ちいかわは、なぜ人気なのか
第1191話まで読んで書いています
先に結論考察
毎日ただで届き、ただで配れる形だった
- 絵だけなので、国も言葉もまたいでいく
- どこから読んでも、その回で終わる
- そして、作品の外へ言葉だけが出ていく
- 広がった先で、作品と同じことが起きた
2020年1月、Xにアカウントが一つできて、そこから毎日まんがが出るようになった。 いまも同じ場所に、同じ形で出つづけている。 事実(第1189話)
六年のあいだに、外側はこう動いた。 テレビアニメが2022年4月4日に『めざましテレビ』の中で始まり、 同じ年の6月に日本キャラクター大賞のグランプリを取る。 事実(日本キャラクター大賞2022) 2026年7月24日には映画が公開された。 事実(『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』)
考察/ここまでで言えること
読むのも配るのも、ただで、指一本で済む。
ただで届いて、ひらく手間が要らず、ただで配れる。 六年、その形のまま同じ場所に出つづけている。
ひらく手間が、はじめから無い
公式の投稿には、本文がほとんど無い。 六年ぶんを引き直すと、作者が言葉を添えた回は21話しかなかった。 残りは絵文字か記号だけで、1070話だ。
つまり、流れてくるのは絵だけだ。 押して開く先が無く、読み終わりもその場にある。
ふきだしの中も短い。 ウララ。 事実(第158話) ティロリ。 事実(第575話) ドスン。 事実(第385話)
声として置かれている語は、訳さなくても同じに聞こえる。 言葉が少ないので、訳さなくても読める。
どこから入っても、その回で終わる
本編は1209話ある。それでも、どの回からでも入れる。
前の回を指す形はある。ただし少ない。 看板の字だった三つの星が、六年あとの回でもういちど出てきて、 この前のお星さまですか、に Yes と返る回があるくらいだ。 事実(第1183話)
長く続いた作品は、ふつう途中から入りにくくなる。 ここでは、入るための途中が無い。
言葉だけが、先に外へ出た
2022年、「○○ってコト!?」がSNS流行語大賞の大賞に選ばれた。 事実(SNS流行語大賞2022)
作中では、相手が言った言葉をそのまま言い直すときに出てくる。 言い直せたなら、受け取れたということだ。
作品の外で使うときは、そこが落ちている。 相手の言葉を受けなくても、「ってコト!?」とだけ言える。
考察/もう少し先まで読むと
広まったのは「ってコト!?」という言い回しだけだ。
絵も話も、作品の外では使えない。 作中の意味を知らなくても言えるものだけが、外へ出た。
広がった先で、作品と同じことが起きた
2025年、マクドナルドのハッピーセットにちいかわが出た。客が殺到し、販売は予定より前倒しで終わった。 景品はフリマサイトに高額で並び、食べ物のほうが捨てられた。 事実(2026年5月7日 日本経済新聞)
同じ組み合わせが次の年にもう一度来たとき、売りかたはこうなっていた。 事実(2026年5月7日 日本経済新聞)
| 初日 | アプリで配る購入券を持っている人だけが買える |
| 数 | 一人四つまで |
| 受け取り | 店舗だけ。配達は対象外 |
| 転売 | フリマ各社が、6月14日まで出品を禁止 |
ハンバーガーを買うのに、券が要るようになった。
前の年には、別の商品をきっかけに、 消費者庁が販売方法の改善を求めている。 事実(2025年8月21日 日本経済新聞) その対策が実際に使われたのは、次に来たちいかわのときだった。
作中にも、並んでも買えない回がある。 台の上が空になって、完売の字が出る。 事実(第111話) また来て、という一言と、しゅんとしたかげが続く。 事実(第111話)
行列も画面に字で出る。 事実(第455話) 入場券も出てくる。 事実(第883話) 食券も出てくる。 事実(第473話)
考察/いちばん先まで読むと
ちいかわのおもちゃを買うのに、アプリの購入券が要るようになった。
作中で券が出てくるのは、入場券と食券の二つだ。どちらも、ものと引きかえになる。 おもちゃのほうは、券を取れなかった人が買えなかった。
よく言われている説
人気の理由として巷が挙げるものは、三つに寄る。 巷の説
かわいさとこわさが同じ絵にあるから、という読み。 働くことの話として読めるから、という読み。 説明されないところが多く、読む側が埋められるから、という読み。
三つとも、同じところを別の側から言っている。 草むしりの札と討伐の札は、同じ形で並んでいる。 事実(第37話) 出す側が、安全な仕事と危ない仕事を分けていない。 分けないから、かわいい絵のまま重い話だ。
この読みの、弱いところ
作品の外の出来事は、新聞と公式の記録から出どころを添えて引いている。 ここで引いたのは、その四つになる。
なぜこれが選ばれたのかは出てこない、と本文にも書いてある。 読んだ側がどこを良いと思ったかは、数えていない。
ここから先は推測
ここまでは、実際に起きたことだ。 なぜこれが選ばれたのか、までは出てこない。
配りやすい形の作品は、ほかにもたくさんある。 同じ場所に、同じ短さで、毎日出ているものも多い。 形だけが理由なら、同じ形のものが同じだけ広がっていなければおかしい。
残るのは、何が描かれていたかだ。 働くこと。受からないこと。こわいものが来ること。 そのどれもが、かわいい絵のまま出てくる。
ただし、ここは数えられない。 読んだ側がどこを良いと思ったかは、画面に写らないままだ。
まだわかっていないこと
- 配りかたの形と、描かれている中身の、どちらがどれだけ効いたのか。同じ形で毎日出ている作品はほかにもあるので、形だけでは分かれない
確かめる道が無い 読んだ側にあるので、絵を開いても出てこない。決めるには読んだ人へ聞くことになり、その記録が手もとに無い
- 売り場で起きたことは、作中の形と似ているだけなのか。それとも、先に描かれていたから目に付くだけなのか
確かめる道が無い 並べると似ているが、似ていない組み合わせを数えていない。ほかの作品の売り場でも同じことが起きているかを並べるところから始まる
- 一つの言い回しだけが外へ出て、ほかが出なかったのはなぜか
数えた 作中の声は、ことばは242語ある。そのうち作品の外で広く使われたものは、賞に選ばれた一つだけだ。短いことと、作中の意味を知らなくても使えることは共通しているが、ほかの語との差はまだ数えていない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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忘れたころに、もう一度
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- 90日後
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- なぜ
- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
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