同じ線で、楽しい顔もしんどい顔も描かれる
第1160話まで読んで書いています
先に結論
笑う場面がある。声を立てる回、顔がゆるむ回。 早い時期には、跳ねてクスクス笑う回がある。 確認済(第10話) たいていは、楽しい場面に見える。
見えるのだが、そうでない回が混ざっている。
笑いが、仕掛けの側にある回
いちばんはっきりしているのがこれになる。
笑うと負けよ、という声が出る。 確認済(第639話) 虹のかかった背景があって、そのあとに音が入る。
ここでは、笑うことが仕掛けの側にある。 笑ったら困ることになる。楽しさとは逆向きだ。
別の回では、汗のういたかぶりものをつけて、 くりかえしの声を出しながら客席へ走る。 確認済(第853話) 楽しそうな見た目のまま、しんどいことが起きている。
大鍋のカレーをひとなめして、赤くなって倒れる回もある。 確認済(第744話) そこも、絵としては明るい。
絵柄が、変わらない
ここが、この作品のいちばん特徴的なところだと思う。
こわい回でも、線はやわらかいまま。
暗くならない。線が太くならない。目が鋭くならない。 笑っている顔も、しんどい顔も、同じ線で描かれる。
ふつうの漫画なら、ここで描きかたが変わる。 影が入り、線が変わり、コマの形が変わる。 それが読者への合図になる。
この作品は、その合図を出さない。
合図が無いと、どうなるか
二つのことが起きる。
ひとつ。読者が、自分で決めることになる。 この笑顔は楽しいのか、しんどいのか。 絵は教えてくれないので、前後の場面から決める。
ふたつ。同じ絵が、あとで違って見える。 読み進めて、その回の続きを知ってから戻ると、 同じ笑顔が別のものに見える。
巷でこの作品が「かわいいのにこわい」と言われるのは、 たぶんここが効いている。 ファン考察 こわいものが、こわい顔で描かれていない。
見分ける印は、あるのか
そこで、確かめたいことが出てくる。
楽しい笑顔と、そうでない笑顔を見分ける印が、絵の中にあるのか。
汗。目の形。口の開きかた。手の位置。 どれかが安定して違っていれば、印になる。
こちらは、確かめていない。 未確定 各話に付けてある短い言葉には、「笑う」と書いた回はあっても、 どんな笑いかたかまでは書いていない。
そして、これは言葉では数えられない。絵を見るしかない。 1160話ぶん、笑っている場面を並べて見比べる仕事になる。
やっていないので、確認の待ち行列に出してある。
見分けられないほうが、作品に近いかもしれない
最後に、ひとつだけ読みを置いておく。 ファン考察
印が無いことが、この作品のやりかたなのかもしれない。
楽しいときと、そうでないときで、顔が変わらない。 それは、どちらも同じ顔でやり過ごしているということでもある。
この作品には、責める場面が少ない。 困ったことが起きて、しのいで、次の日になる。 しのいでいるあいだの顔が、笑っている顔と同じなのだとしたら、 それは絵の都合ではなく、描かれている中身のほうになる。
これは読みで、確かめていない。 確かめるには、やはり絵を並べることになる。
いま言えるのは、笑顔をそのまま受け取ってよい回と、 そうでない回が同じ作品にあるというところまでになる。 そして、見分ける手立てをこちらはまだ持っていない。
まだわかっていないこと
- 笑顔を見分ける印が、絵の中にあるのか 掘っていない
- 笑いが仕掛けの側にある回が、ほかにもあるか 掘っていない
- 絵柄が変わらないことが、意図されたものなのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。