ひきだし

味方と敵という枠に、どちらも入らない

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • 並んだ鎧のかげがある回で、友だちだという言葉が出る 確認済(第216話
  • 抜き打ちで確かめる回で、持ち歩ける入れ物を差し出す 確認済(第955話
  • 頭から出たものを、引っぱり抜いてやる回もある 確認済(第1109話
  • 同じ者が、危ないところへ出す仕事を渡す側でもある 確認済(第36話

この記事で、まだわかっていないこと 3

味方かどうかを決めるには、困っているときにどう動くかを見ることになる。

作中の鎧は、その両方をしている。

手を貸す回

まず、こちらから並べる。

頭から出たものを、引っぱり抜いてやる回。 確認済(第1109話 抜き打ちで確かめる回で、持ち歩ける入れ物を差し出す場面。 確認済(第955話 鉄板を運んできて、丸く並べて焼く回。 確認済(第1119話

わざわざ手を貸している。 仕事として渡されたものではない。その場で、そうしている。

渡す回

いっぽう、こちらもある。

札の並ぶ場所に立って、仕事を渡す。 確認済(第36話 危ないほうへ向かうのは、受け取った側になる。

渡す側が自分で出ていく場面を、こちらは指せない。

どちらかに寄せると、片方が浮く

ここが、この問いの形になる。

味方と読むと、危ない仕事を渡す場面が浮く。 味方なら、危ないところへ出さないのではないか。

そうでないと読むと、手を貸す場面が浮く。 関わりたくないなら、引き抜いてやる理由が無い。

どちらの読みも、もう片方の回を説明できない。

枠のほうを疑う

そこで、問いの立てかたを見直したくなる。

味方と敵という分けかたは、作品の外から持ち込んだ枠かもしれない。

この枠は、討伐という仕事のある世界にはよく合う。 向かう側と、向かわれる側。きれいに二つに分かれそうに見える。

鎧は、そのどちら側にも置かれていない。

討伐の対象として描かれた回を、こちらは指せない。 かといって、共に向かう側として描かれた回も出てこない。

並ぶ回はある。 確認済(第216話 並んでいるだけで、どちらの側とも書かれない。

枠に入らないことが、答えの理由になっている

そう見ると、この問いに答えが出ない理由がはっきりする。

入る枠が無いから、答えが出ない。

この作品には、味方と敵という分けかたそのものが、あまり出てこない。 責める場面が少ない。悪者を決める場面も少ない。 困ったことが起きて、しのいで、次の日になる。

鎧だけが枠に入らないのではない。枠のほうが、この世界に無い。 ファン考察

弱いところ。 討伐の相手は、はっきり向かう先として描かれている。 枠が無いとまでは言えない。

それでも、鎧を味方かどうかで測ろうとすると、 この作品でいちばん測りにくいところに当たるのは確かだと思う。

測るなら、別のものさしで

最後に、置きかえを一つ書いておく。

味方かどうかではなく、関わりかたの形で見ると、少し進む。

渡す。見送る。受け取る。手を貸す。 どれも、片側だけで完結している。

一緒に向かうことも、一緒に困ることもしない。 その場に居あわせて、片側の役だけをする。

これは、この世界のほかの関わりとよく似ている。 渡すところは描かれて、続きが描かれない。

鎧は、その形のいちばん分かりやすい例なのかもしれない。

まだわかっていないこと

  • 味方と敵という分けかたが、この世界に合っているのか 掘っていない
  • 手を貸す回と、渡す回の関係 掘っていない
  • 鎧が討伐の対象になった回があるのか 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。