ひきだし

モモンガはどこから来たのか

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • 最初に出てきた回で、すでに人のものを取って返さない 確認済(第66話
  • 「見て褒めろ」と言い、謝るかと聞かれて断る回がある 確認済(第217話
  • 常にかわいこぶり、色んなことをおねだりすると紹介されている 確認済(アニメ公式サイト キャラクター紹介)
  • そうなる前のことは描かれていない 未確定

この記事で、まだわかっていないこと 4

数えてみた(そして、数え直した)

本編1160話のうち、出るのは53話(4.6%)。 いちばん古いのが2020年8月13日、いちばん新しいのが2026年8月28日。

2026-09-18 に数え直したら、9話から53話になった。 増えた理由は三つある。

一つ。白い体に水色のふわふわがついた者を、 うさぎの回として数えていたのを直した(第171話・第183話・第248話)。 確認済(第66話

二つ。2024年から2026年までの取り込みが終わった。 この3年ぶんだけで36話ある。

三つ。2021年から2023年のあいだに、札を付け忘れた回が5つあった。 同じ日に単行本の章を調べていて、第5巻に「モモンガと鎧さん」という章があるのに その範囲にモモンガの札が一つも無いことに気づいたのがきっかけだった。 「青い毛」「よこせ」「ヤダヤダ」と書きとめてあった回の絵を見直したら、五話とも本人だった。

見落としていた回何をしていたか
第307話鎧さんの前で泣いて、「解説」と「見届けろッ」を求める
第394話草むらから出てきて「なーんも変わりゃしないんだッ」
第401話冬に毛量がふくらむ回に、いちばん大きくなって出てくる
第613話古本屋でカレーチャーハンを「もっとよこせっ」
第672話島で「イーヤーヤダヤダ」。立入禁止の板を倒す

第672話は島編だ。前の版で「島編で書けていない回があるかもしれない」と 書いたとおりのものが出てきた。 確認済(第672話

それでもまだ数え落としている可能性はある。 探しかたが3文の言葉に頼っているので、言葉の出ない回は拾えない。 未確定

53話のうち、12話が「よこせ」

3文に書きとめた言い方を並べると、同じ形がくりかえし出てくる。

日付書きとめた言い方
第613話2023年1月12日もっとよこせっ
第862話2024年6月10日溶かしてよこせ
第872話2024年6月21日両方よこせ
第887話2024年7月25日運べッ
第898話2024年8月25日食べさせろッ
第931話2024年11月26日くれくれ
第979話2025年3月20日許してみろッ
第1107話2026年2月3日仕上がりを見せなッ
第1137話2026年7月18日その食いモンよこしなッ
第1140話2026年7月29日そのクリーム吸わせろッ
第1144話2026年8月5日褒めろッ
第1152話2026年8月28日どっちもよこしなッ

3年半のあいだ、言い方が変わっていない。 求めるものは食べ物から褒め言葉まで動くが、求めかたは一つしかない。

(3文はこちらが絵を見て書いたものなので、本編そのものの統計ではない。 それでも、変わっていないことはこれで言える。)

最初に出てきた回に、全部入っている

初登場は第66話。2020年8月13日。 確認済(第66話

その回に描かれていることを、順に書き出す。

  1. 黄色い毛の大きな生きものが「返せ」とくりかえしている
  2. モモンガは、桃のようなものをくわえて逃げている
  3. 追いつかれても「ヤダヤダ」「イーヤー」と言う
  4. しゃぶりながら走る
  5. 最後まで返さない

公式の紹介にある「おねだり」より、ずっと踏み込んだことをしている。 おねだりではなく、取って、返さない。

第217話で、もう一つはっきりする

2021年4月17日。頭に花をのせて出てくる。 確認済(第217話

  • 「むちゃくちゃかわいい予感」と言う
  • 「みーてー」とくりかえす
  • 走りまわって、ほかの住人にぶつかる
  • 鎧さんに「ぶつかってる」と言われる
  • それでも「見て褒めろ」と言う 確認済(第217話
  • 「謝るか?」と聞かれ、「だめだ」と断る
  • ぶつけられた住人が倒れ、「泣かせた」と言われて終わる

謝らない場面が、はっきり描かれている。

二つの回に共通していること

第66話第217話
ほしいもの桃のようなもの見られること
相手黄色い生きものまわりの住人
言われること「返せ」「謝るか?」
返事ヤダヤダだめだ

どちらも、返してと言われて断る話だ。 ほしがるところではなく、断るところが両方に入っている。

語られている説

巷では「かわいこぶりっ子」でだいたい片がついている。 ファン考察 上の二回を並べると、問いはもう少し先へ行く。

説1 かわいがられたい欲が先にある

いちばん多い読み。注目されたい気持ちが行動の源だ、という筋。

弱いところは、第66話に注目の要素が無いこと。 あの回でほしがっているのは桃で、見られることではない。

この説だと説明できないこと。 断りかた。 かわいがられたいなら、謝ったほうが早い。 それでも断る理由が、この説からは出てこない。

説2 それが生き延びるやり方だった

かわいくふるまうことで、この世界を渡ってきた、という読み。 過去の苦労を想定して、いまのふるまいをその結果として読む。

弱いところは、過去がどこにも描かれていないこと。 読者が補っているだけだ。

この説だと説明できないこと。 ぶつかっても走りつづけること。 生き延びるための技なら、まわりの機嫌を損ねないほうが得になる。

説3 もともとそういう生きもの

性格として置かれている、という読み。説明を求めないほうの読み。

弱いところは、公式の紹介が「常にかわいこぶっている」と書いていること。 「常に」は、そうでないときがあったことを含みうる言い方でもある。

この説だと説明できないこと。 特に無い。 この説はいちばん弱点が少なく、いちばん何も言っていない。

ここから飛躍する

ここから先は根拠が薄い。飛躍だと分かるように、節を分けて置く。 ファン考察

二つの回に共通しているのは、断ることだった。 返せと言われて返さない。謝るかと聞かれて謝らない。

この世界のほかの住人は、だいたい応じる。 ちいかわは検定に落ちても翌年また受ける。 ハチワレは穴の底で自分でなんとかすると決める。 求められたことに、みんな応じている。

ここからこう読める。

この世界の決まりに応じない、ただ一人かもしれない。

草むしりも討伐も検定も、求められて応じる仕組みでできている。 そこに応じない者が一人だけ置かれている、という向き。

これは飛躍だ。 48話のうち2話から性格の位置を決めている。 島編で仲間として動いている回があることも、この読みには都合が悪い。 2026年7月31日には、ラッコの誘いに対して 「行くわけないだろッ」と討伐そのものを断っているが、 確認済(第1142話 断る相手が毎回ちがうので、決まりに応じないのか、 その時々で応じたくないだけなのかは分けられない。

それでも、この作品で「謝るか?」と正面から聞かれて断った人物は、 ほかに見当たらない。

最初から、断る側だった

出どころは、六年たっても描かれていない。

見えるのは、最初から断る側だったという一点になる。 第66話で返さず、第217話で謝らない。 そのあいだに変わった様子もない。

数え直して48話になったが、島編で書き落としている回はまだあるかもしれない。 数えられていないところが残っているという事実も、 いまのところ分かっていることのひとつだ。

まだわかっていないこと

  • かわいこぶるようになる前のふるまい 掘っていない
  • どこから来たのか 掘っていない
  • 誰に向かって、かわいこぶっているのか 掘っていない
  • 3文に言葉の出ない回を、まだ拾えていないかもしれない 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。