取れた、という声が出る。 事実(第450話) 体から食べ物のようなものが生えて、呪いという言いかたで語られる。 事実(第1110話) 頭から出たものを、鎧が引っぱり抜く回もある。 事実(第1129話)
三つに共通していること
並べると、一つだけそろっている。
切って取る声も、引っぱり抜く手も、外のものとして扱っている。 事実(第450話) 事実(第1129話)
考察/ここまでで言えること
三つとも、取り除いて終わる。生えるものは、姿が変わることとは別の棚に入る。
切って取る。引っぱり抜く。生えたものは、体に残らない。
姿が変わる回では、変わったのは体そのものだった。 ここでは、体の上に何かが載っている。
| どこから | そのあと | |
|---|---|---|
| 生えるもの | 外から来る | 取れる |
| 変わること | 内から起きる | たいてい戻らない |
よく言われている説
巷には、この世界の住人が木やきのこから生まれたのではないかという読みがある。 巷の説 生えることと食べることが同じ絵に入っていることと、 体から何かが出てくる描かれかたを手がかりにしている。
この読みを取ると、生えることは異物ではなくなる。もとの形に近づいている、と読める。
ただし、その読みと合わないところがある。 生えたものは、取り除かれる側として扱われている。 事実(第450話) もとの形に近づいているのなら、取り除く理由が要る。 出どころが言われた場面も無い。
呼び名が、回ごとに違う
そのうえで、そろっていないことがある。
呼び名が、回ごとに違う。
一つめは、その場で名前が付く。 事実(第450話) 二つめは、呪いと呼ばれる。 事実(第1110話) 三つめは、抜け毛の集合体という言いかただ。 事実(第1129話)
同じ言葉で呼ばれていない。
呼び名が違うから別のもの、とは言えない。 呼びかたは、同じものにも別の語が当たる。 それでも、同じものだと言う根拠も無い。
同じなのか、別々なのか
問いは、そこで割れる。
同じなら、この世界には体に何かが生える仕組みがあることになる。 一つの仕組みで、出かたが違うだけだ。
別々なら、似た見えかたをするものが三つあることになる。 それぞれ別に見ることになる。
区別する言葉が、まだ出ていない。
これは、姿の変わる回で立てた問いとまったく同じ形だ。 先に一つだと決めてしまうと、二つめが出ても数え直せない。
取り除かれることの、意味
取り除いて終わる、という共通点をもう少し見る。
取り除けるなら、体とは別のものだ。
そう分けると、二つは別の棚に入る。 生えるものは、外から来て、取れる。 変わるものは、内から起きて、たいてい戻らない。
この分けかたは、絵と合っている。
弱いところ。 二つめでは呪いという言葉が使われている。 事実(第1110話) 呪いは、ふつう内側に起きることを指す。 言葉のほうは、別の棚を指している。
この作品では、呼び名が回ごとに違う。 一つめはその場で名前が付き、二つめは呪い、三つめは抜け毛の集合体だ。 呼び名の違いは、別だという証しにならない。
取り除かなかったら、どうなるのか
いちばん大きい空きを書いておく。
三つとも、すぐに取られる。放っておいた回が無い。 だから、これが危ないものなのかどうかが決まらない。 困るから取るのか、気持ち悪いから取るのか、そういうものだから取るのか。
考察/もう少し先まで読むと
取り除かなかった場合が、一度も描かれない。
取ったあとの一言は、炒めて食べたらおいしかった、だ。 事実(第450話) 取り除くところまでは描かれるのに、なぜ生えたのかは言われない。
この世界では、危なさが字になる ── 立入禁止の板がある。 生えるものには、その字が付かない。 強い声だけが付いて、理由が付かない。
生えたものは、どこへ行くのか
もう一つ。
考察/いちばん先まで読むと
生えたものも、この作品の持ち越さない癖のとおりに消える。
取り除いたあと、それがどうなったかも描かれない。 捨てるところも、残っているところも出てこない。取られて、画面から消える。
食べ終わった器も、討伐の相手も、持ち帰った石も同じだ。
ここから一つ言える ── 外から来たものは、外へ返されるのではなく、ただ消える。 この世界には、外へ出す先が描かれていない。
この読みの、弱いところ
生える回は三つを引いている。
放っておいた回が無い、と言うには、 生える回を拾いきったことが要る。 外へ出す先が描かれていない、という線は、三つを並べたところから出ている。
まだわかっていないこと
- 同じ現象なのか別々のことなのか。呼び名が三つとも違う。三つの回の絵を並べて、生えかたの形と取りかたで分ければ、種類の数までは出る
決めて作った 呼び名で分ける、と決めた(キメラの記事と同じ線)。三つの回で当てられている語が違う時点で、三つに数える。生えかたの形が似ていても、まとめない。呼び名を付けたのは作品の側なので、種類を決める役を外から持たずに済む。この線で数えると、いまは三つになる
- 生えたものがそのあとどうなるのか。取られた次のこまに残っているかを見れば決まる。残っていなければ、持ち越さない癖のとおりになる
絵を開いた 事実(第450話) 次のこまに残っていた。第450話で、なんか鋭利な石、で切り落とし、切ったら根っこも取れたよー、と言う。そのあと、炒めて食べたらおいしかった、と続く。取ったものは捨てられずに食べられている
- 取り除かなかったらどうなるのか。放っておいた回が一つも無い。あれば決まる。無ければ、危ないかどうかを確かめる道が作中に無いことになる
絵を開いた 事実(第450話) 放っておく回は、この回にも無かった。第450話では、寄生されちゃったの!?、のすぐあとに、切りまーす、と進む。同じように「寄生」されたことあるケド、と経験を言う者もその場で切る側に回る。待つ選びかたが画面に出ない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
お気に入り
この端末のなかに残ります。お気に入りに一覧が出て、 そこから前後の回へも行けます。もう一度押すと取り消せます。
忘れたころに、もう一度
- いま
- 何も起きません。この記事の名前が、この端末のなかに残るだけです。
- 90日後
- トップページに、この記事が一度だけ出ます。出たら記録は消えます。
- なぜ
- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
置いたものの一覧は出しません。数も、残りも出しません。 覚えておくのはこちらの仕事なので、置いたことは忘れてかまいません。 この端末から外には出ません。