四年あいだが空いても、同じのぼりが立っている
第1160話まで読んで書いています
先に結論
古本ののぼりは、三度出てくる。
早い時期に、箱にならんだ背表紙と一緒に立つ。 確認済(第71話) 一年半ほどあとにも、同じのぼりが出る。 確認済(第373話) そして四年近くあとにも、同じのぼりが立っている。 確認済(第873話)
六年のあいだで、これほど変わらないものは多くない。
変わったものと、並べる
この六年で、いろいろ増えた。
人物が増え、仕事のしくみが細かくなり、催しの形ができた。 長い一続きが出るようになり、巻をまたぐ話も生まれた。
そのなかで、のぼり一本が、同じかたちで立っている。
同じ店だと言えるか
ここで慎重になりたい。
同じのぼりが出た、というだけでは、同じ店だとは言い切れない。
場所が同じだと分かる絵を、こちらは持っていない。 となりに何があるかも描かれない。
言えるのは、同じ形ののぼりが三度出たというところまでになる。 未確定
それでも、続いているように読める理由
売っている者が同じになる。
のぼりの立つ回には、たいてい同じ人物がいる。 第873話では、本に茶色いしみが落ちる場面がある。
のぼりと売り手がそろうと、続いていると読みたくなる。
続いていることが、この作品では何を意味するか
この世界では、ものが持ち越されない。
食べたあとの器は出てこない。着たかぶりものは次の回に無い。 取り合いも、涙も、その日で終わる。
そのなかで、店だけが続いている。
店は、行けばそこにある。 湧きどころも、行けばそこにある。
場所だけが、時間をまたいで残る。
残りかたの、ちいさな証拠
のぼりは、建物ではない。布と棒でできている。 片づけようと思えば、いつでもたためる。
たためるものが、四年たっても立っている。
これは、建物が残っているよりも強い手がかりになる。 毎日、誰かが立てているということだから。
まだわかっていないこと
- 同じ場所に立っているのかどうか 掘っていない
- そのあいだ店が続いていたのかどうか 掘っていない
- 客がついているのかどうか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。