出かけた帰りに、必ず何かを持っている
第1160話まで読んで書いています
先に結論
出かけると、何かを持って帰ってくる。石、詰め合わせ、紙袋。 行った先で買う場面が、出かける話の終わりに置かれることが多い。
なぜ買うのか。作中で誰も言わない。
買うところまでが、一続きになっている
いちばんはっきり追えるのが、石の一続きだ。
旅という二文字が出て、ノートが開かれ、土産のきれいな石が出てくる。 確認済(第517話) そのあと石は机にのり、床に散らばり、じろじろ見られる。 確認済(第523話) 確認済(第526話) 六回ほどのあいだ、石が話の真ん中にいる。
ここで目につくのは、買うところが一続きの入口になっていることだ。 出かける話が始まって、まず買う。使うのはそのあとになる。
島から戻る回も同じ形をしている。リュックに荷物を詰める場面があり、 そこで礼の言葉が出る。 確認済(第766話) 帰るという話は、詰めるところから始まっている。
持ち帰ったあとが、続かない
買うところは描かれる。そのあとが続かない。
石は床に散らばったまま、次の回では別の話になっている。 紙袋を提げて帰ってくる回はあるが、中身が次に出てくるところを、こちらは見ていない。 確認済(第1036話)
これは、この作品でくり返し出てくる形と同じだ。 食べ終わった皿を下げるところが出てこないのと、並んでいる。 入ってくるところは描かれて、溜まるところが描かれない。
「渡すため」では説明しきれない
土産なら、渡す相手がいるはずだ。渡す場面は、あるにはある。
ただ、渡すために買ったと分かる回は多くない。 石の一続きでも、誰かに渡すために選んでいる場面が先に来ない。 選んで、持ち帰って、そこから話が転がっていく。
つまり、買うことの理由が、買ったあとに決まっている。 先に相手がいて買うのではなく、買ってから相手のことになる。 ファン考察
この世界では、買うことが出来事になっている
見かたを変えると、そろっているものがある。
この作品で場所が変わる回には、たいていその場所の品が出てくる。 島の天ぷら、工房の石、店の棚。 確認済(第569話) 場所と品が、いつも組になっている。
そう並べると、持ち帰るのは土産としてではなく、 そこへ行ったという印として描かれているように見えてくる。 印なら、使われなくてもかまわない。床に散らばっていてもかまわない。 あったこと自体が中身になる。
これは読みであって、作中でそう言われたわけではない。 ファン考察
手ぶらの回を、まだ数えていない
ここは正直に書いておく。
手ぶらで帰る回が無い、とは言えない。 こちらが挙げられないというだけで、1160話を「帰りに何か持っているか」 という目で見直してはいない。見直す仕事として出してある。 未確定
見直せば、たぶん出てくると思う。それでも、 出かける一続きの入口に買う場面が置かれるという形は、 名指しできる回だけでもいくつも並ぶ。
言えるのは、ここまで
買うところが出かける話の入口になっていて、持ち帰ったあとは続かない。 渡すために買ったという形にもなっていない。 理由が語られないまま、買う場面だけがくり返される。 この作品は、なぜそうするのかを言わずに、何度もそうしてみせる。 そのやりかたが、ものの扱いにもそのまま出ている。
まだわかっていないこと
- 持ち帰ったものが、そのあとどこへ行くのか 掘っていない
- 渡すために買った回が、どれだけあるのか 掘っていない
- 手ぶらで帰る回が本当に無いのか(絵で確かめていない) 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。