ひきだし

同じ音がくり返されるのは、何のためなのか

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • 声を重ねるくり返しと、機械や水の音のくり返しが別にある 確認済(第129話
  • 同じ言葉を重ねる回は、早い時期から出ている 確認済(第25話
  • 同じ日がくり返されているのではないか、という声が出る回がある 確認済(第426話
  • にぎやかさにも、不安にも、同じ作りが使われている ファン考察

この記事で、まだわかっていないこと 3

この作品は、音がよくくり返される。同じ声が二度、三度と続く。 読んでいると、くり返しが地の色のように感じられる。

何話あるかは、書かない

先に、この記事が出せないものを書いておく。

一度、くり返しの出る回を数えたことがある。年ごとの表まで作った。 2022年だけほかの年の何倍もある、という形が出た。

その表は消した。

数えていたのは各話に付けた三つの短い言葉で、あれはこちらが書いたものだ。 同じ場面でも「〜のくりかえし」と書くこともあれば、 音をそのまま二つ並べて書くこともある。後者は数に当たらない。

つまり出ていたのは、作品のくり返しが年ごとにどう動いたかではなく、 こちらの書きかたが年ごとにどう動いたかだった。 2022年に何かが起きたのか、その年に書きかたが変わったのかも分けられない。 未確定

だからこの記事は、回を名指しできることだけで書く。

二種類が混ざっている

くり返しには、種類が二つある。

声のくり返し。 同じ言葉を重ねる。叫びを重ねる。 確認済(第25話 これは人物の癖になる。誰が言ったかが分かる形で残る。

もののくり返し。 機械の音、足音、水の音。 確認済(第129話 こちらは場面の調子になる。誰のものでもない。

二つは、耳に残りかたが違う。 前者は真似できるが、後者は真似できない。 巷でよく引かれるのは前者のほうで、後者はあまり語られない。 ファン考察

くり返しは、二つのことを運ぶ

この作品では、くり返しが正反対の向きに使われているように見える。

ひとつは、にぎやかさ。同じ声が重なると、場が明るくなる。 歌になり、かけ声になり、遊びになる。

もうひとつは、不安。同じことが続くという形は、時間が進まないことでもある。 同じ日がくり返されているのではないか、という言い回しが出る回もある。 確認済(第426話

同じ作りが、逆のことに使われている。 ファン考察 どちらなのかは、音そのものでは決まらない。 前後の場面で決まる。 明るい回に置けば明るくなり、閉じた回に置けば不安になる。

ここが、この作品のくり返しのいちばん厄介なところだと思う。 音だけを取り出しても、意味が決まらない。

続いていない

名指しできる範囲で、ひとつ言えることがある。 同じくり返しが何日も続く形を、こちらは見ていない。

くり返しの出る回は、たいてい一回で終わる。 次の回に同じ音が持ち越されない。 確認済(第66話 一続きの話の中でも、音のほうは毎回入れ替わっている。

これは少し意外だった。読んでいると、同じ音がずっと鳴っているように感じる。 実際には、出てきて、その回で消える。

ここから飛躍する

続けているのは、読む側かもしれない。

くり返しは耳に残りやすい。一度出てくると、そのあとしばらく頭の中で鳴っている。 次の回に出てこなくても、読んでいる側では鳴りやんでいない。

そう読むと、この作品が短い一回ずつでできていることと、 くり返しが多いことがつながる。一回ぶんは短くて、すぐ終わる。 そのあいだをつないでいるのが、頭の中に残った音ということになる。

これは飛躍だ。 そもそも何話にくり返しがあるのかを、 こちらは数えられていない。数えられないものの上に積んだ読みになる。

それでも、一回ごとに消えるのに、地の色のように感じるというずれは、 名指しした回を並べるだけでも見えてくる。

くり返しを、二つに分けて置く

くり返しについて、こちらが言えるのはここまでになる。

  • 声のくり返しと、音のくり返しは別のもの
  • 同じ作りが、にぎやかさにも不安にも使われている
  • 回をまたいで続く形は、こちらは見ていない

数のほうは出せなかった。出すには、三つの言葉の書きかたをそろえるか、 絵をもう一度見直すかのどちらかが要る。 どちらもまだやっていないので、ここは数の無いまま置いておく。

まだわかっていないこと

  • 声のくり返しと音のくり返しが、同じ場面で出るのかどうか 掘っていない
  • くり返しが何話にあるのか(数えられていない) 掘っていない
  • 読む側がくり返しを覚えているのか、作品が続けているのか 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。