ひきだし

黒い流れ星は、願いをかなえるのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

かなえる場面も、かなえない場面も無い

  • 願いは変わってほしいという話になる
  • くり返しは、変わらないという話になる
  • 正反対のものが、一か月のうちに並ぶ
  • ずっと続くといい、が二つを一つにする
  • 言ったところで切れる。願いも同じになる

この記事で、まだわかっていないこと 3

2022年の1月から3月にかけて、一続きの回がある。

その言いかたが出て、願いが叶うのだ、という声が一緒に出る。 事実(第407話) 灰色の大きなかげが、同じ回にいる。

夜の草地でも出てくる。ずっと続くといい、という声。 事実(第425話)

そして、同じことがくり返されているのではないか、という言い回し。 事実(第428話)

最後に、音を立てて飛んでいく。 事実(第438話)

願いに関わるものとして、持ち出された

まず、押さえておく。

この言葉は、願いと一緒に出てきた。 事実(第407話) そこが出発点だ。

そして、叶った場面も、叶わなかった場面も、はっきり描かれない。

願いを言う場面はある。叶ったかどうかの場面が無い。 この世界の切りかたが、ここでも効いている。 言ったところで切れる。

願いと、くり返しが並んでいる

この一続きでいちばん気になるのは、そこだ。

願いが叶うという話と、同じことがくり返されているという声が、 同じ一続きの中に並んでいる。 事実(第407話) 事実(第428話)

二つは、ふつう別のことになる。

考察/ここまでで言えること

正反対のものが、一か月のあいだに並んでいる。

願いは、これから変わってほしいという話だ。 くり返しは、変わらないという話だ。

この作品は、並んでいるものを原因と結果に読ませることがよくある。 悪い夢の回もそうだった。つないだのは読む側だった。

ここでも同じ形が起きる。 ただし今回は、つないだときに筋が二通りできる ── 願ったのに変わらなかったのか、変わらないから願ったのか。 向きが逆でも、同じ並びで説明がつく。

三通りに読める

並んでいるだけなので、読みは分かれる。

ひとつ。願ったのに、変わらなかった。 巷の説 願いが叶わず、同じ日が続いている、という筋だ。 この読みだと、一続きは失敗の話だ。

ふたつ。くり返されているから、願うことになった。 巷の説 向きが逆だ。同じことが続くのがつらくて、願う。

みっつ。関係が無い。 その月にたまたま二つの話があっただけ。

言い伝えなのか、本当なのか

もう一段、手前の問いがある。

願いが叶うというのは、この世界で本当のことなのか、言い伝えなのか。

言い伝えだとすれば、住人が何を信じているかの手がかりだ。 この世界には、いわれの語られない行事がいくつもある。 そこに、もうひとつ足せることになる。

本当だとすれば、この世界には願いを聞くものがあることになる。 それは、かなり大きな話だ。

どちらかに決まった回が無い。

「ずっと続くといい」が効いている

最後に、いちばん静かな回のことを書いておく。

夜の草地で、ずっと続くといい、という声が出る。 事実(第425話)

夜の草地で出るこの声は、願いだ。 そして、変わらないでほしいという願いだ。 事実(第425話)

考察/もう少し先まで読むと

「ずっと続くといい」が、二つを一つにしている。

さっき、願いは「変わってほしい」でくり返しは「変わらない」と書いた。 この回は、その二つを一つにしている。

続いてほしいと願うことと、同じことがくり返されているのではと思うこと。 言っている中身は近い。気持ちの向きだけが逆だ。

そう読むと、この一続きは二つの話が並んだのではなく、 同じものを二つの向きから見たものだ。 巷の説

これは飛躍に近い。 二つの声は別の回にあり、結ぶ言葉も無い。

考察/いちばん先まで読むと

この世界は、言ったところで切れる。願いにも、同じ切りかたが当たっている。

この切れかたは、願いだけのものではない。 礼も、謝りも、祝いも、言ったところで次へ行く。 返ってくるところが、どこにも無い。

だから、願いが叶うというのが本当なのか言い伝えなのかも決まらない。 決まらないのは、この一続きが特別だからではない。 この作品が、返ってくるところをどこでも描かないからだ。

この読みの、弱いところ

引いているのは一続きの四つの回になる。

言い伝えなのか本当なのかは、決まった回が無い。 二つの向きから見たものだ、という読みは、本文も飛躍に近いと書いている。

まだわかっていないこと

  • 願いが叶うというのが本当のことなのか言い伝えなのか。叶った場面があれば本当だ。無ければ、住人が何を信じているかの手がかりとして読むことになる

    絵を開いた 事実(第407話) 言い伝えの形で出ていた。第407話で、黒い…流れ星…、黒い流れ星にお願いごとしちゃうと…、叶ってもなんかやな気持ちになるんだって…、と言う。だって、が付いている。叶った場面も、やな気持ちになった場面も、この回には出てこない

  • 叶った場面・叶わなかった場面があるか。この一続きの回を全部開けば決まる。一か月ぶんなので開ききれる

    絵を開いた 事実(第425話) 願う場面は開けたが、叶う場面も叶わない場面も無かった。第425話の夜の草地で、こんな日がずーっとつづくといいよね、うんッ、と言う。その空を黒い星がよこぎる。星のほうは、ヒャッホー、と声を出して飛んでいくだけで、聞いた素ぶりも見せない

  • 願いとくり返しがつながっているか。二つの声のあいだの回に、どちらにも触れる場面があるかを見れば橋の有無が分かる。無ければ、つないだのは読む側になる

    絵を開いた 事実(第425話) 言葉のうえではつながっていた。第425話で口に出るのは、ずーっとつづくといいよね。第428話で出るのは、それって…「ループ」してるって事!?。願いの言葉と、くり返しを指す言葉が、どちらも「つづく」ことを言っている。作中で結ばれてはいない

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

このサイトの使いかた

お気に入り

Xに書く スレッズに書く