人魚とは何なのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
呼び名はある。何であるかは分からない
- 名前が先にあり、指す範囲が決まらない
- その範囲が、この作品でいちばん広い
- 生きものから話、食べ物まで入ってしまう
- 早い時期の一枚が、三年後に拾い直される
- つないだのは、あとの回のほうになる
人魚の姿が、早い時期に一度出てくる。
海の底の飾りのような場面。ももいろの尾びれ。 事実(第20話) 2020年3月。本編が始まって二か月のところだ。
そのあと、島の話で出てくるまで三年以上あく。
島では、二つの呼び名が並ぶ
島の回では、二つの呼び名が並べて語られる。 事実(第682話) 赤い尾があり、たき火の小さなほのおが同じ場面にある。
歌うものと、そう呼ばれるもの。
同じものなのか、別のものなのかが、そこでもはっきりしない。
並べて語られたということは、少なくとも 話す側の頭の中では、関わりのある二つになる。 関わりかたは示されない。
扱いが、三つに割れている
並べると、同じ一続きの中で扱いが割れている。
| 出かた | |
|---|---|
| 生きもの | 海の底に姿がある 事実(第20話) |
| 伝わっている話 | 呼び名として語られる 事実(第682話) |
| 食べ物 | 食べた話が出る 事実(第778話) |
三つが、ぶつかっている。
行方不明の字と、食べた話が同じ回に出てくる。 事実(第778話) 杯があって、そこで話されている。
食べられるものとして扱われたことになる。 そのあと、うろこが海に落ちていく場面もある。 事実(第788話)
考察/ここまでで言えること
呼び名はある。何であるかは分からない。
生きものとしての姿があり、伝わっている話として語られ、食べた話まで出る。 三つが、同じくらいの重さで置かれている。
これは、この作品でよく起きる形と同じになる ── 名前が先にあって、指すものの範囲が決まっていない。 姿の変わることも、擬態の呼び分けも、同じ形だった。
ここでは、その範囲がいちばん広い。 生きものから、話から、食べ物まで入ってしまう。 範囲が広いほど、名前は何も決めていないことになる。
人魚がどれかに決まる場面は無い
どれかに決まった回は、出てこない。
生きものなら、食べた話は重い。 話だけなら、海の底の姿が説明できない。 食べ物なら、呼び名として語られる理由が要る。
三年の空きが、効いている
いちばん気になるのは、そこだ。
そのあいだに出てきた回は、出てこない。 拾えていないだけかもしれない。
早い時期の一枚が、三年後に意味を持ったことになる。
そして、意味を持たせるつもりだったかどうかは、いつものとおり分からない。
よく言われている説
巷では、島で歌う者の名がそのまま一続きの通り名になっている。 巷の説 映画の題にも、人魚のほうが使われている。 事実(映画公式サイト)
つまり外では、二つの呼び名が一つのものとして扱われている。 作中では、そこがそろっていない ── 二つの語が同じ回に並ぶ。
巷のほうで、二つを分けて論じているところは見かけなかった。 分けていないのは、映画の題が片方に決めたあとだからかもしれない。
この読みの、弱いところ
三つの扱いを並べているが、それぞれ一つの回になる。
三年あいているあいだに出てきた回を、探しきってはいない。 映画の題が片方に決めた、という線も、作品の外のものになる。
まだわかっていないこと
- 生きものなのか、伝わっている話なのか、食べ物なのか。三つとも同じ重さで置かれていて、どれかに決まった回を指せない。三つを一つにまとめる場面が出れば決まる
絵を開いた 事実(第708話) 三つのうち二つが、同じ回に出ていた。第708話で、人魚 食べると…、と食べ物として語られ、そう語る者自身が赤い尾を持っている。生きものと食べ物が同じこまにある。伝わっている話かどうかは、そこでも決まらない
- 歌うものと同じなのか、別なのか 事実(第756話)
メインボーカルとコーラスに、役が分かれて呼ばれた
確かめる道が無い 歌うものと同じかどうかを示す場面が無い。絵を並べる仕事になる
- 三年のあいだに出てきた回があるのか。尾びれの形なら探しかたがある。あれば三年の空きは無かったことになり、無ければ早い一枚が拾い直されたことになる
絵を開いた 事実(第20話) 尾びれの形で探したら、島編よりずっと前に一枚あった。第20話(2020年3月)は海の底の一枚絵で、ももいろの尾びれをつけた姿が描かれる。第682話(2023年6月)の尾は赤で、うろこの形も大きさも違う。あいだの回は、まだ開いていない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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