ひきだし

くりまんじゅうは、なぜ飲み食いばかりなのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

食べていることが、自由でいることの印

  • 食べない一続きがあり、そこは自由でない
  • 六年そこだけ見せるのは、偶然に見えない
  • いないのか、描かれないのかが分からない
  • 残りの時間は空白ではなく、開けた場所

この記事で、まだわかっていないこと 3

くりまんじゅうは、飲食の場面が数多くある。食べている場面も、飲んでいる場面もある。

本編が始まって一か月のところで、もう飲んで食べている。 事実(第5話)

いっぽう、仕事をしている場面は、ほとんど出てこない。 住まいの出た回も、出てこない。

どれくらい出てくるのか

本編1209話のうち、出るのは99話(8.2%)。 事実(第5話)

年ごとに見ると、2024年に30話でいちばん多く、 2020年は5話、2026年は4話だ。

片側だけが、くり返される

食べている回と飲んでいる回が、六年ずっと出てくる。

仕事の場に居あわせる回は、一つだけだ。 事実(第37話) 労働の受付に並ぶ札の前。 そこでも手にしているのは青い缶で、仕事の札のほうではない。

暮らしの片側だけが、長いあいだ繰り返し描かれている。

考察/ここまでで言えること

片側だけを六年見せ続けるのは、たまたまには見えない。

検定を受ける回にも、討伐に出る回にも、報酬を受け取る回にも入っていない。 事実(第37話)

選ばれているように見える。 選ばれているなら、残りの時間は空白ではなく、開けてある場所だ。

この作品は、ほかのキャラについても出どころを描かない。 ただ、描かない範囲がここまで片寄っているのは、このキャラだけだ。

食べていない一続きも、ある

足を縄でつながれたまま、十話続く一続きがある。 事実(第925話) そこでは手に何も持っていない。

考察/もう少し先まで読むと

食べていない時期は、自由でない時期だ。

つまり「いつも食べている」は少し言いすぎだ。食べない時期もある。 そして、その時期は動きを止められている時期と重なる。

そう並べると、食べていることは 自由でいることの印のようにも見えてくる。 巷の説

この読みなら、仕事の場にいないことも同じ線でつながる ── このキャラは、渡される側に立っていない。 札も級も受け取らず、缶を自分で開けている。

本を開く回も、ある

本を開いている回。紙に書いている回。道具を手にしている回。

それらが仕事なのか、そうでないのかを示す言葉が出てこない。

この世界では、仕事と遊びの境がぼやけている。 採取を仕事と呼ばない言いかたも出る。 事実(第1165話)

だから、本を開いていても仕事とはかぎらない。 分ける材料が、そもそも無い。

開けてある場所として、置いておく

残りの時間は、埋められない。

埋めようとすると、描かれていないものを書くことになる。

考察/いちばん先まで読むと

根拠が「出てこないこと」にある読みは、いつでも弱い。

巷でよく語られるのは大人びているという読みだ。 巷の説 その読みは、仕事の場にいないことを根拠の一つにしている。

出てこないのが、そこにいないからなのか、 描かれていないだけなのかが分からない。

この読みの、弱いところ

仕事の場に居あわせる回が一つだけだ、と言えるのは、記録のかぎりになる。 出ている人の記録は書き落としがあると少なく出るので、 ここも下限として読むことになる。

食べていることが自由の印だ、という線は、十話の一続きから出ている。

まだわかっていないこと

  • 残りの時間に何をしているのか。埋めようとすると、描かれていないものを書くことになる。埋めずに置くほうを選んでいる

    決めて作った 埋めない、と決めた。飲み食い以外の時間を書けば、描かれていないものを書くことになる(確かめていないことを、確かだと書かないと決めている)。かわりに、描かれているほうを数え直して出す ── 何話に出て、どの年に多く、誰といっしょに出るか。空いているところは、空いていると書いて置く

  • 作品がなぜ片側だけを見せ続けるのか。ほかのキャラでも同じことが起きているかを数えれば、このキャラだけの扱いかどうかが分かれる

    数えた 一つだけで出る回の割合は、パジャマパーティーズ71%・ポシェットの鎧さん42%・モモンガ18%・シーサー14%・労働の鎧さん11%・くりまんじゅう10%・ラッコ6%・ちいかわ6%・ハチワレ4%・うさぎ2%。片側だけを見せられているのはこのキャラだけではない。出る回の少ない者ほど、一つだけで出る割合が高い

  • 本を開く回や紙に書く回が仕事なのか。この世界では仕事と遊びの境がぼやけていて、分ける材料が無い。仕事と呼ばれた場面が一つでもあれば決まる

    確かめる道が無い 仕事と呼ばれた場面が一つでもあれば決まる。そこは変わらない。三つのことばと記録ではそこまで届かない。吹き出しを書き起こすところからになる

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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