ひきだし

やりたいことリストには、何が書いてあるのか

第1180話まで読んで書いています

先に結論考察

中身は出ない。埋まった数も残りも出ない

  • この作品が持ち越すものは、少ない
  • その一つが、やりたいことの一覧になる
  • 始めた場面が無い
  • 店や建物は、誰か分からない者が作った
  • 一覧は、目の前のどちらかが作った

この記事で、まだわかっていないこと 3

やりたいことリストが出てくる。札があり、紙があり、本になる。項目があり、シールを貼って進む。

七か月あいだを空けて、また出てくる。 この作品で、これだけ持ち越されるものはめずらしい。

三度、形を変えて出てくる

順に並べる。

一度目。 札が出て、ひらいた本のページがある。 そこで、涙出そうという言葉が続く。 事実(第488話)

二度目。 紙になっている。朝の挨拶があり、シールを貼る手もとが描かれる。 事実(第515話)

三度目。 本の形になっている。足音があり、黒い板に文字が並ぶ。 事実(第612話)

一度目と三度目のあいだは、七か月ある。

買った石も、もらったものも、食べた器も、次の回には出てこない。 そのなかで、これだけが年をまたいで戻ってくる。 事実(第488話) 事実(第612話)

考察/ここまでで言えること

この作品が持ち越すものは少ない。持ち越したもののひとつが、やりたいことの一覧だ。

そして、持ち越されるものを並べると短い一覧になる ── 番号。歌。行けばある場所。やりたいことの一覧。

どれも持ち歩けないものだ。 一覧も、紙や本の形をしていながら、中身は予定だ。

リストを書きはじめる場面は無い

書きはじめる回が、どこにも出てこない。

考察/もう少し先まで読むと

近いところにあるのに、始まりだけが抜けている。

作りはじめる場面は、出てこない。 誰が言い出したのかも、なぜ作ったのかも出てこない。

これは、この世界のほかのものと同じ形になる ── 店の名も、建物も、出てきたときにはもうそこにある。

ただ、ここは少し違う。 店や建物は、誰か分からない者が作った。 一覧は、目の前のふたつのどちらかが作ったはずだ。

それでも描かれない。 始まりを描かないのは、遠くにあるものだけの話ではないことになる。

「涙出そう」が、いちばん分からない

いちばん引っかかるのが、一度目の言葉だ。

書き出したものを見て、気持ちが動いている。

何にそうなったのかは説明されない。 読みかたが、少なくとも三つある。

ひとつ。まだできることがたくさんある、と思った。 前向きな読み。

ふたつ。こんなにやりたいことがあったのか、と思った。 やれていなかったことに気づいた、という読み。

みっつ。全部やり終わる日のことを考えた。 いちばん重い読み。

作品は、どれとも言っていない。 ページがひらいていて、言葉があって、次に進む。

楽しみなのか、終わりを意識したものなのか

巷では、やりたいことの一覧そのものから、 終わりを意識したものとして読む向きがある。 巷の説 そういう一覧は、たしかにそう使われることがある。

この読みが合うところ。 涙が出そうという言葉が、そこにある。 楽しみのための一覧で、泣きそうになるのは少し強い。

この読みが取りこぼすところ。 そのあとの回が、明るい。 事実(第515話) 朝の挨拶があり、シールを貼っている。淡々と埋めている。 重い一覧なら、埋めるたびに何かが描かれてよさそうだが、出てこない。

七か月あいて戻ってきたときも、同じように続いている。 事実(第612話) 急いでいない。

そう並べると、終わりを意識したものという読みは強すぎるように思う。 ただ、一度目の涙だけが、その読みを呼び戻してくる。

シールだけが増えていく

決めないでおく。

この一覧について確かなのは、シールが増えていくことだけだ。

数を出さないのは、この作品のいつものやりかたでもある。

考察/いちばん先まで読むと

級は出る。順位も出る。やりたいことの残りだけが出ない。

埋まった項目が何だったのかも、あとどれだけ残っているのかも出てこない。

この世界は、順番や位置を示す数をよく出す ── 級、順位、番号、倍率。 やりたいことの一覧は、いちばん数えやすい形をしているのに数が出ない。

進み具合が読者に渡されないから、急いでいるのかどうかも分からない。

読んだ数も、開いた問いの数も、割合も棒も出さない。 作品と同じことが、読む側でも起きていることになる。

この読みの、弱いところ

引いているのは三つの回になる。

書きはじめる場面が出てこない、と言うには、 そのあいだの回を一つずつ当たることになる。 読む側でも同じことが起きている、という線は、こちらの手もとの話だ。

まだわかっていないこと

  • 作りはじめる場面があるのか。挙げられない。一覧の出る回の前の回を開けば、有無だけは決まる。三回とも前を開けば足りる

    絵を開いた 事実(第487話) 前の回を開いた。第488話の一つ前、第487話は魚肉ソーセージをクレープ生地で巻く回で、リストも本も出てこない。第488話では、落ちた本を見てしまった側が、ごめんッ 見ちゃって…!!、と謝る。すでにあるものとして出てきていて、作りはじめる場面はやはり無い

  • 涙が出そうになったのが何にだったのか。作品はどれとも言っていない。同じ言いまわしの出る回をほかにも探せば、使われかたの幅が出る

    確かめる道が無い 同じ言いまわしの出る回を探すには吹き出しを拾うことになる。三つのことばには残っていない

  • 楽しみのためなのか、終わりを意識したものなのか。埋めるたびに何かが描かれるかを見れば分かれる。淡々と埋まっているなら、前者に寄る

    絵を開いた 事実(第515話) 三話を並べたら、言いかたが移っていた。第488話では、クリアしたらシール貼るんだ?、すっごく楽しそッ!!。第515話では、リストに縛られる〜、の字が出て、なんか「エスカレート」してた…、書きすぎ?、と本人が言う。第612話では、ランカーにはなってないケド…叶っちゃう…かも…、になる。終わりに触れる言葉は三話とも出てこない

この記事の方針

  • 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
  • ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
  • 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
  • あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。

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