ひきだし

海は、どの回に出てくるのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

海が出るときは、いつも用がある

  • 眺めるために行った回が出てこない
  • ふだんの場所には、海が出てこない
  • 島で出たものは、帰ると出てこなくなる
  • 海が、二つの世界を分ける線になっている
  • この世界で、海だけが向こう側を持つ

この記事で、まだわかっていないこと 3

海が出る回を集めると、ほとんどが島の話だ。

白い船にのって島へ向かう。遠くに島が見えてくる。 事実(第665話) 夜の海に星がうつる。 事実(第673話) 浜べにすわって飲む場面がある。 事実(第740話)

島の話の終わりでは、赤いつぶが海に落ちていく。

例外は、早い時期にある

ひとつ、早い時期に海が出る。

人魚のすがたと、ももいろの尾びれ、海の底のかざり。 事実(第20話)

これは島の話よりずっと前だ。

ふだんの場所には、海が無い

日々の回に出てくるのは、草地、木、切り株、店のならぶ通り、丸い家。

水辺そのものが、あまり出てこない。

川が出る回はある。スイカが流れてくる回。 池のような水も出る。ボートの浮かぶ洞窟もある。

海だけが、遠くにある。

遠さの作りかた

この世界の遠さは、船が要るかどうかで分けられている。

歩いて行ける範囲には、店も、湧きどころも、草地もある。 船に乗ると、島だ。

そのあいだが描かれない。

港も、海沿いの町も、出発の前後も、ほとんど出てこない。 乗ったら、着いている。

海が出ると、何が変わるか

考察/ここまでで言えること

海が、二つの世界を分ける線になっている。

島の話では、ふだん出てこないものがたくさん出る ── 人魚。セイレーン。永遠のいのち。島民。 帰ってきたあと、そのどれも出てこなくなる。

そして、海そのものも出てこなくなる。 日々の回に出るのは、草地、木、切り株、通り、丸い家だ。

川は出る。池も出る。海だけが、遠くにある。

つまり海は、場所というより境として働いている。 向こうにあるものは、こちら側に持ち越されない。

この読みの、弱いところ

海の出る回が島にかたよっている、と言うには、 水辺の出る回を拾いきったことが要る。引いているのは五つになる。

用のあるときしか行かない、という線も、数えた上で言ってはいない。

ここから先は推測

海は、この作品で唯一の「外」なのかもしれない。 巷の説

考察/もう少し先まで読むと

この世界には外側が描かれない。そのなかで、海だけが向こう側を持っている。

どこから来たのかも、どこへ行くのかも出てこない。 歩いて行ける範囲には、門も塀も無い。

向こうには島があり、そこには別のしくみがある。 帰ってくると、そのしくみは持ち帰られない。

境がはっきりしているのは、あいだが無いからだ。 段々に遠くなるのではなく、一足で向こうだ。

根拠は、海の出る回が島の話にかたよっていることと、 島の話が持ち越されないことの二つになる。飛躍として置く。 巷の説

考察/いちばん先まで読むと

海が出るときは、いつも用がある。

行くか、帰るか、探すか。

これは、この世界のほかの場所と違う。 草地には用がなくても座るし、切り株にも用がなくても集まる。 何もしない時間は、この作品にいくらでもある。

海にだけ、それが無い。

境として働いている場所には、用のあるときしか行かない。 そう読むと、海が遠いのは距離ではなく、用の有無のほうだ。

まだわかっていないこと

  • ふだんの場所から海までどれくらいあるのか。港も、海沿いの町も、出発の前後も出てこない。乗ったら着いている。距離を示すものが無い

    絵を開いた 事実(第665話) 乗ったら着いている、ではなかった。第665話は船の上だけで一話ぶんある。白鳥の形をした船の甲板で勉強し、先生が、小し船旅を楽しんでもいいんじゃないか?、と言い、そのあと島が見えてくる。ただし港も、乗る前も、やはり出てこない

  • 島へ行く道がほかにもあるのか。空からのびる竹の道もある。行きかたを集めれば、海だけが外へ通じているかどうかが分かれる

    数えた 行きかたは、二つまで出せる。海の船(第665話)と、空からのびる竹の道(第1056話)になる。ほかにあるかは、絵を開くまで決まらない

  • 海を見に行くだけの回があるのか。海の出る回を全部拾って、用の有無で分ければ決まる

    絵を開いた 事実(第665話) 海だけを見に行く回は、これではない。第665話の海は、島へ行く途中として出てくる。用の無い海の回は、まだ挙げられない

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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