いやだと言っても通らないのに、なぜ言うのか
第1180話まで読んで書いています
先に結論考察
相手を動かすためではなく、自分のために
- 通らないと分かっていても、言う
- 六年同じ形が続く。効かないのにやめない
- 言っても通らないが、言ったことは残る
- この作品では、言ったところで切れる
- 礼も謝りも返らない。いやだも同じ形だ
いやだと言う場面が、何年にもわたって出てくる。
網の中で。 事実(第47話) 立入禁止の板の前で。 事実(第674話) うわさを聞いて。 事実(第733話) 逃げるときに。 事実(第835話) 飛んでくるものに。 事実(第1028話)
2020年から2025年まで、場面はばらばらになる。
共通しているのは、断っていること
中身を見ると、そろっていない。
危ないこと。乗り気でないこと。受け入れたくないこと。 何がいやなのかは、そのつど違う。
共通しているのは、断っていることそのものだ。
そして、もうひとつ共通していることがある。
通らない
立入禁止の板の前でも、くり返しの声が出る。 事実(第674話) 夜の海べに立つ背中が、同じ回にある。
それでも、言い続ける
これを、二通りに読める。
ひとつ。効くと思って言っている。 巷の説 毎回、今度こそ通ると思っている。 この読みだと、学ばない者として描かれていることになる。
ふたつ。効くかどうかとは別に、言っている。 巷の説 断ることそのものに、別の役がある。
考察/ここまでで言えること
通らないと分かっていても、言う。
断っても、たいてい通らない。 仕事は受けることになる。行くことになる。巻きこまれる。
網の中の回では、最後に大きな叫びが出る。 事実(第47話) それで網から出られたわけではない。
声は出る。場面は、そのまま進む。
それでも、六年ぶん同じ形がくり返されている。 効かないのに、やめない。
読みは二つに分かれる ── 効くと思って言っているのか、効くかどうかとは別に言っているのか。
言うことが、残る
なぜかを書く。
いやだも、同じ形だ。
考察/もう少し先まで読むと
断る言葉は、相手を動かすためではなく、自分の側に置くために出ているように見える。
この作品では、言ったところで場面が切れることが多い。 礼も、謝りも、言ったところで終わる。返ってこない。 いやだも、同じ形だ。
言って、そのまま進む。言ったことだけが残る。
いやだと思ったことを、いやだと言った。 それが通らなくても、言ったことは変わらない。
そして、この世界では声が残らない。 次の回には無い。 残らない声を、それでも出していることになる。
弱いところ
そのうえで、この読みには足りないところがある。
そう言われた場面が無い。
通る回が、あるかどうか
一度でもあれば、上の読みは弱くなる。 効くことがあるなら、効くと思って言う理由だ。
拾うには、いやだと言う回を全部並べて、 そのあと場面がどう進んだかを見ることになる。 絵を開く仕事だ。まだ開いていない。
考察/いちばん先まで読むと
言葉の役目を、作中の者が説明しない。
言っても無駄だ、と誰かが言う回も、 それでも言うんだ、と言う回も、出てこない。
この作品は、たいていそうなっている ── やっていることは描かれる。なぜそうするかは出てこない。
ここには、確かめかたが一つある ── 断る言葉が通った回があるかどうかになる。 効くと思って言う理由ができる。
まだ拾っていない。 拾えば決まる形の問いになっている。
いま言えるのは、六年ぶん、同じ形で出続けているということと、 挙げられる回では、どれも通っていないということになる。
まだわかっていないこと
- 断る言葉が通った回があるのか。一度でもあれば、この読みは弱くなる。いやだと言う回を全部並べて、そのあと場面がどう進んだかを見れば決まる
確かめる道が無い いやだと言う回を全部並べるには、吹き出しを拾うことになる。三つのことばで引くと、書きかたを並べることになる
- 効くと思って言っているのか、別の理由なのか。学ばない者として描かれているのか、別の役があるのか。通った回の有無で分かれる
絵を開いた 事実(第47話) 届く相手がいない回があった。第47話で、姿を変えられた三つが、これじゃもうチャリ…ル…メラ食べれないよ!!、泣いても涙が出ないや、と言ったあと、ヤダーッ ヤダーッ、と叫ぶ。変えた側はもう画面にいない。第1028話では相手の目の前で言う。どちらの回でも、通ったかどうかは描かれない
- 言葉の役目を作中で説明した場面があるか。言っても無駄だと言う回も、それでも言うんだと言う回も指せない。この作品は、たいてい説明しない
絵を開いた 事実(第835話) 役目の説明ではないが、この言葉に作中で触れる回が一つあった。第835話(パラレルの回)で、ヤダーッ、イヤッ イヤッ、と言う相手に、言わないよねェッ、言わないでしょ そんな事ッ、と返す。その言葉を言うかどうかが、誰であるかの見分けに使われている
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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