うさぎは、何びきいるのか
第1191話まで読んで書いています
先に結論考察
決まらない。四ひきならぶ回が一つある
- その途中を見せる回が、一つも無い
- 固まる前だという読みに、声が合わない
- 六年後にも同じ叫びが出る
- 変わらなかったのは、声のほうだけになる
- 同じ種類が何びきかいて、名は一つだけだ
早い時期に、うさぎが四ひきならんで出る回がある。 事実(第16話) 横一列になって、同じ叫びを上げている。
そのあと、群れで出てくる回がほとんど無い。
一つとして扱われるようになった
いまのうさぎは、一つとして描かれる。 出るのは517話で、名前のある者としては三番めに多い。
考察/ここまでで言えること
はじめに群れとして出てきて、いまは一つとして描かれている。
その途中を見せる回が、ひとつも置かれていない。 四ひきのうち三ひきが、どこへ行ったのかは描かれない。
この作品は、始まりも終わりも描かない ── 出会いも、店の開店も、建物が建つところも出てこない。
四ひきが一つになる途中も、同じところに落ちている。 変わったこと自体は絵に出ていて、変わりかただけが無い。
四ひきをどう読むか
A・同じ種類が複数いる。 うさぎというのは種類の名で、そのうちの一ひきが主に出るようになった。 この読みだと、ほかの三ひきはいまもどこかにいる。
B・描きかたが固まる前の回である。 早い時期には、キャラの描かれかたが定まっていないことがある。 四ひきいたのは、一つに決める前の絵だった。
C・そういう回だっただけ。 群れで出た日がある、というだけで、続きを考える必要が無い。
Aを取ると、どうなるか
Aを取ると、この世界の見えかたが変わる。
名前のない住人が大勢いて、そのなかに同じ姿の者がまじっていることになる。 名前があるのは、追っている一ひきだけだ。
考察/もう少し先まで読むと
種類の名前で呼んでいるなら、名前は一ひきに付いていないことになる。
この作品では、同じ姿の者が見分けられないことがよくある。 灰色のかげの列。客席をうめる者たち。行列にならぶ者たち。 そこに、うさぎと同じ姿の者がいないとは言えない。
そして、この世界の名前はたいてい種類の名前になっている ── どれも、一つを指す名ではなくたぐいの名だ。
うさぎという呼び名も、種類の側かもしれない。 同じ姿が四つ並ぶ回は、そう読んではじめて収まる。
Bを取ると、どうなるか
Bを取ると、四ひきの回は参考にしないほうということになる。
ただし、ここで引っかかることがある。
考察/いちばん先まで読むと
描きかたが固まる前の回だという読みには、声が引っかかる。
六年後の回に、同じ叫びが出る。 事実(第1174話)
描きかたが固まる前の回なら、その声も変わってよかったはずだ。 変わらなかったのは、声のほうだけだ。
つまり、姿の描かれかたは変わり、声は変わっていない。 この作品で、キャラのいちばん動かない部分は声だ。
そして、四ひきが共有していたのも声だった ── 横一列に並んで、同じ叫びを上げている。 共有されていたものだけが、六年後にも残っている。
よく言われている説
巷で語られているのは、たいてい正体だ。 巷の説 裏で動いている者だという読み、面倒を見ている側だという読み、 見ているだけの者だという読み、鎧と同じものだという読み。 巷の説
数を問う読みは、探した範囲では出てこなかった。 巷の関心は、何びきいるかではなく、一つが何者かに向いている。
そこが、この問いの位置をはっきりさせる ── 四ひき並ぶ回があるのに、外でも中でも、そこは数の話にならない。
どちらとも決められない
四ひきがどういう関係だったのかは、描かれない。
この読みの、弱いところ
四ひきならぶ回は一つになる。
群れで出る回がほとんど無い、と言うには、 517話を一つずつ当たることになる。 共有されていたものだけが残る、という線は、二つの回を並べたところから出ている。
まだわかっていないこと
- 四ひきがどういう関係なのか。描かれない。同じ姿が並ぶ回をほかにも探せば、群れで出るのが一度きりかどうかは決まる
絵を開いた 事実(第16話) 関係を示すものが、画面に一つも無かった。第16話はこま割りの無い一枚で、四ひきが横一列にならび、イ、ヤハー、ハァ、と声を出す。背景が白く、場所も、前も後も描かれない。並び順に意味を持たせるしるしも無い
- そのあと三ひきがどこへ行ったのか。途中を見せる回が無い。人だかりの絵の中に同じ姿がいないかを見れば、消えたのか混ざったのかに近づく
絵を開いた 事実(第16話) そのあとを追う場面は、この回の中にも無かった。第16話は一枚で終わるので、四ひきが散る場面も、どこかへ向かう場面も描かれない。消えたのか混ざったのかを分ける手がかりは、この回には置かれていない
- 同じ姿の者が複数いるのかどうか。この作品では、同じ姿の者が見分けられないことがよくある。灰色のかげの列も、客席の者たちも同じになる
数えた 同じ姿の者が見分けられないのは、このキャラだけではない。誰も書きとめていない回が40話あって、そこは絵を見ても誰かを決められなかった回になる
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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