ひきだし

この作品は、分け合う話なのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

両方ある。分け合うも取るも、同じ重さだ

  • 取る者が止められない場面がある
  • 分け合うことは、この世界の決まりでない
  • 選べるのに、分けるほうを選んでいる
  • そう読むと、半分こする回の見えも変わる
  • しなくてもよいところで、そうしている

この記事で、まだわかっていないこと 3

いちばん古い回で、半分こにしている。 事実(第1話) 持って、分けて、ひとくち食べる。

この作品の始まりが、分けることだった。

そして六年たったいまも、よこせと言う者が出てくる。

取りにいく場面も、同じくらいある

並べると、はっきりする。

皿の上のものをよこせと言う回。 事実(第615話) 両方くれ、という言い分が出る回。 事実(第891話) 二本とも手に入れて、転がる回。 事実(第1172話)

2023年、2024年、2026年。続いている。

分ける回と、取る回。二つが同じ世界に並んでいる。

取る側が、悪く描かれない

いちばん引っかかるのは、そこだ。

よこせと言う者が、止められない。

叱られる場面も、返させられる場面も、出てこない。 そのまま次の場面へ進む。 転がる回では、手に入れたほうがそのまま転がって終わる。 事実(第1172話) 罰も、反省も、仕返しも出てこない。

考察/ここまでで言えること

取る者が止められない。だから、分け合うことはこの世界の決まりではない。

決まりなら、取る者が止められるはずだ。止められない。

残るのは、習いだという読みだ。 選べるのに、分けるほうを選んでいることになる。 そして、選んでいる理由は描かれていない。

決まりなのか、習いなのか

そこから、問いが二つに分かれる。

習いなら、半分こは選ばれていることになる。 選べるのに、分けるほうを選んでいる。

二つめのほうが、たぶん合っている。

やっていることは描かれる。なぜそうするかは出てこない。

分ける相手と、取りにくる相手が違う

並べていて気づいたことがある。

いつも一緒にいる者とは分ける。そうでない者は、取りにくる。

半分この回は、いつもの相手と一緒だ。 事実(第1話) よこせと言う回で来るのは、たいてい別の者だ。 事実(第615話)

ここに線があるのかもしれない。 巷の説 分け合うのは間柄の印で、取ることは間柄の外にいる印だ。

弱いところがある。 誰が分けて誰が取ったかを、全部拾ったわけではない。 数えれば確かめられるはずだが、やっていない。

そして、取りにくる側がいつも同じ者とはかぎらない。 絵を見るかぎり、取る側にまわる者はいくつかいる。

「分け合う話」として紹介されることの、危うさ

考察/もう少し先まで読むと

優しい世界ではなく、優しさも取り合いも同じ重さで置かれている世界だ。

巷では、この作品を分け合う優しい話として紹介することが多い。 巷の説 半分この回が、いちばん最初にあることも効いていると思う。

その読みは、片側しか見ていない。 六年ぶん並べると、取りにいく場面も同じくらい出てくる。 そして、取る側が悪く描かれない。

そう読むと、半分この回の見えかたも変わる ── 当たり前のことをしているのではなく、 そうしなくてもよいところで、そうしていることになる。

選ばなくてよい世界で選んでいるほうが、重い。

始まりに置かれていることだけは、確かになる

決められないことが多い記事になった。

決まりか習いかは分からない。線があるかも数えていない。 取る者が止められない理由も出てこない。

確かなのは、いちばん古い回が半分こだったことになる。 事実(第1話)

考察/いちばん先まで読むと

線があるかどうかは、数えれば決まる。まだ数えていない。

誰が分けて誰が取ったかを全部拾えば、確かめられる。 記録で絞れるので、やれる。

そして、確かめられるのはここだけだ。 いちばん古い回が半分こだったことが宣言だったのかどうかは、 数えても出てこない。

この読みの、弱いところ

分ける回は一つ、取る回は三つを引いている。

誰が分けて誰が取ったかを全部拾ってはいない。本文もそう書いている。 取る側にまわる者が何人いるかも、数えていない。

まだわかっていないこと

  • 分け合うことが決まりなのか、習いなのか。取る者が止められないので、決まりではない。習いだとすると、選んでいる理由が要る。描かれていない

    絵を開いた 事実(第883話) 出し合う場面を開いた。第883話で、お宝こちら、の立て札の先に入場券の機械があり、入るの有料みたい、と言われる。そのあと、みんなで出し合ってちょうど買えたねッ、と言う。決まりを言う声はどこにも出ない。出し合うと決めるまでの相談も描かれない

  • 分ける相手と取りにくる相手に線があるのか。いつも一緒にいる者とは分け、そうでない者は取りにくるように見える。誰が分けて誰が取ったかを全部拾えば、線の有無が決まる

    数えた 記録で線に当たりを付けた。いつも一緒にいる組は、うさぎがちいかわと同じ回92%・ハチワレと89%。取りにくる側とされるモモンガは125話しか出ず、そのうち相手は年ごとに入れ替わる。分ける相手と取りにくる相手は、出る回の多さからしてまるで違う

  • 止められても、次の回でまた同じことをするのはなぜか。断られた回も、責められた回も、そのあとに響かない 事実(第891話) 止める場面はあった。約束を持ち出して断られ、一つに減らされる回がある

    絵を開いた 事実(第891話) 止める場面はあった。第891話で、よこせッ、に対して、歌って踊ったら「うまいもん」の約束だろ?、と約束を持ち出して断られ、両方よこせッ、にも、どっちか選んでくれッ、と返されて一つで終わる。第1172話では二本とも手に入れるが、そばにいた者が、よくばり 中の よくばり、と言う。叱られる場面も、減らされる場面も出てくる

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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