ラッコと鎧さんは、六年間で一度も同じ画面にいない
第1163話まで読んで書いています
先に結論このサイトの読み
- この世界は、一つの町として描かれていない。主役が一人も出てこない場面が、別の顔ぶれで何度も回っている
- 顔ぶれが混ざらないのは、仲の遠さではなく、一回の画面に入る人数の上限による。決まった組を使い回している
- ただしモモンガだけは、上限では説明がつかない。この一人だけ、絵の都合ではなく話のうえで離されている
このサイトは全1163話の絵を見て、出ている者の札を付けてある。 誰と誰が同じ回にいたかは、そこから引ける。引いた。
数えて出たこと
六年ぶんの全部の組を出すと、一度も同席していない組が三つある。
| 組 | 二人とも出ている期間 | 同席 | ばらばらに出ていたら |
|---|---|---|---|
| ラッコ + 労働の鎧さん | 第107〜1143話 | 0 | 5.6 |
| シーサー + 労働の鎧さん | 第308〜1143話 | 0 | 3.5 |
| モモンガ + シーサー | 第308〜1152話 | 0 | 4.9 |
| 事実(全1163話の人物の札) |
期間のずれではない。三組とも、八百話から千話ぶん重なっている。
逆に、離れている組があるなら、くっついている組もある。
| 組 | 同席 | ばらばらなら | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 古本屋 + モモンガ | 15話 | 1.3 | 11.3倍 |
| くりまんじゅう + シーサー | 41話 | 7.4 | 5.6倍 |
| 事実(全1163話の人物の札) |
この二組が出てくる場面には、主役がいない。 古本屋とモモンガの15話のうち13話、くりまんじゅうとシーサーの41話のうち17話は、 ちいかわもハチワレもうさぎも画面にいない。 事実(第873話・第308話)
考察/ここまでで読めること
この作品は、群像として描かれていない。 同じ町に全員がいて、行き会う、という形になっていない。 決まった顔ぶれの組がいくつかあって、それぞれが別々に動いている。
主役の三人が一人も出ない回が、六年のあいだに何度も回っている。 読者から見ると同じ世界の話だが、画面の上では、ほとんど別の連載になっている。
なぜ混ざらないのか
一回の画面に何人入っているかを数えると、上が見える。
| 一回に出る人数 | 話数 |
|---|---|
| 1人 | 176話 |
| 2人 | 395話 |
| 3人 | 457話 |
| 4人 | 82話 |
| 5人以上 | 13話 |
| 事実(全1163話の人物の札) |
三人がいちばん多く、四人から急に落ちる。
ここで止めると「絵に三人しか入らないから」で終わる。 それだけなら、三人の顔ぶれは毎回ちがっていい。 実際には、同じ二人組が何度も戻ってくる。
考察/もう一段
枠が足りないのではなく、枠の使いかたが決まっている。
この作品は三人ぶんの画面を、決まった組に割り当てて使い回している。 だから離れている組は、仲が悪いのでも、住む場所が遠いのでもない。 同じ枠を取り合っていて、順番に使っているだけになる。
この読みには、当たりどころがある。 枠を広げた回 ── 5人以上が入る13話 ── が、組と組の接点になっているはずになる。
この読みだと説明がつかないこと
島の編が合わない。
第658話から第790話までの133話で、ラッコは36話、シーサーは22話、 くりまんじゅうは21話に出ている。 事実(全1163話の人物の札) 離れているはずの組が、そろって同じ場所に来ている。 枠の取り合いなら、場所が一つになった時点で交わっていい。
ところがモモンガは4話しか出ていない。 事実(全1163話の人物の札)
考察/三段目
モモンガだけ、理由が違う。
場所が一つにまとまっても合流しないのは、枠では説明できない。 ほかの組は場所でほどけたのに、この一人はほどけていない。 モモンガは、絵の都合ではなく話のうえで離されていることになる。
二段目の読みは、モモンガのところで一度切れる。 切れたところが、この作品がモモンガに何をしているかの手がかりになる。
何が出てくれば崩れるか
- 鎧さんの出る72話のどこかに、ラッコがすみに描かれていた場合。 一つめが崩れる。72枚なので開ききれる
- 5人以上の13話が、どれも同じ組の人数が増えただけだった場合。 二段目が崩れる。枠の話ではなくなる
- モモンガが島で主役と同じ画面に入る回があった場合。 三段目が崩れる。こちらは4話しかないので、いちばん早く決まる
どれも、絵を開けば決まる。 言い分をぶつけ合って決めることではない。
数の但し書き
この数は、こちらが付けた札から出ている。 札は全話について絵を見て付けたものなので、三つだけ書く3文とは違い、 全体の数として使える(§6)。それでも付け忘れはある。 第5巻の章を当てていたときに5件見つかっている。
付け忘れは、同席を少なく出す方向に効く。 だから「くっついている」側の倍率は下限で、「0」の側は付け忘れでは作れない。 1037話ぶんを取りこぼすことは考えにくい。
まだわかっていないこと
- 鎧さんの出る72話の絵を全部開けば、ラッコの不在は確かめきれる。まだ開いていない。すみに小さく描かれていれば札の付け忘れになるので、ここが崩れれば一つめの読みも崩れる 掘っていない
- 同じ受付に用のある二人が、六年ずれ続けている。ずらしているのが場所なのか時間なのかは、鎧さんの出る回の時間帯(明るさ・空の色)を72話ぶん並べれば分けられる 掘っていない
- 5人以上が入る13話が、二段目の読みの当たりどころになる。そこで別々の組が実際に顔を合わせているなら読みは通り、13話とも同じ組の人数が増えただけなら通らない。まだ開いていない 掘っていない
- 名前の無い住人には札を付けていない。付ければ組の数が増えるのか、それとも背景として散っているだけなのかで、一つめの読みの強さが変わる 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「先に結論」に置くのは、このサイトの読みだけです。事実は本文に書きます。読んだ人が最初に要るのは、材料ではなく、こちらが何を読んだかだと考えています。
- 「事実」と書けるのは、絵か公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- 探しても出てこなかったことは「無いという事実」と書きます。これも事実です。どこまで探したかは本文に書きます。
- ファンのあいだで語られている説は「巷の説」と明示します。
- こちらが読んだことは「考察」と書きます。事実と混ぜません。画面でも、考察の札だけを塗りつぶしにしてあります。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確かめた」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。