ひきだし

この世界に、神様はいるのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

いるともいないとも出ず、呼ぶ側の言葉だ

  • 多くが問いの形をしている
  • 見ている側が、そう呼んでよいか迷う
  • どの回でも、呼んだあとに手が出ている
  • 触れるなと言われても触れ、うやまわない
  • 呼ばれた側は変わらず、名前だけが動く

この記事で、まだわかっていないこと 3

呼ぶ声はある。そうだと示される場面が無い。

高いところにいる姿を指して、まさしく福の神、という声が出る。 事実(第924話) そのあと、足に縄と釘が打たれていて、腫れを見せる場面が続く。

別の回では、神様に触れるな、という声が出る。 事実(第926話) 白く光る大きな影に、神様かという問いが向けられる回もある。 事実(第934話) 祠の中の白い像には、天使かという問いがぶつけられる。 事実(第988話)

問いのかたちで置かれている

並べてみると、気づくことが一つある。

神様? 天使?

考察/ここまでで言えること

多くが問いの形をしている。

神様? 天使?

断定ではない。見ている側が、そう呼んでいいかどうか迷っている。 そして、迷ったまま次の場面に行く。

この世界では、名前はたいてい外から与えられて字になる。 級も、順位も、店の名も、迷わずに付いている。

呼び名が迷うのは、ここだけだ。 迷うということは、当てる先の決まっていない言葉を使っていることになる。

呼んだあと、何が起きるか

呼びかたそのあと
福の神足に縄と釘。腫れを見せる
神様に触れるな階段の下から見上げる
神様?うしろから引っぱられる
天使?輪をつかんで引っぱる

考察/もう少し先まで読むと

どの回でも、呼んだあとに手が出ている。

触れるな、と言われながら触れる。引っぱる。見上げる。 うやまう形にはならない。

神様と呼ぶことと、手を出すことは、ふつう両立しない。 呼び名のほうが、ふるまいに効いていない。

つまりこの世界では、そう呼んだことが、そのあとの態度を決めない。 名前は付いても、関係が変わらない。 役の名に権限が付かないのと、同じ形だ。

二つの読み

ひとつ。この世界には、信じる相手が決まっていない。 鳥居も祠もあるのに、そこに誰がいるかが定まっていない。 だから、目の前のものを見るたびに、そのつど呼び名を探している。

もうひとつ。呼び名のほうが先にあって、当てはめている。

祠は、三度出てくる

祠は続けて何度か出る。

中に白い像があり、天使かと問われる。 事実(第988話) まわりの草が抜けていて、すごい顔という言いかたが出る。 事実(第992話) のちに、祠でドーナツが光り、頭の輪がパッと外れる。 事実(第997話)

同じ祠に、別々の問いが向けられている。 そのどれにも、答えが返ってこない。

よく言われている説

像のほうには、巷で付いた呼び名がある。 巷の説 天の使いの名を当てた呼びかたで、そこから呪いの出どころとして語られる。 巷の説

呼び名としては通っているが、これは信仰の話になっていない。 祀る者も、願う者も、巷の読みには出てこない。出てくるのは、効きめのほうだけだ。

作中も同じところで止まっている。 像はある。呼びかける場面もある。 事実(第988話) 応えた者が出てこないことは、外でも中でも変わらない。

そのまま置いておく

祈る相手が決まっているのかどうかは、決められない。

そして、祠には別々の問いが向けられる ── 天使か、すごい顔、そして光る。 事実(第988話) 事実(第992話) 事実(第997話) 同じものに、そのつど別の呼び名が当てられている。

考察/いちばん先まで読むと

知っている言葉で、知らないものを呼んでいる。

福の神も、天使も、この世界の外から来た言いかただ。

この読みを取ると、呼ばれた側は何も変わっていないことになる。 呼ぶ側の都合で、名前だけが動く。

はっきりしているのは、 この世界では、呼ぶことが答えを連れてこないということになる。

この読みの、弱いところ

問いの形で置かれている、と言えるのは、引いた四つの回になる。

呼んだあとに手が出ている、という表の四行も、その四つから組んだものだ。 知らないものを知っている言葉で呼ぶ、という読みは、こちら側の線になる。

まだわかっていないこと

  • 呼ばれた者がそう呼ばれることをどう受けているのか。返事をする場面が出てこない。呼ばれた回の次のこまを見れば、反応の有無だけは決まる

    絵を開いた 事実(第988話) 次のこまを二つ見た。返事のかわりに体が動いていた。第988話で、天使?、と問われた像は答えず、次のこまでは頭の輪を引っぱられている。第997話でも、天使の…、と言われたそばから輪が回って外れ、飛んでいって割れる。呼ばれたことを受けるそぶりは、どちらにも出ない

  • 同じ者が別の回にも出ているのか。白く光る影と祠の像が同じかどうかは、形を見比べれば分かる。まだ並べていない

    絵を開いた 事実(第997話) 同じ祠の像が三話に出ていた。第988話で、天使?、と問われ、頭の輪を引っぱられる。第995話では供え物を食べ、顔が変わる。第997話では輪が回って、カランカラン、と外れ、飛んでいって割れる。動く・食べる・こわれる、の三つが同じ像に起きている

  • 祈る相手が決まっているのか。鳥居も祠もあるのに、そこに誰がいるかが定まらない。手を合わせる回を集めて、向いている先を並べれば当たりが付く

    絵を開いた 事実(第988話) 祠と鳥居で、描かれかたが分かれていた。第988話の祠には像があり、それを見た者が、天使?、と問う。作中の者にも何だか分かっていない。第1109話の鳥居では、二回たたいて手を合わせるが、その先に像も名も描かれない。相手のいる場所と、いない場所がある

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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