看板の言葉が、そのまま姿になって出てくる
第1160話まで読んで書いています
先に結論
板に三ツ星と書かれている。品書きが立てかけてあり、扉の向こうで音がする。 確認済(第113話)
ここまでなら、格の高い店の入口になる。
次の回で、椅子に黄色い星がすわっている。 確認済(第114話) そして、これが三ツ星だ、という声が出る。
言葉と、もののあいだの境がずれている
何が起きたのかを、順に書く。
一日目。看板に字がある。字は、店の格を示す印として読める。
二日目。その字が、椅子にすわっている。 白い椅子とテーブルがあって、そこに黄色い星がいる。
つまり、看板に書かれていた言葉が、そのまま姿になって出てきた。
格の高い店だという意味だったのか、 そこにいる者の名だったのか、 品の名だったのか。どれとも決められない。
この作品では、これが一度きりではない
同じ形のずれが、ほかでも起きているように見える。
店の名に使われている字が、店ではないものにも付く回がある。 確認済(第918話) 武器と書かれた札の下に、武器が並ぶ。 確認済(第625話) 立入禁止と書かれた板の向こうに、行ってはいけない場所がある。 確認済(第672話)
字と、その字が指すものが、いつも近いところに置かれている。
ふつうの看板は、遠くのものを指す。 入口の字が、中にあるものを指す。離れているから看板になる。
この作品では、字とものが同じ画面にいる。 指す・指されるの距離が、ほとんど無い。
「言葉が先にあって、ものがあとから来る」という読み
ここから、ひとつの読みが立つ。 ファン考察
この世界では、言葉のほうが先にあるのかもしれない。
書かれているから、そこにいる。名前が付いているから、ある。 三ツ星と書いたから、三ツ星が椅子にすわっている。
この読みが説明すること。 名前を付ける場面が描かれないことと、かみ合う。 付けるのではなく、はじめから言葉のほうにあるなら、付ける場面は要らない。
この読みが行きすぎるところ。 そこまで言うと、 名前の付いていないものは、まだ現れていないことになってしまう。 名前の無いものは、この作品にたくさんある。 人物の多くがそうだ。
だから、この読みは看板のまわりでだけ成り立つ、 狭い読みとして置いておくほうがよさそうだと思う。
冗談として読むこともできる
もっと軽い読みもある。 ファン考察
看板の字を、そのまま絵にしてみせる冗談として描かれている。
三ツ星と書いてあるから、星を出す。 それだけのことで、世界の仕組みとは関わらない。
この読みは弱くない。 この作品には、 言葉遊びの形をした回がいくつもある。 真面目に受け取りすぎているのは、こちらのほうかもしれない。
弱いところもある。 冗談だとすると、 なぜ同じ形が別の回でも起きるのかが説明できない。 一度なら冗談でも、くり返されると癖になる。
確かめかたは、ある
この問いは、進める道がはっきりしている。
看板の字が出る回を並べて、その字が姿になった回がどれだけあるかを見る。
一度きりなら冗談で済む。 何度も起きているなら、この作品のものの出しかたということになる。
こちらは、まだ並べていない。 看板の出る回を拾うところまではできるので、確認の待ち行列に出してある。
いま言えるのは、二日続けて、字と姿が入れ替わったということだけになる。 そして、その入れ替わりに誰も驚いていない。
まだわかっていないこと
- 三ツ星が何を表しているのか 掘っていない
- 同じことがほかの看板でも起きているのか 掘っていない
- 言葉が先なのか、ものが先なのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。