ひきだし

魔女とは誰のことなのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

そう呼ばれる者がいる、というところまで

  • 一度しか出ない言葉に、どれだけ置くか
  • 置きすぎると、仕組みが一語にぶら下がる
  • 置かなすぎると、前を指す言葉を見落とす
  • 原因の無い出来事と、正体の分からない者
  • この二つがそろうと、組み合わせたくなる

この記事で、まだわかっていないこと 3

魔女、という言葉が出てくる回がある。 事実(第896話)

「ゆうじょう」と書かれた木の札が、バキッと二つに割れる回だ。そこから黒いかげが出てきて、ふたつが逃げる。 そこで、あん時の魔女か、と確かめるような問いの形で出てくる。 そして、そのあとすぐまッ どーでもイイッと打ち切られる。

答えが返ったところは描かれていない。

分かっているのは、一行だけ

並べると、こうなる。

この世界に、魔女と呼ばれる者がいる。

そこまでだ。

何をする者なのか。会えばどうなるのか。 一つなのか、いくつもいるのか。 どれも出てこない。

そして、出てくる場面そのものが一度きりだ。

問いの形で出てきたことが、効いている

この一言を、もう少し見る。

あん時の、と前を指している。

これは大きい。前があることを、作中が認めている。 誰かが以前に会ったか、見たか、聞いたことになる。

その前の場面は、出てこない。

つまり、作中では共有されていて、読者には渡されていない。 この作品がよく取る置きかただ。

そして、問いの形なので、確かめようとしている。 確かめる必要があったなら、確かでなかった。

巷では、中心近くに置かれる

巷では、この魔女という語が広く語られる。 巷の説

姿が変わることや、体が取り替わることと結びつける読みだ。 その読みでは、魔女が世界の仕組みの中心近くに置かれる。

なぜそうなるか。分かる気はする。

考察/ここまでで言えること

原因の無い出来事と、正体の分からない者。この二つがそろうと、組み合わせたくなる。

この世界には、起きたことの原因が出てこない。 姿が変わっても、条件とかけた者は画面の外にある。

そこへ、魔女と呼ばれる者がいると分かると、空いていたところに入れたくなる。

巷の読みが強いのは、材料が多いからではない。 空いているところが多いからだ。 埋めるものが一つ見つかると、空きのぜんぶがその一つで埋まる。

根拠は、一度の言い回しだけ

そのうえで、根拠を確かめておく。

問いの形で一度出てきた言い回し。それだけだ。

姿が変わることと結びつけた場面は無い。 体が取り替わることと結びつけた場面も無い。

つないだのは、読む側だ。

手加減の話でもある

考察/もう少し先まで読むと

一度しか出ていない言葉に、どれだけの重さを置くか。

置きすぎると、世界の仕組みが一語にぶら下がる。 置かなすぎると、前を指している言葉を見落とす。 どちらも、読みかたの手加減だ。

ここでは、軽いほうに置く。

理由は一つ。重く置いてしまうと、あとから軽くできない。 一度そう読むと、次からその前提で場面を見ることになる。 そして、前提で見た場面は、その前提を裏づけるように見える。

軽く置いておけば、あとで回が増えたときに重くできる。 手加減は、戻せる向きに付けることになる。

増えるかもしれない

最後に、開けておく。

ほかの回にも出ているかもしれない。

拾い直す価値はあると思う。 もう一度出てくれば、一度きりではなくなる。 二度目があれば、置く重さも変わる。

考察/いちばん先まで読むと

問いの形で出てきたことが、効いている。

つまりこの一語は、住人にとっても確かでないものを指している。 ふだんは住人には当たり前で、読者だけが知らない。 ここでは、どちらも確かめられていない。

いまのところ、言葉が一度出て、答えが返らなかったというところまでだ。

この読みの、弱いところ

この語の出る回は一つになる。

ほかの回にも出ているかどうかは、拾い直していない。 軽いほうに置く、という手加減は、こちら側の決めになる。

まだわかっていないこと

  • 何をする者なのか。作中で示されない。問いの形で出た一度きりなので、答えを取り出す口が付いていない

    絵を開いた 事実(第896話) 絵を開いた。灰色の者が空を見て、あん時の魔女か、と問うだけだ。姿も、何をする者かも描かれていない。問いの形で出た一度きり、というところは絵でも同じだった

  • 一つなのか、いくつもいるのか。一つなら、出てこない回にもその者がいたことになる。決め手は、同じ姿が二度出るかどうかになる

    確かめる道が無い 同じ姿が二度出るかで決まる。そこは変わらない。ただし第896話に姿そのものが描かれていないので、比べる相手がいない

  • ほかの回にも出ているのか。拾えていないだけということはありうる。絵の中の字と吹き出しを引き直せば、有無だけは決まる。二度めがあれば、置く重さも変わる

    絵を開いた 事実(第896話) 三つのことばでこの語を引くと、当たるのは第896話だけだ。絵も開いた。ほかに無いと言い切るには吹き出しを全部書き起こすことになるので、そこまでは言えない

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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