鳴っている音の出どころが、描かれない
第1160話まで読んで書いています
先に結論
音は、たくさん描かれる。
店先の四角い機械を押すと、音が鳴る。 確認済(第129話) プルルルという音がくりかえされる回がある。 確認済(第415話) 同じ音が、別の回にも出る。 確認済(第646話)
それが何の音なのかは、示されない。
音が、この作品で担っていること
この作品は、音をよく使う。
三つの短い言葉のうち、ひとつが音になっている回が多い。 サクッ。カチカチ。ザアアア。カランカラン。
音は、場面の手ざわりを運んでいる。
出どころの描かれる音と、そうでない音
分けてみると、違いが出る。
| 出どころが分かる | 分からない |
|---|---|
| 食べる音、こする音、雨の音、足音 | プルルル、ピポパ |
分からないほうは、どちらも機械に近い音になっている。
知らせる音なのかどうか
**ひとつ。**知らせる音である。 プルルルは、呼び出しの音に聞こえる。ピポパは、押したときの音に聞こえる。 こちらの世界の知識から、そう読める。
**もうひとつ。**そう読ませておいて、何も決めていない。 この世界に、離れた相手と話す場面が出てこない。 知らせる音だとすると、その相手が出てこないのが引っかかる。
音だけがある、ということ
はっきりしているのは、音だけが置かれているということになる。
鳴っている。誰かが気づく。場面が動く。 それで足りている。
鳴らしているものを描かなくても、読者は勝手に補う。
ここは、ほかと同じ形になる
看板の字は名前だけを教えて、中身を教えない。 役の名は並びを決めて、権限を教えない。 音は場面を動かして、出どころを教えない。
どれも、はたらきだけがあって、正体が無い。
同じ音が、同じものかどうか
いちばん決めにくいのは、ここになる。
二つの回に同じ音が出たからといって、同じものが鳴っているとはかぎらない。 未確定
この作品では、同じ声が別の場面で出る。同じ札が別の回に出る。 同じであることを示すしるしが、置かれていない。
まだわかっていないこと
- 音を出しているものが何なのか 掘っていない
- 誰かが鳴らしているのかどうか 掘っていない
- 同じ音が同じものを指しているのかどうか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。