魔女と入れ替わりは、つながっているのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
つながりを示すものが、出てこない
- だから、どうつないでも図が描ける
- 邪魔になる場面が無いので、きれいに整う
- 描けることと、そうであることは別になる
- まとめずにおけば、あとでまとめられる
- まとめてしまうと、あとからほどけない
魔女という語が出てくるのは、一度だけだ。 事実(第896話)
心当たりを確かめるような、問いの形で出てくる。
それ以外の回とのつながりは、示されていない。
似た回を、並べてみる
つながっているように見える回を並べる。
杖の回。 歌と一緒に杖が出て、地面からものが出る。 事実(第75話) 人形の回。 四角い木の人形が飛ぶ。骨のついた杖が同じ回にある。 事実(第316話) 呪いの回。 配ってまわる白い箱。 事実(第991話)
どれも、誰かの力で何かが起きているように見える。
同じ者の仕業だと言われた場面は、無い。
まとめると、一気に描ける
まとめると、世界の見取り図が一気に描ける。
力を使う者が一ついて、その者が杖を持ち、人形を動かし、 呪いをかけ、姿を変える。
この一本で、説明の付いていない場面がまとめて片づく。
原因の無い出来事が、この作品にはたくさんある。 そこへ、原因になれる者が一つ現れると、全部つながる。
描けることと、そうであることは別だ。
考察/ここまでで言えること
描けてしまうのは、材料が多いからではない。少ないからだ。
四つの回に、つながりを示すものが無い。 無いから、どうつないでもいい。
邪魔になる場面が出てこないので、きれいな図が描ける。
ふつう、読みは材料が増えるほど強くなる。 ここでは逆になる ── 材料が少ないほど、図がきれいに描ける。 きれいさが、強さのように見えてしまう。
描けてしまうことのほうが、こわい
少し言いかたを変える。
これは、島の一続きについて書いたことと同じ形だ。 空いているところが多いと、一本の筋が通しやすくなる。
よく言われている説
巷では、中身が入れ替わる話を術として読む説が広く語られている。 巷の説 姿が変わることも、その術の一つとして並べられる。
そこから、特定のキャラにまで広がる。 白い体に水色のたてがみの者は、もともと別のもので中身が入れ替わっている、という読み。 巷の説 青いリボンのほうも入れ替わっている、または見せかけの姿だ、という読み。 巷の説
どちらも、入れ替えた者が名指しされた場面を根拠にしていない。 根拠にしているのは、術と姿の変化を同じ棚に入れたときの説明のしやすさだ。
一つなのか、いくつもいるのか
この世界に、力を使う者は一つなのか、いくつもいるのか。
一つなら、出てこない回にもその者がいたことになる。 画面の外に、ずっといることになる。 この世界の広さの見えかたが、かなり変わる。
いくつもいるなら、力は特別なものではなくなる。 杖を持つ者がいて、人形を動かす者がいて、呪いをかける者がいる。 それぞれ別の話だ。
どちらを取るかで、この世界の見えかたが変わる。
呼び名が違うことは、どう効くか
考察/もう少し先まで読むと
名前は、この作品では手がかりとして弱い。
四つの回は、それぞれ別の言葉で呼ばれている ── 杖。人形。呪い。そして一度だけ出たあの語。 同じ言葉で呼ばれていない。
呼びかたが違うから別のもの、とは言えない。 石は六回で三つの呼ばれかたをする。 それでも、同じだと言う根拠も無い。
つまり名前は、つなぐのにも、切り離すのにも使えない。 どちらの向きにも効かない手がかりだ。
四つを、並べたまま置く
四つを、並べたまま置く。
裏設定という言葉について書いたのと、同じことになる。
考察/いちばん先まで読むと
四つの回は、まとめずに別々のまま置いてある。
まとめると図が描ける。描けるぶん、確かめられなくなる。 一度そう読むと、あとの場面がその読みを裏づけるように見えてくる。
まとめてしまうと、あとからほどけない。
ここは、手加減を戻せる向きに付けるという一点で、 魔女の語について書いたことと同じだ。 決めかたは、正しさではなく、戻せるかどうかで決まる。
この読みの、弱いところ
つながって見える回は四つを引いている。
一つなのかいくつもいるのかは、決めていない。 名前がつなぐのにも切り離すのにも使えない、という線は、 呼びかたのばらつきから出ている。
まだわかっていないこと
- 力を使う者は一つなのか、いくつもいるのか。一つなら、出てこない回にもその者がいたことになる。同じ姿が二度出るかを絵で探せば、そこだけは決まる
絵を開いた 事実(第896話) 絵を開いたが、姿が描かれていない。灰色の者が空へ向けて問うだけだ。同じ姿を二度探すという道は、一度めが無いので使えない
- 四つの回につながりを示すものがあるか。四つの絵を並べて、道具・背景・影の形がそろっているかを見れば当たりが付く。そろっていなければ、別々の話になる
絵を開いた 事実(第80話) 杖の回のほうを開いた。杖が出るのは第75話から第80話までのひと続きだけで、第896話とは三年半はなれている。道具も背景もそろっていない
- 出てこない回にも魔女がいたことになるのか。一つだと決めたときだけ出てくる問いだ。決めるまでは、問う必要が無い
決めて作った 一つだとは決めない、と決めた。決めればこの問いが立つが、決めなければ立たない。決める根拠が絵に無いので、立てないほうを取る。かわりに、魔女と呼ばれた回だけを名指しで並べて、その外の回は何も言わない。第636話の読み違い(山姥/キリー山脈)で一度この線を越えているので、ここは緩めない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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