モモンガはどこから来たのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
描かれない。いちばん古い回から、同じだ
- 列で待ち、泣き、買ってもらう回が最初
- 三週間あとには、取って返さない形も出る
- 返せと言われて返さず、謝りもしない
- 六年たっても、求めかたが一つしか無い
- 来る前を、この作品は用意していない
モモンガの出どころは描かれない。いちばん古い回で、もう同じことをしている。
2020年7月22日の回で、列にならんで待ち、泣き、飲みものを買ってもらう。 事実(第55話) そのあいだに、おもいっきりかわいこぶってやる、と自分で言う。
手に入れている。取ってはいない。
考察/ここまでで言えること
名のる前から、やりかたのほうが先に画面に出ている。
作者が絵に名前を添えたのは、三週間あとの回だ。 名前より先に、ふるまいが立っていることになる。
三週間あとに、もう一つの形が出そろう
黄色い毛の大きな生きものが、返せ、とくりかえす。 事実(第67話) 桃のようなものをくわえて逃げ、追いつかれてもヤダヤダ、イーヤー、と言う。 しゃぶりながら走って、最後まで返さない。
公式の紹介にある「おねだり」より、ずっと踏み込んでいる。 おねだりではなく、取って、返さない。
二つの回は、三週間しかはなれていない。 手に入れるやりかたが二つとも、最初の月のうちに出そろっている。
謝らない形も、早くに出る
2021年4月17日。頭に花をのせて出てくる。 事実(第218話)
- むちゃくちゃかわいい予感、と言う
- みーてー、とくりかえす
- 走りまわって、ほかの住人にぶつかる
- 鎧さんに、ぶつかってる、と言われる
- それでも、見て褒めろ、と言う
- 謝るか?、と聞かれ、だめだ、と断る
- ぶつけられた住人が倒れ、泣かせた、と言われて終わる
| 返さない回 | 謝らない回 | |
|---|---|---|
| ほしいもの | 桃のようなもの | 見られること |
| 相手 | 黄色い生きもの | まわりの住人 |
| 言われること | 返せ | 謝るか? |
| 返事 | ヤダヤダ | だめだ |
どちらも、返してと言われて断る話だ。 ほしがるところではなく、断るところが両方に入っている。
求めかたが、六年変わらない
| 日付 | 言いかた |
|---|---|
| 2023年1月12日 | もっとよこせっ |
| 2024年6月10日 | 溶かしてよこせ |
| 2024年6月21日 | 両方よこせ |
| 2024年7月25日 | 運べッ |
| 2024年8月25日 | 食べさせろッ |
| 2024年11月26日 | くれくれ |
| 2025年3月20日 | 許してみろッ |
| 2026年2月3日 | 仕上がりを見せなッ |
| 2026年7月18日 | その食いモンよこしなッ |
| 2026年7月29日 | そのクリーム吸わせろッ |
| 2026年8月5日 | 褒めろッ |
| 2026年8月28日 | どっちもよこしなッ |
考察/もう少し先まで読むと
求めるものは食べ物から褒め言葉まで動くのに、求めかたが一つしかない。
求めるものが動くなら、相手も場面も毎回ちがうことになる。 それでも言いかたが一つということは、相手に合わせていないことになる。
つまりこれは、相手への態度ではなく、その者のふるまいだ。
よく言われている説
巷では「かわいこぶりっ子」でだいたい片がついている。 巷の説 上の二回を並べると、問いはもう少し先へ行く。
説1 かわいがられたい欲が先にある
いちばん多い読み。注目されたい気持ちが行動の源だ、という筋。
弱いところは、返さない回に注目の要素が無いこと。 あの回でほしがっているのは桃で、見られることではない。
この説だと説明できないこと。 断りかた。 かわいがられたいなら、謝ったほうが早い。 それでも断る理由が、この説からは出てこない。
説2 それが生き延びるやり方だった
かわいくふるまうことで、この世界を渡ってきた、という読み。 過去の苦労を想定して、いまのふるまいをその結果として読む。
弱いところは、過去がどこにも描かれていないこと。 読む側が補っているだけだ。
この説だと説明できないこと。 ぶつかっても走りつづけること。 生き延びるための技なら、まわりの機嫌を損ねないほうが得だ。
説3 もともとそういう生きもの
性格として置かれている、という読み。説明を求めないほうの読み。
弱いところは、公式の紹介が「常にかわいこぶっている」と書いていること。 「常に」は、そうでないときがあったことを含みうる言い方でもある。
この説だと説明できないこと。 特に無い。 この説はいちばん弱点が少なく、いちばん何も言っていない。
この読みの、弱いところ
求めかたの表は、十二の回から取っている。拾いきってはいない。
前が無いのは変わっていないからだ、という読みは、こちら側の線になる。 応じない者が一つだけ、と言うには、全部の回を当たることになる。
ここから先は推測
2026年7月31日には、ラッコの誘いに対して、行くわけないだろッ、と 討伐そのものを断っている。 事実(第1162話) 断る相手が毎回ちがうので、決まりに応じないのか、 その時々で応じたくないだけなのかは分けられない。
それでも、謝るか?、と正面から聞かれて断ったキャラは、ほかに見当たらない。
考察/いちばん先まで読むと
変わらないものには、前が要らない。前があるのは、変わった者だけだ。
ちいかわは検定に落ちても翌年また受ける。 ハチワレは穴の底で自分でなんとかすると決める。 草むしりも討伐も検定も、求められて応じる仕組みでできている。 そこに、応じない者が一つだけ置かれていることになる。
だから、このキャラが出ると場面が止まる。 仕組みが前へ進む力を、一つぶんだけ受け流している。
出どころが六年たっても描かれないのは、そこが動いていないからだと読める。 ハチワレには一日だけ過去がある。このキャラには、その一日も無い。
まだわかっていないこと
- かわいこぶるようになる前のふるまい。描かれていない。いちばん古い回でもう取って返さないので、前があったとしても画面の外になる
絵を開いた 事実(第55話) 初出の絵を開いたら、描かれていた。ただし第67話ではない。2026-09-24 に2020年の回を開き直して、第55話が出てきた。列にならんで待ち、泣き、飲みものを買ってもらい、おもいっきりかわいこぶってやる、と自分で言う。三週間あとの第67話では、返せッ、と叫んで追う側になる
- どこから来たのか。この作品は出どころを描かない。名前のある13キャラとも同じなので、このキャラだけの空きではない
数えた 出どころが描かれていないのはこのキャラだけではない。名前のある13キャラとも、初出の回に来歴が付いていない(13キャラの初出は第1話から第890話までばらばらで、どれにも来歴が付いていない)
- 誰に向かってかわいこぶっているのか。一緒に映る相手を札で年ごとに並べれば、決まった相手がいるかが出る
数えた 年ごとに並べた。2020年ちいかわ、2021年うさぎ、2023年ちいかわ、2024年古本屋が9話、2025年ラッコが6話、2026年古本屋が4話。相手は年ごとに入れ替わっている
- 三つのことばに言葉の出ない回を拾えていない。探しかたが言葉に頼っているので、黙っている回は落ちる。絵を開かないと埋まらない
確かめる道が無い 三つのことばは言葉のある回に寄る。黙っている回は落ちる。埋めるには121話を開くことになり、そこは書きとめの側から攻められない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
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