「心が二つある」とは、どういうことか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
気持ちの話とも、体の話とも読める
- この一続きは、次の回で片づいている
- 早い時期の一言が、あとから重く読まれる
- 重くなったのは、あとの回が増えたから
- 作品の側で何かが動いたわけではない
- つなげてよい、とは示されない
その言い回しが出てくる回がある。 事実(第79話)
小さい者が細い杖を手にしていて、そばに来る大きなものは、足の色が左右で違っている。 体のほうにも、変わったところがある。
2020年9月。本編が始まって八か月のところだ。
二通りに読める
気持ちの話として読める。 迷っている。二つの気持ちがある。ふつうの言い回しだ。
体の話として読める。 中に二つある。そのままのことが起きている。
足の色が左右で違っているので、体の話に寄せたくなる。 言い回しと、絵が、同じ方向を指している。
それでも、どちらとも決められない。 絵が寄せているだけで、そう言われた場面は無い。
考察/ここまでで言えること
この一続きは、次の回で片づいている。
その場で終わっている。
大きな仕組みの最初の印として読むなら、 二日で戻ってしまうことをどう扱うかが要る。 仕組みが動き出したのに、次の回には元に戻っている。
片づいたから軽い、とは言わない。 軽く見せて置いた、という読みもできる。 ただ、片づいていることは絵に出ている。 そこは外せない。
並べると、重くなる
この作品には、中身と体が一対一でないことを思わせる回が、ほかにもある。
入れ替わったという声の出る回。 事実(第384話) 台の中に姿があり、しるしが回っている。2021年の終わりだ。
並べると、体の話として読むほうが重くなる。
巷では、そう読んで大きな仕組みにつなげる説が語られる。 巷の説 心が入れ替わる仕組みがあって、この一言はその最初の印だ、という読みだ。
つなげてよいと、示されてはいない
考察/もう少し先まで読むと
つなげると筋は通る。つなげてよいと示した場面が無い。
第79話と第384話のあいだは、一年半ある。 そのあいだに、二つを結ぶ言葉も、同じ言い回しの再登場も出てこない。
結んだのは読む側だ。
これは、伏線と呼ばれるものの扱いと同じ形になる ── 先に置かれていたことは確かめられる。 意味を持たせるつもりだったかは確かめられない。
そして、この一件には確かめる道が一つある ── 作中から前を指す場面が出るかどうかになる。 「あん時の」にあたる言いかたが出れば、結んだのは作品の側だ。 いまは無い。
次の回で、戻っている
見落としやすいことを書いておく。
この言い回しの次の回で、杖が投げられて、戻ったよという声が出る。 事実(第80話)
早い一言が、あとから重くなる
最後に、少し広げておく。
考察/いちばん先まで読むと
重くなったのは、あとの回が増えたからだ。
この作品では、早い時期の短い一言が、あとから重く読まれることが何度もある。 第10話の一語もそうだった。 事実(第10話) 出たときは一回ぶんの出来事で、あとから作品全体の鍵として扱われている。
つなげる材料が溜まると、前のものが意味を持ちはじめる。
これは読者の側で起きていることで、 作品の側で何かが動いたわけではない。
つまり「早い時期の伏線」と呼ばれるものの多くは、 早さのせいではなく、あとの量のせいで重いことになる。
この読みの、弱いところ
この言い回しの出る回は一つになる。
重くなったのはあとの量のせいだ、という読みは、 読む側に起きていることを外から当てたものだ。 前を指す言いかたが出るかどうかは、全部の回を当たるまで決まらない。
まだわかっていないこと
- 気持ちの話なのか体の話なのか。同じ回に足の色の違いが描かれている。同じ言い回しの出る別の回を探して、絵に体の変化があるかを見れば分かれる
絵を開いた 事実(第79話) 絵を開いた。同じこまの中に赤い足と緑の足があり、心がふたつある、のふきだしの先はその足のほうを向いていて、逃げる小さい者のほうではない。体のほうは、色の違いとして画面に出ている
- あとの回とつないでよいか。一年半のあいだに、二つを結ぶ言葉も、同じ言い回しの再登場も見つかっていない。作中から前を指す場面が出れば、そこで決まる
確かめる道が無い 作中から前を指す場面が出れば決まる。そこは変わらない。探せるのは三つのことばと書きとめまでで、吹き出しは書き起こしていない
- 同じ言い回しがほかの回にもあるか。絵の中の吹き出しを拾えば、有無だけは決まる。二度めがあれば、一度きりの言いまわしではなくなる
絵を開いた 事実(第79話) 三つのことばでこの言い回しを引くと、当たるのは第79話だけだ。絵も開いた。二度めは、吹き出しを全部書き起こすまで決まらない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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