鎧さんたちの店は、どこにあるのか
第1160話まで読んで書いています
先に結論
前の版を、先に取り消しておく
この記事は前に「店までの道のりが描かれたことはない」と書いていた。 絵を見直したら、間違いだった。 歩いている回も、通りの回もある。
取り消して、書き直す。 何が描かれていて、何が描かれていないのかを、分け直すところから始める。
店には、三つの形がある
| 形 | 見えているもの | 例 |
|---|---|---|
| 建物 | のれん・引き戸・カウンター・看板 | 「郎」 確認済(第85話) |
| 地面に出す | 立て看板と木箱だけ | 古本 確認済(第520話) |
| 屋台 | あかりと台 | 島の夜店 確認済(第664話) |
古本のほうは分かりやすい。建物が一つも無い。 「古本」と書いた立て看板が地面に刺さり、木の箱が並べてあるだけだ。 確認済(第520話) それで店として通じている。
いっぽう「郎」には、黄色いのれんと引き戸と赤いカウンターがある。 確認済(第85話)
同じ世界に、建物のある店と、板一枚の店が同居している。
道のりは、描かれている
2020年10月の回。二人が塀にはさまれた道をとぼとぼ歩いていて、 その先に黄色いのれんが出てくる。 確認済(第103話) 歩いて着くところが、こまとして映っている。
もっとはっきりしているのが2023年2月の回だ。 確認済(第625話) 看板が三つ、同じ画面にならぶ。
武器 くすり 立喰そば
人が大勢いて、がやがやしている。 これは通りだ。 一軒だけがぽつんと立っているのではない。
遠くに看板が見えている回もある。 草地を歩いていく先に、「Big1」の大きな看板が立っている。 確認済(第497話) 見通しのきく距離に、建物がある。
閉まる。並ぶ。
「郎」には営業の終わりがある。
2022年5月の回で、店の者が「今日はもうおしまい」と言う。 確認済(第463話) 外には黒い影が長い列をつくっていて、二人はあきらめて帰る。
開いている時間があり、待つ人がいる。 場所が決まっていないと、こうはならない。
「郎」は、一つではない
2023年8月、島での回。 確認済(第726話)
茂みの中に、「郎」と一文字だけ書かれた木の札が下がっている。 その札をたどって進むと、暗がりの奥に看板が出てくる。
島二郎
中では大きな者が食べていて、「今日はもう終わったよ」と言う。
名前のほうが、島まで動いている。 同じ場所にずっと建っている、という読みは、ここで一度ゆらぐ。
語られている説
「どこにあるのか」について。 ファン考察
説1 決まった場所に、ずっと建っている
いちばん多い読み。行列があり、常連がいて、下見に行く回もある。
この説だと説明できないこと。 島二郎。 確認済(第726話) 一軒が決まった場所にあるだけなら、島に同じ系統の名前が出る理由がない。 建っているかどうかと、一つかどうかは別の話になる。
説2 開くたびに、場所ができる
のぼりを立てれば古本屋になる。店は建物ではなく、そのときの取り決めだという読み。
この説だと説明できないこと。 閉店。 確認済(第463話) 取り決めなら、閉める必要がない。 開けたいときに開ければいい。 「今日はもうおしまい」という言い方は、決まった枠があることを前提にしている。
説3 場所を決めないまま話が進んでいる
地図も距離も方角も出てこない。作品がそこを決めていない、という読み。
この説だと説明できないこと。 第625話の一こま。 看板が三つ、同じ画面に入っている。 決めていないものは、並べて描けない。
説4 通りはあるが、地図が無い
場所は決まっていて、住人も知っている。 こちらに配られていないだけだ、という読み。
この説だと説明できないこと。 特に無い。 この説は説明できないことがいちばん少なく、そのぶん何も言っていない。 「分からないのはこちらの側だ」と言い換えただけとも読める。
ここから飛躍する
ここから先は根拠が薄い。飛躍だと分かるように、節を分けて置く。 ファン考察
ここまでに出てきた移動を並べてみる。
- 塀の道を歩いて「郎」に着く 確認済(第103話)
- 草地を歩いていくと「Big1」の看板が見える 確認済(第497話)
- 通りには看板が三つならぶ 確認済(第625話)
- 島でも、札をたどって歩くと店に着く 確認済(第726話)
どれも歩いている。 乗りものに乗って遠くへ行く場面が、ここには出てこない。
ここからこう読める。
この世界の広さは、歩ける分だけ
地図が要らないのは、地図が要るほど広くないからかもしれない。 歩けば着く。着くから道を説明する必要がない。 島へ渡っても、渡った先でまた歩いて店に着く。
これは飛躍だ。 遠出の回はあるし、島へは歩いて行っていない。 店と店のあいだが近いことを示す絵も、こちらは持っていない。
それでも、この作品が距離を一度も数字にしていないのは確かだ。 何分とも、どのあたりとも書かれていない。 着いたところから話が始まる。
よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと
- 「郎」の名の由来。 実在の店に寄せた名だと言われるが、 公式がそう書いたものをこちらは持っていない
- パジャマが木に貼った紙で売られるという話。 前の版でそう書いていたが、挙げていた回は絵を見ると パジャマパーティーズの紹介で、売り場ではなかった。取り消す
- 単行本での並び。 章とX投稿の対応づけは40 / 128章までで、 店の回がどの章に入るかは埋まっていない
あることだけは、はっきりしている
場所は、最後まで出てこない。
それでも、店がちゃんと存在していることは絵が示している。 のれんがあり、引き戸があり、閉まる時刻があり、列ができる。 通りには看板が三つならび、遠くからも見える。
無いのは位置関係のほうだ。 どの店とどの店が近いのか、家からどちらへ歩くのか、一度も出てこない。
住人は迷わない。迷っているのは、読んでいるこちらだけだ。
まだわかっていないこと
- 店どうしがどれくらい離れているのか 掘っていない
- 「郎」と「島二郎」がつながっているのか 掘っていない
- 作っているものの材料をどこで手に入れているのか 掘っていない
- 店を閉めたあと、どこへ帰るのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。