やりたいことを書き出して、涙が出そうになる
第1160話まで読んで書いています
先に結論
札があり、紙があり、本になる。項目があり、シールを貼って進む。
七か月あいだを空けて、また出てくる。 この作品で、これだけ持ち越されるものはめずらしい。
三度、形を変えて出てくる
順に並べる。
一度目。 札が出て、ひらいた本のページがある。 そこで、涙出そうという言葉が続く。 確認済(第486話)
二度目。 紙になっている。朝の挨拶があり、シールを貼る手もとが描かれる。 確認済(第513話)
三度目。 本の形になっている。足音があり、黒い板に文字が並ぶ。 確認済(第610話)
一度目と三度目のあいだは、七か月ある。
この世界のものは、たいてい次の回には出てこない。 買った石も、もらったものも、食べた器も。 そのなかで、これだけが年をまたいで戻ってくる。
始めた場面が、無い
そのうえで、いつものものが抜けている。
作りはじめる場面を、こちらは挙げられない。 未確定 誰が言い出したのかも、なぜ作ったのかも出てこない。 気づくと、もう一覧がある。
これは、この世界のほかのものと同じ形だ。 店に名前が付いた場面が無い。建物を建てた場面が無い。 一覧を作りはじめた場面も無い。
ただ、ここは少し違う。店や建物は、誰か分からない者が作った。 一覧は、目の前の二人のどちらかが作ったはずだ。
それでも描かれない。近いところにあるのに、始まりだけが抜けている。
「涙出そう」が、いちばん分からない
いちばん引っかかるのが、一度目の言葉になる。
書き出したものを見て、気持ちが動いている。
何にそうなったのかは説明されない。 読みかたが、少なくとも三つある。
ひとつ。まだできることがたくさんある、と思った。 前向きな読み。
ふたつ。こんなにやりたいことがあったのか、と思った。 やれていなかったことに気づいた、という読み。
みっつ。全部やり終わる日のことを考えた。 いちばん重い読み。
作品は、どれとも言っていない。 ページがひらいていて、言葉があって、次に進む。
楽しみなのか、終わりを意識したものなのか
巷では、やりたいことの一覧という形そのものから、 終わりを意識したものとして読む向きがある。 ファン考察 そういう一覧は、たしかにそう使われることがある。
この読みが合うところ。 涙が出そうという言葉が、そこにある。 楽しみのための一覧で、泣きそうになるのは少し強い。
この読みが取りこぼすところ。 そのあとの回が、明るい。 確認済(第513話) 朝の挨拶があり、シールを貼っている。淡々と埋めている。 重い一覧なら、埋めるたびに何かが描かれてよさそうだが、出てこない。
七か月あいて戻ってきたときも、同じように続いている。 確認済(第610話) 急いでいない。
そう並べると、終わりを意識したものという読みは強すぎるように思う。 ただ、一度目の涙だけが、その読みを呼び戻してくる。
シールだけが増えていく
決めないでおく。
この一覧について確かなのは、シールが増えていくことだけになる。 埋まった項目が何だったのかも、あとどれだけ残っているのかも出てこない。
数を出さないのは、この作品のいつものやりかたでもある。 級は出る。順位も出る。やりたいことの残りは出ない。
進み具合が読者に渡されないから、急いでいるのかどうかも分からない。 分からないまま、七か月あいて、また出てくる。
この作品が持ち越すものは少ない。 持ち越したもののひとつがやりたいことの一覧だったというのは、 それだけで記録しておく値打ちがあると思う。
まだわかっていないこと
- 作りはじめる場面があるのか 掘っていない
- 涙が出そうになったのが何にだったのか 掘っていない
- 楽しみのためなのか、終わりを意識したものなのか 掘っていない
一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。
この記事の方針
- 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
- ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
- 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
- まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
- こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
- 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
- あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
読み終わらなくても、ここで置いていけます。90日たったら、トップで一度だけまた出します。