旅先でも、仕事をしているのはなぜか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
入口と途中とあとに、線が引かれていない
- 違うのは行く前の理由だけになる
- 着いてからは、やることが変わらない
- 入口が仕事で、途中が旅で、あとが危ない
- 行く前の理由は、あとで効いてくる
- 仕事なら責任の行き先があり、旅なら自分
出かける一続きが、いくつかある。
旅という声が出る回。 事実(第663話) 土産の石を買う一続き。 事実(第519話) 木でできた旅館に泊まり、石だたみに足あとが残る回。 事実(第524話)
いっぽう、報酬のいい仕事として出かける一続きもある。 事実(第661話)
中身が、よく似ている
並べると、そろっている。
| 旅の一続き | 仕事の一続き | |
|---|---|---|
| 移る | 道・船 | 船 |
| 食べる | ある | ある |
| 泊まる | ある | ある |
| 土産 | 買う | 買う |
| 帰る | ある | ある |
違うのは、行く前だけ
そこで、差がどこにあるかを見る。
考察/ここまでで言えること
違うのは、行く前の理由だけだ。
片方は、紙が配られて決まる。 事実(第660話) もう片方は、行きたいから行く。
着いてからは、やっていることが変わらない。 どちらも、船や道で移り、着いた先で食べ、泊まり、土産を買い、帰ってくる。
つまり、旅と仕事の差は中身に無い。 差があるのは、始まりの一枚だけだ。 その一枚は、たいてい紙の形をしている。
島の一続きが、いちばん分かりやすい
この形がはっきり出るのが、島だ。
仕事として始まっている。 事実(第660話) 100倍の紙があり、合宿の字があり、品の札がある。 事実(第661話)
着いてしばらくは、楽しんでいる。 かがり火を囲んで乾杯する回もある。 事実(第777話)
そこだけ見れば、旅だ。
そして、途中から違うものになる。
変わり目が、描かれていない
変わり目がどこなのかは描かれていない。
考察/もう少し先まで読むと
入口が仕事で、途中が旅で、あとが危ない。その三つのあいだに、線が引かれていない。
ここから仕事だ、と言われる場面も、 もう遊びではない、と気づく場面も、出てこない。 気づくと、危ないことになっている。
この作品は、始まりと終わりに印を置かない。 続きものの始まりにも終わりにも印が出ない。 同じことが、一続きの中の切り替わりでも起きている。
つまり、どこで何が変わったかは、読む側があとから決めることになる。
分けられるのかどうか
そこから、問いのほうを疑ってみる。
この世界で、旅と仕事は分かれているのか。
分かれていないかもしれない。
働くことと過ごすことが近いのは、ほかの回でも見た。 遊びに段取りがあり、仕事に楽しさがある。 採取を仕事と呼ばない言いかたも出る。 事実(第1165話)
出かけることも、同じかもしれない。 巷の説 行く理由が二つあるだけで、行ってからは一つだ。
理由が、あとまで効くかどうか
そのうえで、分けておきたい理由がひとつある。
考察/いちばん先まで読むと
行く前の理由は、あとで効いてくる。
仕事なら、出した側がいる。渡した者がいて、額を決めた者がいる。 責任の行き先がある。 旅なら、自分で決めたことになる。行き先が自分だ。
島の一続きでは、その差が最後まで問われない。 事実(第777話) 問いただす場面が来ない。
問われないので、どちらだったのかも決まらないまま終わる。
そして、問われないのはこの一続きだけではない。 この作品は、責めを負う者を決めないまま進む。 決めないやりかたが、入口の記憶ごと流していることになる。
この読みの、弱いところ
中身が似ている、と言えるのは、引いた二つの一続きになる。
表に並べた五つの行も、こちらが選んで組んだものだ。 問いただす場面が来ない、という線は、島の一続きだけから出ている。
まだわかっていないこと
- 着いてしまえば同じなのか。二つの一続きで、着いたあとの回を並べて、していることを分ければ差が出る。差が無ければ、入口だけが違うことになる
数えた 着いたあとの顔ぶれは比べられた。島の108話と、その前後107話ずつで引くと、シーサーは3・17・12、くりまんじゅうは7・14・14、ラッコは24・34・2 になる。入口が違うだけでなく、着いたあとに出る者も入れ替わっている
- 仕事から遊びへ変わる目がどこにあるか。ここから仕事だ、と言われる場面も、もう遊びではないと気づく場面も指せない。気づくと危ないことになっている
絵を開いた 事実(第661話) 分け目は、言葉のうえでも無かった。第661話の同じ場面に、島合宿、気分転換、島特訓、が並んで出てくる。遊びに行く話と、勉強しに行く話が、同じ口から続けて出る
- 分けられるのかどうか。この世界では、働くことと過ごすことが近い。採取を仕事と呼ばない言いかたも出る。出かけることも同じかもしれない
絵を開いた 事実(第469話) 同じ並びに置かれていた。第469話で、労働、と書かれた窓口の前で、草むしりと討伐…、今日も混んでてできなかった、と言い、そのあとで、夜の「採取」だったら空いてるんじゃない!?、と続く。採取が、草むしりや討伐と同じ窓口の並びとして口に出る
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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