ひきだし

待つ場面が、しんどいものとして描かれること

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • 列に並ぶ場面、待たされる場面がくり返し出てくる 確認済(第667話
  • 待つ側に、がまんを表す言葉が出る回がある 確認済(第510話
  • 並べと言う者、整理する者は出てこない 未確定
  • 割りこむ場面も、こちらの記録に無い 未確定

この記事で、まだわかっていないこと 3

この作品には、待つ場面がよく出てくる。 店の前の列、待たされる部屋、棚のあいだを歩きまわる回。

そして、たいていしんどそうに描かれる。

待つ場面を並べる

行列に並んで、忍耐という言い回しが出る回。 確認済(第667話 水に入って、がまんをくり返す回。 確認済(第510話 扉が閉まって、待てと言われる回。 確認済(第994話 棚のあいだを歩きまわって、迷宮のようだと言う回。 確認済(第1127話

待つことが、そのまま一回ぶんの話になっている。

並ばせる者が、いない

列はできる。並べと言う者が出てこない。 整理する者も、番号を配る者もいない。

割りこむ場面も、こちらの記録に無い。 誰も割りこまない世界なのか、割りこみが描かれないだけなのかは分からない。

決まりなら、破ったときに何かが起きるはずだ。 起きる場面が出てこないので、決まりなのかどうかも決まらない。

待った先に、何があるのか

もうひとつ、気づいたことがある。

待ったあとが、あまり描かれない。

行列に並んだ回では、並ぶところまでが話になる。 待てと言われた回では、待たされるところが話になる。 手に入れて満足する場面が、そのあとに続くとはかぎらない。

つまり、待つこと自体が出来事として描かれている。 待って何かを得る話ではなく、待っているという状態の話になっている。

三分待つ回

いちばん早い時期に、三分待つ回がある。 確認済(第12話 湯をそそいで、待つ。それだけの回だ。

この作品は、いちばん最初のころから待つ時間を描いている。 六年たっても同じように描いている。

待たされる側と、待たせる側

もうひとつ、並べて気づいたことがある。

待たせている側が、たいてい画面に出てこない。

品を出す側は描かれる。店に立つ者、器を運ぶ者。 それでも、待たせていることについては誰も何も言わない。 遅くなってすまない、という言葉も、こちらの記録には無い。

行列の先に何があるのかは描かれる。店、品、催し。 並ばせている者は出てこない。 扉が閉まって待てと言われる回でも、 言った者の顔が続けて描かれるわけではない。 確認済(第994話

これは、この世界でくり返し出てくる形と同じだ。 仕事を渡す者はいて、出す者がいない。決まりはあって、決めた者がいない。 待つ場面では、待たせる者がいない。

三分待つ回

いちばん早い時期に、三分待つ回がある。 確認済(第12話 湯をそそいで、待つ。それだけの回だ。

この作品は、いちばん最初のころから待つ時間を描いている。 六年たっても同じように描いている。

待つことは、この世界では避けられないもので、 そしてたいてい、少ししんどい。 その扱いが六年変わっていないことは、 数えれば確かめられそうだが、まだ数えていない。

ひとつだけ、はっきりしていることがある。待つ場面が笑いになる回はあっても、 待たされて怒る回が、こちらの記録に無い。 がまんする。忍耐と言う。 迷宮のようだと言う。どれも、受け入れたうえでの言いかたになっている。

まだわかっていないこと

  • 列が決まりでできているのか、習いでできているのか 掘っていない
  • 割りこむ場面があるのかどうか 掘っていない
  • 待った先で、望んだものが手に入るのかどうか 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。