ひきだし

働いている時間と、過ごしている時間の見分け

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • やりたいことの一覧を作って埋めていく回がある 確認済(第486話
  • 報酬の高い仕事として出かけた先で、火を囲んで乾杯している 確認済(第760話
  • 採取を仕事として扱わない言いかたが出る回もある 確認済(第1145話
  • 報酬の中身が数で出ないので、報酬では分けられない 未確定

この記事で、まだわかっていないこと 3

仕事の形は、はっきりしている。札があり、受け、終え、報酬が出る。 そこだけ見れば、遊びとは別物だ。

ところが、境がぼやける回がいくつもある。どちらにも寄る。

遊びのほうに、段取りがある

やりたいことを書き出して、順に埋めていく回がある。 確認済(第486話 札があり、一覧があり、達成がある。

これは仕事の形とそっくりだ。 違うのは報酬が出ないところだけになる。

この作品の遊びには、たいてい段取りが付いてくる。 催しには順位が出る。旅には行程がある。 楽しむことにも、こなす形が与えられている。

仕事のほうに、楽しさがある

逆もある。

報酬が100倍だという紙を見て出かけた先で、 かがり火を囲んで乾杯している回がある。 確認済(第760話 危ない仕事として出かけたはずの場所で、いちばん和んでいる。

草むしりの回も、苦しいだけには描かれない。 音が付き、声が付き、しばしば笑っている。 苦しい回のほうが、むしろ少ない。

報酬では分けられない

では、報酬の有無で分ければいいのか。これができない。

ふだんの報酬が、数で出てこない。 100倍という言いかたは出る。 確認済(第658話 けれど、何の100倍なのかが分からない。 もとの額が分からないので、倍率だけがあって基準が無い。

報酬で分けようとすると、比べるものが無いところで止まる。

言いかたのほうは、分けている

ひとつだけ、作中で分けている場面がある。

採取について、それを仕事として扱わない言いかたが出る回がある。 確認済(第1145話 同じ行いを、仕事と呼ぶ者と呼ばない者がいる。

ここが手がかりになる。 分けているのは中身ではなく、呼びかたのほうだ。

つまり、この世界では同じことを、仕事とも遊びとも呼べる。 どちらで呼ぶかは、やっている者か、見ている者が決めている。 ファン考察

巷の読みと、合わないところ

巷では、この作品を働くことの厳しさとして読む向きが強い。 ファン考察 級があり、落ちる者がいて、報酬が足りない、という読みだ。

この読みは、和んでいる回を取りこぼす。 かがり火の回も、やりたいことの一覧の回も、 厳しさの話としては読みにくい。

いっぽう、楽しい世界だとも言えない。 落ちる回はあるし、抜き打ちで確かめられる回もある。 確認済(第785話

言えるのは、どちらとも言えないという形そのものが、 六年ずっと保たれているということになる。

分ける必要があるのか

最後に、問いのほうを疑ってみる。

分ける必要が、そもそも無いのかもしれない。

この世界には、休みという扱いの日が描かれない。 仕事に出る朝と、遊びに出る朝が、同じように描かれる。 帰ってきて食べるところも同じだ。

働くことと過ごすことが、はじめから同じ線の上にある。 ファン考察 だから境がぼやけるのではなく、境を引いていないということになる。

これは読みで、作中にそう言われた場面は無い。 そして休みの回が本当に無いのかも、こちらは確かめていない。 未確定

分かれているのは、呼びかた

遊びには段取りがあり、仕事には楽しさがある。 報酬では分けられない。もとの額が出てこないからだ。 そして同じ行いを、仕事と呼ぶ者と呼ばない者がいる。

この世界で分かれているのは、行いではなく呼びかただった。 そこが分かると、厳しい世界か楽な世界かという問いのほうが、 形として合っていないように見えてくる。

まだわかっていないこと

  • ふだんの報酬がどれくらいなのか 掘っていない
  • 休みという扱いの日があるのかどうか 掘っていない
  • 仕事を断る場面があるのか 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。