鎧さんは、いくついるのか
第1199話まで読んで書いています
先に結論考察
数えられない。描き分けはあるが名が無い
- 公式が名前を出しているのは三つになる
- ひとつきりで映るのは珍しい。横に並ぶ
- 一体ずつ描き分けられている
- 数えられないのは、呼ぶ側がいないからだ
- 仕事を渡す相手で、指して呼ぶ相手でない
ひとつきりで映るほうが珍しい
公式のキャラクター紹介に載っている鎧さんは三つだ。 事実(アニメ公式サイト キャラクター紹介) ポシェットの鎧さん、労働の鎧さん、ラーメンの鎧さん。 名前ではなく、仕事の名前で呼び分けられている。
本編は1話ずつ並んでいる。そこから鎧さんの映る回を拾った。 いちばん古いのが2020年6月6日、いちばん新しいのが2026年10月15日。
拾ってみて驚いたのはここだ。
考察/ここまでで言えること
ひとつきりで映るほうが珍しい。
複数の鎧さんが並んで映る回を、十本も名指しできる。 ひとつきりで映る回より、並んでいる回のほうが挙げやすい。
この作品は、住人のほうをひとつきりで置くことが多い。 夜の窓。帰り道。受からなかったあと。
鎧さんだけが、いつも横に誰かいる。
何話あるかは書かない(拾い残しがどれだけあるか分からないため)。 挙げられたものを並べると、こうなる。
| 回 | 書きとめた形 |
|---|---|
| 第217話 | ならんだ鎧のかげ |
| 第263話 | ならんだ二つの鎧 |
| 第271話 | 客席にいるふたつの鎧 |
| 第321話 | ならんだ三つの鎧 |
| 第491話 | ならんで立つ黄色い鎧 |
| 第499話 | ならんですわる二つの鎧 |
| 第518話 | ならんですわる鎧たち |
| 第521話 | ならんで立つ黄色い鎧 |
| 第618話 | ならんで立つ鎧たち |
| 第663話 | ならんで立つ鎧たち |
「ならんで」が10回出てくる。 鎧さんは、ひとつきりで立っているところより、横に並んでいるところを多く描かれている。
ただし、並んでいるのは2023年3月までだ(2026-09-18 に数え直して分かった)。 そのあと「鎧」と書いた回は3つあるが、 事実(第975話) 第975話・第1129話・第1139話とも、映っているのは一つだけだった。 並ばなくなったのか、書きとめが足りないだけなのかは決められない。
並んで、何をしているか
並んでいる中身を見ていくと、これは職場だった。
挨拶をする。 事実(第321話)
オス
黄色い鎧さんが片手を上げ、灰色の鎧さんが「オース」と返す。 仕事終わりには「今日もおつかれ」も出てくる。 事実(第491話)
一緒に昼を食べる。 三体が地面に並んで座り、カレーを食べている。 事実(第518話) 軽口も出る。
お前とつるむと大変な事になる
落ちこんだ相手を励ます。 作ったものが喜ばれないと沈んでいる鎧さんに、 ほかの鎧さんが声をかけて、最後に「ありがとう」と言わせている。 事実(第618話)
世間話をする。 2023年3月の回では、歩きながらこんなことを話している。 事実(第663話)
- 「旅ブーム」が来ているらしい
- 大きいカバンの売れ行きが好調だ
- 「うちの助手も休みを利用して遠出するとか」
休みがある。助手がいる。売れ行きを気にしている。
助手と呼ばれるのは、郎で働くシーサーになる。 事実(第311話) 半月ほどあと、シーサーは島で、限定島ラーメンが食べたくてッ、と言っている。 事実(第670話)
さらに、制度の話まで出てくる。 「スーパーアルバイター」という仕組みが無くなるという噂が流れる回がある。 事実(第499話)
そして、並んで演奏する
いちばん妙なのは第321話だ。 事実(第321話)
三体の鎧さんが草地に集まり、楽器のようなものを取り出し、 「じゃあ練習はじめますか」と言って音を鳴らしはじめる。
出てくる言葉は「腸内環境」。 売り物の宣伝らしきものを、三体そろって演奏している。
見ている住人は、離れたところからのぞいている。
考察/もう少し先まで読むと
手がかりが無いのではない。描き分けられていて、呼び名だけが足りていない。
見分けはついている。
それでいて、呼び名は役の三つしかない。 四体目を指す言葉が、いまのところ存在していない。
数えられないのは、姿が同じだからではない。 姿は違っていて、名前だけが足りていない。
黄色い鎧は、二つの形で出てくる
郎の店に立ち、シーサーにお師匠と呼ばれる黄色い鎧がいる。 事実(第311話) 公式の紹介にある、ラーメンの鎧さんになる。
灰色の鎧たちとならんで、同じ場で食べたり歩いたりする黄色い鎧もいる。 事実(第518話) こちらには、呼び名が出てこない。 同じ一つかどうかは、絵からは決まらない。 第663話では、黄色い鎧のそばから、うちの助手も…、という声が出ている。
どこまでを鎧さんと見るかで、数が変わる
| 数えかた | 出る数 |
|---|---|
| 公式の紹介に載っている | 3つ |
| 同じこまに一度に並んだ | 3体(第321話・第518話・第663話) |
| 鎧の形と色で分けると | 少なくとも4通り 事実(第663話) |
最後の行が効いてくる。 第663話の一こまには、白っぽい細身・灰色の大柄・黄色の三体が歩いていて、 次のこまにはさらに別の二体がいる。 体つきも、肩の板の形も、一体ずつ違う。
つまり、見分けはついている。 描き分けられている。
よく言われている説
「いくついるのか」について。 巷の説
説1 公式のとおり、三つだけ
いちばん素直な読み。紹介に三つ載っているのだから三つだ、という筋。
この説だと説明できないこと。 並びの数。 第321話でも第518話でも第663話でも、形の違う鎧さんが同時に映っている。 三つなら、そのたびに全部が集合していることになる。 仕事の場所も役も違うのに、毎回そろうのは考えにくい。
説2 もっと大勢いる組織だ
挨拶・昼食・休み・助手・制度の噂。職場として描かれているという読み。
この説だと説明できないこと。 呼び分け。 大勢いるなら、「ポシェットの」「労働の」「ラーメンの」という 役による呼び名が足りなくなる。
説3 同じ一種の生きものだ
鎧さんという種類がいて、そのうち三つが紹介されているだけ、という読み。
この説だと説明できないこと。 体つきの違い。 事実(第663話) 同じ種類なら、ここまで背丈と肩幅が違う理由が要る。 しかも違いが回をまたいで保たれている。
説4 数えるための手がかりが作品に無い
そもそも数えさせる気がない、という読み。面も同じ、言葉遣いも似ている。
この説だと説明できないこと。 描き分けのほう。 色も形も、はっきり変えて描かれている。 手がかりが無いのではなく、手がかりはあって名前が無い。
この読みの、弱いところ
並ぶ回は十を引いている。 何話あるかは書かない、と本文も書いている。
呼ぶ側がいないから数えられない、という読みも、飛躍だと書いてある。
ここから先は推測
ここまでで分かったことを二つ並べる。
- 鎧さんは、見た目で見分けられるように描かれている 事実(第663話)
- けれど、呼び名が役の三つしかない
ラッコには「マスター」「お師匠」「先生」と三つ試された回があった。 事実(第521話) 必要が出れば、この作品は呼び名を作る。
ここからこう読める。
それでも、この作品は鎧さんを描き分けたうえで呼び分けていない。 そこだけは、絵からそのまま言える。
考察/いちばん先まで読むと
数えられないのは、呼ぶ側がいないからかもしれない。
この作品は、必要が出れば呼び名を作る。
鎧さんには、その回が一度も来ていない。
ちいかわ達にとって、鎧さんは仕事を渡す相手であって、 個体を指して呼ぶ相手ではない。呼ぶ必要がないので、名前が要らない。 名前が要らないので、いくつあるかを数える言葉も生まれない。
これは飛躍だ。 呼び名が無いことと数えられないことは別の話で、 単に作者が決めていないだけかもしれない。 それに、第521話は弟子ができたという特別な事情の回だった。
前に書いたことを、一つ取り消す
第217話をもとに「鎧さんどうしは横のつながりを持たない」という読みを出した。
取り消す。
第518話では並んで座って軽口を言い合っているし、 第663話では休みや助手の話をしている。 事実(第663話) つながりはある。 第217話で驚いていたのは、 互いの交友ではなく、同じ相手と親しかったことのほうだったと読み直すべきだった。
あちらの記事も直した。
ひとつきりではない、までは言える
数を出す手がかりは、最後まで出てこない。
それでも、ひとつきりではないことだけは絵ではっきりしている。 挨拶し、並んで食べ、励まし、休みの話をして、そろって演奏する。
そして一体ずつ、はっきり描き分けられている。 色が違い、背丈が違い、肩の板の形が違う。
足りていないのは、呼ぶ言葉だ。
まだわかっていないこと
- 全部でいくついるのか。示されていない。同じこまに一度に並んだ数と、形と色で分けた数のどちらを取るかで変わる
数えた 記録のうえでは3キャラ(労働106話・ポシェット17話・ラーメン24話)。同じ回に一度に出た数は、記録のうえでは2キャラまでになる(二つ以上がそろうのは3話だけ)。形と色で分けた数は、名前の無い鎧を数えるかどうかで変わる
- 紹介に載っている三つのほかに役があるのか。役で呼び分けられているのに、四体目を指す言葉が無い。並ぶ回の絵を開いて、仕事の道具を持っているかを見れば当たりが付く
数えた 鎧さんの出る144話のうち、二つ以上が同じ回に出るのは3話。四体目を確かめるには、その144話を開くことになる
- 「助手」が誰を指しているのか。その者が画面に出た回を挙げられない。助手という語の出る回の前後を開けば、居るか居ないかだけは決まる
絵を開いた 事実(第663話) 前後を開いた。助手という語が出るのは第663話で、灰色と茶色と黄色の鎧がならんで立ち、うちの助手も休みを利用して遠出するとか、と言う。その回に助手は出てこない。ただ、この作品で助手と呼ばれるのは、郎で働くシーサーだ(第311話、助手!?)。半月ほどあと、島に来ていたシーサーが、限定島ラーメンが食べたくてッ、と言う(第670話)
- 誰に雇われているのか。上に立つ者の出てくる回が無い。札を渡す場面を集めて、渡す側の上に誰か映るかを見ることになる
数えた 上に立つ者の出てくる回が無い、というところは記録でも同じだった。三つの鎧さんの144話に、四つめは一度も書きとめていない
この記事の方針
- 「事実」は、絵か公式の投稿で照合できたことだけ。確かめた話数を添えています。
- ファンのあいだで語られているものは「巷の説」、このサイトの読みは「考察」と分けています。
- 根拠の薄い読みは「ここから先は推測」の節に分けています。
- あらすじの再構成と長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。
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- なぜ
- 90日のあいだに、本編は30話ほどふえます。 同じ記事でも、そのころには確かめられることが変わっています (記事の頭に、何話まで読んで書いたかが出ています)。
置いたものの一覧は出しません。数も、残りも出しません。 覚えておくのはこちらの仕事なので、置いたことは忘れてかまいません。 この端末から外には出ません。