ひきだし

住人は、どこで字を習ったのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

試験の場所はあるのに、備える場所が無い

  • 本も道具もあり、足りないのは教える者
  • 学びが、道具と関所だけでできている
  • 売る者はいて、教える者がいない
  • 段はあるのに、上がる手立てだけが無い
  • 上がる仕組みではなく、確かめる仕組みだ

この記事で、まだわかっていないこと 3

この世界の住人は、字が読める。

看板を読み、札を読み、本を読み、答案に書く。 事実(第1041話) 試験もある。問題が画面に出た回もあり、草の名前を問うものだった。

読み書きが要る世界だ。 それなのに、教わる場所が出てこない。

出てくるのは、ひとつきりで開いている場面

勉強する回はたくさんある。

本を開いて、夜まで続ける回。 事実(第591話) 机につっぷして眠る回。 事実(第952話) 鉛筆をけずって書く回。 事実(第1005話)

どれもひとつきりだ。 教える者は出てこない。

学校にあたる建物が無い

学ぶための建物が、出てこない。

店はある。ラーメン、焼肉、そば、武器、古本。遊ぶ場所もある。 試験の会場もある。門があり、机が並び、合図がある。 事実(第1038話)

考察/ここまでで言えること

試験の場所はあるのに、備える場所が無い。

学ぶための建物だけが無い。

そして、本はある。積まれた本のやま。検定の本。棚に並ぶ古本。 学ぶための道具はそろっている。足りないのは、教える者だ。

つまりこの世界の学びは、道具と関所だけでできている。

教え合うことはある

まったく無いわけではない。

特訓に付き合う回がある。 事実(第588話) 呼び方をふたりで相談する回もある。 事実(第496話)

どれも、その場の間柄で起きている。 役として教えている者ではない。 決まった場所も、決まった時間も無い。

つまり、身につける道が、ひとつきりで覚えることと、隣の者に付き合ってもらうこと しか無いように見える。

本は、ある

念のために書いておくと、本は出てくる。

積まれた本のやま。 事実(第71話) 検定の本。棚に並ぶ古本。 事実(第614話) 四級の背表紙が出る回もある。 事実(第1133話)

つまり、学ぶための道具はそろっている。 足りないのは、教える者だ。

本があって、試験があって、教える者がいない。

考察/もう少し先まで読むと

売る者はいて、教える者がいない。

本を売る者はいる。古本の店が何度も出てくる。 事実(第614話) 渡すところだけが描かれている。

これは、この世界のほかの場所とそろっている ── 札を渡す者はいて、仕事を作る者がいない。 報酬を渡す者はいて、値を決める者がいない。

渡す側までが画面に入り、作る側が入らない。 教えることは、渡すことではなく作ることに近い側だ。 だから、画面に入ってこない。

よく言われている説

巷には、いまの住人より前に別の文明があったのではないかという読みがある。 巷の説 字も、その誰かが残したものを使っているだけだ、という筋だ。

この読みだと、習う場所が無いことに説明がつく。習っていないのだから、場所も要らない。

合わないところもある。 字は読むだけでなく、書かれてもいる。試験の答えも、判定の直しも、手で書かれている。 事実(第1010話) 残ったものを使っているだけなら、書く手つきはどこから来たのかが残る。

この読みの、弱いところ

勉強する回は三つ、本の出る回は三つを引いている。

学ぶための建物が無い、と言うには、全部の回を当たることになる。 上がれないことを確かめる仕組みだ、という読みは、本文も飛躍だと書いている。

ここから先は推測

受からない者が受からないままなのは、そのせいかもしれない。

これは飛躍だ。 教わる場面が描かれていないだけで、 あるのかもしれない。受からないのは、ただそういう回が続いているだけかもしれない。

考察/いちばん先まで読むと

段はあるのに、段を上がる手立てだけが用意されていない。

この世界の仕組みには、段がある。級があり、資格があり、順位がある。 何年も本を開いている回があり、それでも受かったところが描かれない。

教わる先が無ければ、やりかたを変える手がかりも無い。 同じやりかたを、同じように続けることになる。

そう読むと、試験は上がるための仕組みではなく、 上がれないことを確かめる仕組みに見えてくる。

これは飛躍だ。 それでも、採点する者も、問題を作る者も、教える者も、 そろって出てこないという並びは、偶然にしては揃いすぎている。

まだわかっていないこと

  • 読み書きをどこで身につけたのか。学ぶための建物も、教える役の者も出てこない。覚える場面を探しても、たぶん出ない。この世界は身につく手前をいつも描かない

    数えた 身につく手前が描かれないのは、読み書きだけではない。歌も、言葉も、強さも、出どころが描かれていない。13キャラとも初出に来歴が付いていないのと、同じ形になる

  • 試験の問題を誰が作っているのか。採点する者も出てこない。問題の紙が映る回を開いて、出題者の名や印があるかを見れば、有無だけは決まる

    絵を開いた 事実(第805話) 同じ形の札を一つ大きく見た。酒の免許には、出した側の名も印も無い。試験の紙も同じ作りなら、出題者の欄は無いことになる。紙の映る回を開くまで、そこは決まらない

  • ひとつきりで覚えるしか道が無いのか。教え合う場面はあるが、その場の間柄で起きている。教え合う回を集めて、同じ相手が繰り返し教えているかを見れば、役があるかどうかが分かれる

    絵を開いた 事実(第279話) 教える相手は、画面に出てこなかった。第279話で、明日は「イベント」があるんだよネ?、と聞かれた者が、その時は出るよ!!、と答え、最後に、練習したから大丈夫!!、と言われて拍手される。練習している場面も、教わっている場面も描かれない。同じ相手が繰り返し教える形は、この回には無い

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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