パジャマパーティーズとは、何の集まりなのか
第1160話まで読んで書いています
先に結論
前の版を、二か所取り消す
書き直す前に、間違いを二つ出しておく。
一つめ。 前の版は「パジャマを配られる場面」の出典に第162話を挙げていた。 別の回だった。 第162話は食事の回で、パジャマは出てこない。 正しくは第89話。
二つめ。 前の版は、集まりとしての活動は描かれない、 練習も打ち合わせも出てこない、と書いていた。 出てくる。 スケジュール帳がびっしり埋まる回があり、舞台に立つ回もある。
両方とも、絵にあたっていれば書かなかった。
始まりは、試着だった
2020年10月。 確認済(第89話) ポシェットの鎧さんが、かごを持って三人のところへ来る。
ちょっとこのサンプル着てみてヨ
ちいかわ・ハチワレ・うさぎが、それぞれ色ちがいを着る。 耳の付いたかぶりもので、ももいろ・水色・きいろ。
それをあげるからまた感想きかせてネ
依頼から始まっている。 集まりではなく、試着だった。
その一か月後、台にパジャマが並び、「完売」の札が立つ。 確認済(第110話) 商品として売られている。
翌年1月には、鎧さんのところへ手紙が届く。 確認済(第150話)
パジャマサイコウーです
鎧さんはそれを読んで、「ウオーッ!!!」と叫ぶ。 売り手が、いちばん喜んでいる。
四月の回では「外でも着るよね」という言葉も出る。 確認済(第221話) 寝るためのものが、外に出はじめている。
2021年7月に、話の種類が変わる
7月2日の回で、緑の一人が誘われる。 確認済(第271話)
大きなイベント むちゃフェスで歌わない?
こくこくとうなずく。 そのあと開かれるのがスケジュール帳で、枠がびっしり埋まっている。
ここで、商品の話が仕事の話になる。
同じ回の後半で、白い鳥が翼を広げて現れる。 そして、小さな影がひとつ落ちていく。
7月21日。空を白い鳥が横切り、放送が入り、三つの背中が走り出す。 確認済(第284話)
戻ってくる
7月27日。舞台には緑の一人だけが立っている。 確認済(第289話)
そこへ、三人が戻ってくる。
顔には星のかたちの大きな跡が残っていて、耳の形も変わっている。 白・ももいろ・むらさきの三人が、そのまま舞台へ出てくる。
見ていた側は「演出だったの!?」と言う。 客席は沸く。
翌日の回で、こう言われる。 確認済(第290話)
やっぱりすごいね オリジナルメンバー
そして最後のこまには、七つが並んでいる。 緑と、戻ってきた三人と、パジャマを着たちいかわ・ハチワレ・うさぎだ。
数えると、出番は少ない
本編1160話のうち、パジャマパーティーズが出るのは24話(2.1%)。 これは人物の札を数えたもので、札は絵を見て付けてある。 いちばん古いのが2020年10月1日、いちばん新しいのが2024年6月9日。 2024年5月から6月にかけての一続きで13話ふえ、そこで途切れている。
出番はごく少ない。けれど、この作品でいちばん分かりやすく 「傷が残ったまま話が続く」のはここだ。
語られている説
「何の集まりなのか」について。 ファン考察
説1 鎧さんの売り出しのために作られた括り
いちばん多い読み。サンプルを配り、感想を聞き、売り出す。 名前も売る側が付けたと考えれば自然だ、という筋。
この説だと説明できないこと。 第289話の跡。 売り出しのための括りに、顔の傷は要らない。 商品の宣伝なら、傷のない者を出したほうが早い。
説2 自然にできた括りだ
おそろいを着て一緒に歌っているうちに、まわりがそう呼びはじめた、という読み。
この説だと説明できないこと。 スケジュール帳。 確認済(第271話) 自然にできたものに、枠の埋まった予定表は作られない。 誰かが管理している。
説3 集まりではなく、外から付いた呼び名だ
作中で名乗る場面がないので、中身のある集団ではない、という読み。
この説だと説明できないこと。 「オリジナルメンバー」という言い方。 確認済(第290話) 中と外を分ける言葉が、作中で実際に使われている。 呼び名だけなら、もとからの者とそうでない者を区別する必要がない。
説4 本物の芸の集まりだ
依頼を受け、予定を組み、舞台に立ち、客席が沸く。 仕事として成立している、という読み。
この説だと説明できないこと。 名乗り。 四人の側から「パジャマパーティーズです」と言う場面が一度もない。 名前は、いつも外から付いている。
ここから飛躍する
ここから先は根拠が薄い。飛躍だと分かるように、節を分けて置く。 ファン考察
順番を並べ直してみる。
- ちいかわ達は、サンプルを着ただけだった 確認済(第89話)
- 四人のうち三人が、いなくなった 確認済(第271話)
- 舞台に残ったのは一人 確認済(第289話)
- 最後のこまには七つが並んだ 確認済(第290話)
ここからこう読める。
穴が空いたところから、集まりになった
名乗ってできたのではない。 欠けたぶんを誰かが埋めたときに、はじめて中と外ができた。 「オリジナルメンバー」という言葉は、埋めた側がいるから生まれている。
これは飛躍だ。 ちいかわ達を代役だと言った場面を、こちらは確かめていない。 「オリジナルメンバー」という一語から逆算しているだけで、 ただ一緒に歌っただけの回とも読める。
それでも、傷の残った三人と、傷のない三人が同じ舞台に並んでいることは、 絵のとおりに残っている。
よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと
- 四人それぞれの名前。 みどり・ぴんく・むらさき・しろと呼ばれているが、 本編の絵の中で名前が書かれたところをこちらは確かめていない。 アニメの配役として出ている情報のほうが先に回っている
- 跡が残った理由。 鳥に食べられかけたからだ、とよく語られる。 鳥が出てくる回は確かめたが、何が起きたかを描いたこまは見つけていない
- 誰が「パジャマパーティーズ」と名づけたのか。 一度も出てこない
三つだけが、絵から拾える
何の集まりなのかを言う言葉は、作中に置かれていない。
絵から拾えるのは三つ。始まりが試着だったことと、 途中で三人が欠けたことと、 戻ってきたときに跡が残っていたことだ。
そして作品は、その跡を隠さないまま舞台に出した。 客席は沸き、次の日には次の回が来る。
傷が説明されないまま、話が先へ進む。 ここは、この作品でいちばんそれがはっきり出た場所だと思う。
まだわかっていないこと
- 誰が名前を付けたのか 掘っていない
- 顔と耳に残った跡が、何によるものか 掘っていない
- もともと何人の集まりなのか 掘っていない
- ちいかわ達が舞台に上がった扱いが、代役なのかどうか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。