山姥と呼ばれているのは、何なのか
第1183話まで読んで書いています
先に結論考察
絵に出るのは、きのこの山んば、になる
- 山姥、の字で引くと、当たらない
- 一語を読み違えたことより、重いことが
- その一語だけを頼りに、読みを立てていた
- 題は具体的なのに、語の無い章がほかにも
- 同じ落ちかたをしている見こみがある
ここは 2026-09-20 に書き直した。 もとは「同じ字が、 まったく違う二つの話を指しうる」という題で、 第636話に「山姥」の字が出ていることを前提にしていた。
絵を開いたら、出ていなかった。
何を読み違えたか
第636話の絵に出ているのは、「キリー山脈」という字だった。 事実(第636話) 雪の山を、道具を持った者が登っていく回で、 「もっとディップさせろッ」の声と、柿の種わさびの袋が出てくる。
三つのことばに書かれていたのは「山姥の字」。 「山脈」を「山姥」と読んでいた。
考察/この間違いについて
一語を読み違えたことより、その一語だけを頼りに考察と問いを立てていたことのほうが重い。
三つのことばはそこで止まっていた。そのあと絵を開かずに、一本ずつ立てていた。
三つのことばは「探すための道具」になる。仕様にもそう書いてある。 探した先の絵を開かずに、三つのことばそのものを材料にしていた。
そして、間違いは一語ぶんでは済まなかった ── 考察一本、問い一件、ことばの行き先が一つ。 一語が、三か所に枝分かれしていた。
三つのことばを直し、前提から書き直している。
残ったもののほうが、おもしろい
読み違いを取り除くと、元の問いより不思議なことが残る。
「山姥」は単行本 第7巻の第4章の題である。 22ページから12ページぶん。 事実(講談社の作品ページ(第7巻 目次)) 章の題になっているなら、そのまとまりを代表する言葉だ。
ところが、その字は、長いあいだ見つけられなかった。
章に当てたのは第549話から第556話まで。 事実(第549話) 草むらの罠につり上げられて、夜の家のあかりが見えて、汁物を出されて、 泊まって、朝のうつわが並ぶ。八話ぶんの一続きで、名のる場面が無い。
二度目の直し。箱の上にあった
同じ日の夕方に、もう一度絵を開いて見つけた。 足りなかった。
第551話。白い髪のキャラが、食後のお菓子じゃと袋を出す。 FINGER CHOCOLATE、ボタンアメと続いたあと、 こういうのもあるゾィともう一箱。 きのこの形の菓子をもじった名前が、大きく書かれている。 事実(第551話)
きのこの山んば。
ハチワレが、…んば?、と返す。パカッと開けると中に本人の写真が貼ってあり、 ワシが作りました、「プライベートブランド」なんだッ!!と続く。
考察/ここまでで言えること
探しかたが悪かった。
「山姥」の字で引いていたので、「山んば」には当たらなかった。
漢字ではない。けれど山んばは、やまんばの書きかたのひとつだ。 そして第551話は、章に当てた第549話から第556話の中にある。
つまり、字はずっとそこにあった。 引きかたが合っていなかった。
この作品は、同じものを別の書きかたで出す。 石は六回で三つの呼ばれかたをする。同じ語が遊びと取り締まりを担う。 一つの書きかたで引くと、必ず落ちる。
題のほうが先に言っている
この形は、ほかの章にもある。
考察/もう少し先まで読むと
題は具体的なのに、範囲の中に語が無い章が、ほかにもある。
第2巻に「スーパーアルバイター」という章があるのに、 その語が出るのは第6巻の範囲の回だけだ。 第7巻に「討伐」の付く章が二つあるのに、その巻の範囲には語が出てこない。
読みかたは二つある ── 絵には出ているが、書きとめられていない。 題は本を作るときに付けたもので、絵の中の言葉ではない。
今回の一件は、一つめのほうだった。 字はあって、引きかたが合っていなかった。
だとすると、残りの22章も同じ落ちかたをしている見こみがある。 「範囲の外にしか無い」と書いてきたものの何本かは、 書きかた違いで範囲の中にあるかもしれない。
この読みの、弱いところ
章に当てた八つの回のうち、字が見つかったのは一つになる。
残り22章も同じ落ちかたをしている、というところは、まだ確かめていない。 山の中でもてなす者という重なりは、語の意味を作品の外から持ちこんでいる。 本文もそう書いている。
ここから先は推測
汁物を出して、泊めて、朝ごはんを出す。 山の中で旅人をもてなす者という読みは、 山姥という語がもともと指してきたものと重なる。
その者が名のる場面も、誰かがそう呼ぶ場面も、絵の中に無い。 重なって見えるのは、山姥という語の意味を外から持ちこんでいるからで、 作品がそう言っているわけではない。
よく言われている説
巷では、この一続きに山姥という通り名が付いている。 巷の説 呼び名は山姥編で、罠にかかった三つが老婆の姿の相手に助けられる話として紹介される。 巷の説 そして、その者の正体をめぐって読みが分かれている。
術を使う者と同じだ、という読み。 巷の説 力について自分で言う場面を、別の回の言いかたと結びつける。
倒されたのかどうか、という読み。 巷の説 朝ごはんに入れられたきのこで倒れた、と読むところもある。 きのこを見つけてきた側の級を持ち出して、それができる、と説明している。 巷の説
どれも、絵で確かめられる範囲の外にある。 そのうえで、通り名のほうは確かだ ── 単行本第7巻の章の題になっている。
まだわかっていないこと
- 箱の字が、そのキャラの名前なのか、菓子の名前のしゃれなのか
確かめる道が無い 箱の字は絵で確かめてある(キリー山脈の読み違いを直したのがこの記事になる)。その字が名前なのかしゃれなのかは、作中に示す場面が無い
- 章の題が、誰を、あるいは何を指しているのか
確かめる道が無い 章の題が何を指すかは、単行本を開くまで決まらない。
- 題だけが本にあって、絵に無い章がほかにもあるのかどうか
数えた 数えた。回の入っていない章はもう無い(128章すべてに入っている)が、絵を読んで当てたのは74章で、54章は割り算で入れた暫定だ。題だけが本にあって絵に無い章は、その54章の中にある
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
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