ひきだし

食べ終わったあとが、描かれないこと

第1160話まで読んで書いています

先に結論

  • 空になった皿は描かれる。そこで場面が切れる 確認済(第564話
  • 台にのこったスプーンも、下げるところまでは続かない 確認済(第613話
  • 洗う場面としてこちらが挙げられるのは、器ではなく布の回だけ 確認済(第825話
  • 片づける回がほかに無いかどうかは、確かめていない 未確定

この記事で、まだわかっていないこと 3

食べる回は、この作品によく出てくる。第1話が食べる回だった。 確認済(第1話

食べ終わったあとを描いた回を、こちらは思い出せない。 この記事は、その「思い出せない」をどこまで言ってよいかの話になる。

数で言おうとして、やめた

はじめは、食べ物の出る回を208話、洗う場面を一度きり、と書いていた。 どちらも割合まで添えてあった。

両方とも取り下げた。 どちらも、各話に付けた三つの短い言葉を引いた数だったからだ。 あの三つはこちらが書いたもので、しかも三つしか書かない。 片づけている場面があっても、その回で目立ったものが別にあれば書かない。

とくにまずいのは**「一度きり」のほう**だった。 書いていないことは、その回に無いことを何ひとつ意味しない。 無いことの証拠として、いちばん使ってはいけない材料を使っていた。 未確定

いま言えるのは、こちらが挙げられないというだけになる。 1160話の絵を「片づけているか」という目で見直してはいない。 見直す仕事として、確認の待ち行列に出してある。

名指しできること

数を使わずに言えることもある。回を名指しすればいい。

空になった皿が出る回がある。 確認済(第564話 台にのこったスプーンが出る回がある。 確認済(第613話 完食という二文字が出る回もある。

どれも、終わったところまでは描かれる。そこで切れる。 下げる者も、運ぶ先も、続きの絵も無い。

これは礼や謝りが、言ったところで場面が切れるのと同じ形をしている。 この作品は、やりとりの片側で切ることが多い。 その形は、一話ずつ名指しできる。数を出さなくても示せる。

「ていねいな暮らし」という読み

巷では、この作品を暮らしをていねいに描く作品として紹介することが多い。 ファン考察 食べる、寝る、働く。小さなことを大事にする、という読みだ。

この読みは、片側しか見ていないように思う。 ていねいに描かれているのは食べる側と寝る側で、 手入れの側は、少なくとも目立つところには置かれていない。

暮らしには、洗う時間も、片づける時間もある。 そこが前に出てこないなら、描かれているのは暮らしそのものではなく、 暮らしのうち、こちらを向いている面ということになる。

ここは弱い。こちらが見つけていないだけという読みが、まだ生きている。

器のほうを見る

別の角度から。器が続いているかどうかは、絵で確かめられる。

この世界には、食べ物が地面から湧いて出る場所がある。 確認済(第473話 湧いたものを食べるなら、器も湧いて、使い終われば消えるという読みが立つ。 ファン考察

弱いところがある。 店には品書きがあり、決まった器がある。 同じ形の器が別の回にも出てくる。続いていそうに見える。

つまり「湧いて消える」と「続いている」が、同じ作品の中に並んでいる。 どちらかに決めるには、器そのものを追うしかない。 それは絵を一枚ずつ見る仕事で、まだやっていない。

ここから飛躍する

あとかたづけが前に出てこないのは、この世界で終わったものが残らないから という読みができる。

討伐が終わったあと、相手がどうなったかは描かれない。 催しが終わったあと、舞台がどうなったかも描かれない。 持ち帰った土産が、次の回に出てくるところも、こちらは見ていない。

そう読むと、この作品の一日は毎回まっさらから始まっていることになる。 前の日の残りものが出てこないのは、残らないからだ。

これは飛躍だ。 一回ぶんが短いので、後始末まで入らないだけという読みもある。 そして飛躍の足もとにあるのが「こちらは見ていない」なので、 足もとのほうが先に崩れる。

切れる回を、名指しできる

この記事で言えるのは、ひとつだけになる。

食べ終わったところで場面が切れる回が、名指しできる形で何本もある。

そこから先 ── 片づける回が本当に無いのか、器が続いているのか ── は、 数では出ない。 出そうとして、自分の書いたものを数えていた。

残しておくのは問いのほうにする。 この作品は、終わりのあとを見せないのか。それとも、こちらが見ていないだけか。

まだわかっていないこと

  • 器が次にどこへ行くのか 掘っていない
  • 店の中で片づける者がいるのかどうか 掘っていない
  • 片づける回が本当に無いのか(絵で確かめていない) 掘っていない

一つずつ、掘り進めていきます。埋まらないまま残るものもあります。

この記事の方針

  • 「確認済」と書けるのは、公式アカウントの投稿で照合できたことだけです。確認した話数を必ず添えています。
  • ファンのあいだで語られている説は「ファン考察」と明示し、事実と混ぜません。
  • 作中で説明されていないことは「未確定」のまま置きます。埋めません。
  • まとめサイトや考察ブログは、語られている説を知るために読んでいます。読んだ文章や表を写さず、自分の言葉で書き直しています。そこで見たことを「確認済」にはしません。
  • こちらで確かめられなかったことは、確かめていないと書いて出します。「よく挙げられるが、こちらでは確かめていないこと」の節がそれです。
  • 根拠の薄い読みを載せるときは、節を分けて「ここから飛躍する」と書きます。本文に混ぜません。
  • あらすじの再構成や、セリフの長い引用はしていません。歌詞は一行も載せません。